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【面接マナー大全】好印象を与えるポイントと避けるべきNG行動

マルかバツか、どちらか考える女性
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面接で好印象を与え、内定を掴むためのマナーに不安はありませんか?
本記事は、受付から退室までの流れを時系列で追いながら、各場面で評価される振る舞いを網羅した「面接マナーの完全ガイド」です。
Web面接や集団面接の注意点、やってはいけないNG行動、よくある疑問まで徹底解説します。
マナーの本質である「相手への配慮」を理解し、自信を持って面接に臨むための全てがここにあります。

目次

面接マナーの基本 好印象は準備段階から始まる

チェックリストとボールペン

面接官に好印象を与えるためのマナーは、面接会場に足を踏み入れた瞬間から始まるわけではありません。実は、面接の前日、あるいはそれ以前の「準備段階」から勝負は始まっています。準備を万全に整えることで心に余裕が生まれ、自信に満ちた態度で面接に臨むことができます。その自信こそが、あなたの魅力を最大限に引き出し、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせる最大の武器となるのです。
ここでは、面接当日を最高のコンディションで迎えるための、基本的な準備について徹底解説します。

企業研究と自己分析の再確認

面接マナーの土台となるのは、しっかりとした受け答えです。どれほど立ち居振る舞いが美しくても、話す内容が伴わなければ評価にはつながりません。自信を持って発言するためにも、企業研究と自己分析の最終確認は不可欠です。

応募書類との一貫性を保つ

面接官は、あなたが提出した履歴書や職務経歴書を手元に置いて質問をします。面接での回答と書類の内容に矛盾があると、信頼性を損なう原因になりかねません。事前に提出した書類のコピーを必ず読み返し、記載した志望動機や自己PR、職務経歴について、具体的なエピソードを交えて深く説明できるように準備しておきましょう。

企業の求める人物像を理解する

企業の公式サイトや採用ページ、社長のメッセージなどを改めて読み込み、「どのような人材を求めているのか」を深く理解しましょう。企業の理念や事業内容、今後のビジョンを把握することで、あなたの強みや経験を「企業への貢献」という視点でアピールできるようになります。的確な逆質問を準備することにもつながり、入社意欲の高さを示すことができます。

前日までに完璧に!持ち物チェックリスト

面接当日の朝に慌てて準備をすると、忘れ物をしてしまうリスクが高まります。持ち物は前日の夜までに必ずカバンに入れ、万全の状態で当日を迎えられるようにしましょう。A4サイズの書類が折らずにすっきりと入る、自立するタイプのビジネスバッグを用意するのが基本です。以下のリストを参考に、最終確認を行ってください。

分類持ち物確認事項・ポイント
必須応募書類のコピー提出した履歴書・職務経歴書のコピー。面接直前の見直しに役立ちます。クリアファイルに入れて綺麗に保管しましょう。
必須企業の連絡先・地図採用担当者の氏名、電話番号、会社の住所を控えたメモや印刷物。スマートフォンの故障など万一の事態に備えます。
必須筆記用具・スケジュール帳黒のボールペンとメモ帳、またはスケジュール管理ができる手帳。次回の選考日程をその場で書き込めるようにします。
必須スマートフォン充電が十分にあるか確認。面接中はマナーモードではなく、必ず電源を切りましょう。
必須ハンカチ・ティッシュ社会人としての身だしなみの基本です。汗を拭いたり、手を洗った際に使用します。
必須腕時計時間はスマートフォンではなく腕時計で確認するのがマナーです。華美でないシンプルなデザインのものを選びましょう。
推奨モバイルバッテリースマートフォンの充電切れを防ぎます。特に遠方からの移動の場合には持っておくと安心です。
推奨手鏡・整髪料会場に入る前に身だしなみを最終チェックするために使用します。
推奨折りたたみ傘天候が不安定な場合に備えます。濡れたまま訪問するのはマナー違反です。
推奨予備のストッキング(女性)移動中に伝線してしまった場合に備えて、カバンに入れておくと安心です。

第一印象を左右する身だしなみと服装

面接において、第一印象は非常に重要です。話の内容を聞いてもらう前に、見た目でマイナスの印象を与えてしまっては非常にもったいないことです。最も大切なのは「清潔感」です。業界や企業文化によって服装の自由度は異なりますが、迷った場合はフォーマルなスタイルを選ぶのが無難です。

服装の基本は「清潔感」と「TPO」

面接の服装で最も重視されるのは、TPO(時・場所・場合)に合っているかと、清潔感があるかです。スーツやシャツにシワや汚れがないか、前日までに必ず確認しましょう。

  • スーツ:色は黒、紺、ダークグレーなどが基本。サイズが合っているか、フケやホコリがついていないかを確認します。
  • シャツ・ブラウス:白無地が最も無難です。アイロンをかけ、襟元や袖口の汚れがないかチェックします。
  • 靴:意外と見られているポイントです。革靴はきれいに磨き、かかとがすり減っていないか確認します。女性の場合、ヒールが高すぎるものは避け、3〜5cm程度のパンプスが適切です。
  • カバン:床に置いたときに自立する、A4サイズの書類が入るビジネスバッグが基本です。リュックサックや派手なブランドバッグは避けましょう。

髪型・メイク・爪など細部への配慮

服装だけでなく、髪型や爪といった細部への配慮が清潔感を大きく左右します。自分では気づきにくい部分もあるため、第三者の視点でチェックすることも重要です。

  • 髪型:前髪が目にかからないようにし、お辞儀をしたときに髪が顔にかからないように整えます。寝癖は厳禁です。明るすぎる髪色は避け、清潔感を意識しましょう。
  • 顔:男性はひげをきれいに剃りましょう。女性のメイクは、派手な色を避けたナチュラルメイクが基本です。健康的に見える血色感を意識すると好印象です。
  • 爪:短く切りそろえ、清潔に保ちます。マニキュアは基本的に避けるか、透明や薄いベージュ、ピンクなど目立たない色に留めましょう。
  • 匂い:香水や香りの強い柔軟剤は避けましょう。自分では気づかないうちに、相手を不快にさせてしまう可能性があります。口臭ケアも忘れずに行いましょう。

当日の移動と時間管理の準備

遅刻は社会人として最も避けるべきマナー違反です。しかし、交通機関の遅延など、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。あらゆる事態を想定し、余裕を持った計画を立てておくことが、心の余裕につながります。

会場までのルートと所要時間の確認

面接会場までのルートは、事前に必ず確認しておきましょう。スマートフォンの地図アプリなどで複数のルートを検索し、それぞれの所要時間を把握しておくと安心です。特に初めて訪れる場所の場合は、駅の出口から会社までの道のりをストリートビューなどで確認しておくと、当日迷うリスクを減らせます。

面接時間から逆算した行動計画

面接開始時間から逆算して、当日のスケジュールを立てておきましょう。「何時に家を出るか」「何時の電車に乗るか」はもちろん、「会場近くのカフェで最終確認をする時間」なども計画に含めておくと、落ち着いて面接に臨めます。企業の受付には、指定された時間の5〜10分前に到着するのが理想的です。早すぎても、遅すぎても相手に迷惑をかける可能性があることを覚えておきましょう。

【時系列で解説】面接当日のマナー完全フロー

面接は、面接官との対話が始まる前からすでに始まっています。会場に到着した瞬間からあなたの立ち居振る舞いはすべて評価の対象です。
ここでは、会社訪問から退室までの一連の流れを時系列に沿って、好印象を与えるための具体的なマナーを詳しく解説します。一つひとつの行動があなたの評価を左右するため、しっかりとシミュレーションしておきましょう。

訪問から受付までのマナー

企業のビルに入った瞬間から、あなたは「応募者」として見られています。社員の方や他の訪問者への配慮も忘れず、社会人としてふさわしい行動を心がけましょう。面接の第一関門ともいえる受付でつまずかないよう、到着時間からスマートな振る舞いまでを身につけることが重要です。

会社への到着時間と心構え

面接会場への到着時間は、早すぎても遅すぎてもビジネスマナー違反と見なされる可能性があります。最適な時間は、約束の5分~10分前です。交通機関の遅延なども考慮し、30分前には最寄り駅に到着しておくと心に余裕が生まれます。

もし早く着きすぎた場合は、企業の受付で待つのではなく、近くのカフェなどで待機し、気持ちを落ち着かせましょう。企業のビルに入る前に、以下の最終チェックを行うことを忘れないでください。

  • 身だしなみ:スーツの乱れ、ネクタイの曲がり、髪型、靴の汚れなどを確認し、清潔感を保ちます。
  • 持ち物:提出書類(履歴書、職務経歴書など)がすぐに取り出せるか確認します。
  • スマートフォンの電源:マナーモードではなく、必ず電源をオフにします。アラーム設定も解除しておきましょう。

受付でのスマートな伝え方

受付は、企業の「顔」であると同時に、あなたが最初に接触する社員です。丁寧かつ簡潔に用件を伝え、好印象を与えましょう。受付の形式は企業によって様々です。それぞれの状況に応じた対応方法を事前に理解しておくと、当日慌てずに済みます。

受付の種類対応方法とポイント
有人受付受付担当者の目を見て、明るい声で挨拶します。「お世話になります。本日〇時より採用面接のお約束をいただいております、〇〇大学の〇〇と申します。人事部の〇〇様にお取り次ぎいただけますでしょうか。」のように、「大学名・氏名・時間・担当者名」を明確に伝えましょう。
内線電話指定された部署や担当者の内線番号を押し、有人受付と同様に用件を伝えます。電話口でもハキハキとした話し方を意識し、相手が聞き取りやすいように話すことが大切です。
無人(タブレット等)画面の指示に従って、名前や受付番号などを入力します。操作に戸惑った場合でも、落ち着いて対応しましょう。

待機中のマナー 控室での過ごし方

控室に案内された後も、気を抜いてはいけません。待機中のあなたの姿は、いつどこで社員に見られているか分かりません。「待機時間も面接の一部」という意識を持ち、最後まで緊張感を保ちましょう。

正しい姿勢で静かに待つのが基本です。背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばして座ります。手は膝の上に置き、足は揃えましょう。提出を求められた書類はすぐに取り出せるよう、カバンの近くに準備しておくとスムーズです。企業のパンフレットなどが置いてあれば、静かに目を通し、企業理解を深める時間に充てるのも良いでしょう。

一方で、スマートフォンを操作したり、他の応募者とのおしゃべりに夢中になったりするのは厳禁です。足を組む、貧乏ゆすりをする、キョロキョロと落ち着きなく辺りを見回すといった行動も、マイナスの印象を与えかねないので注意してください。

入室時のマナーで第一印象を良くする

面接室のドアを開けてから着席するまでのわずか数十秒で、あなたの第一印象はほぼ決まってしまいます。明るい表情とハキハキとした挨拶、そして美しいお辞儀で、入社意欲と誠実さをアピールしましょう。

正しいノックの回数とタイミング

面接室のドアをノックする回数は3回が基本です。国際的なビジネスマナー(プロトコールマナー)では、3回以上のノックが「入室してもよろしいでしょうか」という丁寧な確認の意味合いを持ちます。2回はトイレのノックとされているため、避けるのが無難です。

ノックをした後、室内から「どうぞお入りください」という返答が聞こえたら、「失礼します」と声をかけてからドアを開けましょう。もし返答がない場合は、焦らずにもう一度3回ノックをします。

好印象を与える挨拶とお辞儀

ドアを開けたら、まず面接官の方を向き、明るい表情で「失礼します」と一礼(会釈・15度)してから入室します。ドアを閉める際は、面接官に背中を向けないよう、体を少し斜めにしながら静かに閉めましょう。後ろ手で閉めるのは失礼にあたるので絶対に避けてください。

椅子の横まで進んだら、面接官の方をまっすぐ見て、「〇〇大学の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と氏名を名乗り、最敬礼(45度)の深いお辞儀をします。挨拶とお辞儀を同時に行う「ながらお辞儀」はせず、言葉を言い切ってから丁寧にお辞儀をすることがポイントです。

案内に従い着席するまでの流れ

挨拶とお辞儀が終わったら、椅子の横に立ったまま面接官の指示を待ちます。勝手に着席するのはマナー違反です。面接官から「どうぞ、おかけください」と着席を促されたら、「失礼します」と会釈(15度)をしてから静かに座りましょう。

持参したカバンは、椅子の横の床に、倒れないように置きます。コートなどの上着は、きれいにたたんでカバンの上に置きましょう。

面接中のマナー 評価される受け答えと姿勢

面接本番では、話す内容はもちろんのこと、話しているときの姿勢や視線、声のトーンといった非言語コミュニケーションも厳しく評価されています。自信と誠実さが伝わる立ち居振る舞いを心がけましょう。

面接官に好印象を与える座り方と視線

椅子に座る際は、深く腰掛けすぎず、背もたれに寄りかからないようにします。背筋をピンと伸ばし、顎を少し引くことで、自信のある印象を与えられます。

  • 男性:膝は肩幅程度に開き、手は軽く握って太ももの上に置きます。
  • 女性:膝を揃えて閉じ、手は重ねて膝の上に置きます。

視線は、話している面接官の目を見て話すのが基本です。目を見るのが苦手な場合は、相手の眉間や鼻のあたりに視線を向けると自然です。複数の面接官がいる場合は、質問をされた面接官を中心に、他の面接官にも均等に視線を配るようにすると、全員とコミュニケーションを取ろうとする姿勢が伝わります。下を向いたり、視線が泳いだりすると自信がないように見えるため注意しましょう。

聞き取りやすい声のトーンと話し方

面接官に内容を正確に伝えるためには、聞き取りやすい話し方が不可欠です。いつもより少し高めのトーンで、明るくハキハキと話すことを意識しましょう。緊張すると早口になりがちですが、意識的にゆっくりと、適度な間を取りながら話すことで、落ち着いた印象を与えられます。

話す際は、まず「結論」から述べることを心がけてください。その後に「理由」や「具体的なエピソード」を続けることで、論理的で分かりやすい説明になります。語尾を伸ばしたり、「〜だと思います」といった曖昧な表現を避け、「〜です」「〜と考えております」と言い切ることで、説得力が増します。

逆質問での意欲的な姿勢の見せ方

面接の最後に設けられることが多い「何か質問はありますか?」という逆質問の時間は、あなたの入社意欲をアピールする絶好の機会です。「特にありません」と答えてしまうと、企業への関心が低いと判断されかねません。事前に企業研究を徹底し、3つ以上の質問を準備しておきましょう。

企業のウェブサイトや採用ページを見れば分かるような福利厚生に関する質問は避け、「入社後に活躍するために、今から勉強しておくべきことはありますか」といった入社意欲の高さを示す質問や、「〇〇という事業について、今後の展望をお聞かせいただけますか」といった企業理解の深さを示す質問が効果的です。熱意を伝える最後のチャンスと捉え、積極的に質問しましょう。

退室時のマナー 最後まで好印象をキープする

「終わり良ければ総て良し」という言葉があるように、面接は退室する最後の瞬間まで評価されています。面接が終わって安堵の表情を見せるのではなく、最後まで気を引き締めて、感謝の気持ちを伝えましょう。

お礼の言葉と美しいお辞儀

面接官から終了の合図があったら、まずは座ったまま「本日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と丁寧にお礼を述べ、一礼します。その後、立ち上がって椅子の横に移動し、改めて面接官の方を向き、「失礼いたします」と言葉を添えて、入室時と同様に最敬礼(45度)の深いお辞儀をします。

ドアを閉めるまで気を抜かない

お辞儀を終えたら、ドアに向かって歩きます。ドアの前で再度、面接官の方へ向き直り、「失礼します」と黙礼(軽く頭を下げるお辞儀)をしてから退室しましょう。ドアを開閉する際は、入室時と同様に、音を立てないように静かに行うのがマナーです。完全にドアが閉まるまで、面接官はあなたを見ています。最後まで美しい姿勢を保ち、好印象で面接を締めくくりましょう。

【シーン別】押さえておきたい面接マナーのポイント

注目するポイントはここです

近年、面接形式は多様化しています。従来の対面形式だけでなく、Web(オンライン)面接や集団面接も一般的になりました。
ここでは、それぞれのシーンで特に注意したい特有のマナーと、好印象を与えるためのポイントを詳しく解説します。

Web(オンライン)面接で好印象を与えるための特有マナー

Web面接は場所を選ばない利便性がある一方、対面の面接とは異なる準備と配慮が求められます。通信環境やツールの設定など、事前準備が合否を分けると言っても過言ではありません。ここでは、Web面接で成功するための特有のマナーを「準備」「面接中」「退室」の3つのフェーズに分けて解説します。

事前準備で差をつける!環境設定のチェックリスト

Web面接は、面接が始まる前の準備段階で印象が大きく左右されます。以下のチェックリストを参考に、万全の体制で臨みましょう。

チェック項目確認すべきポイントと対策
通信環境

面接の途中で通信が途切れることは避けたい事態です。可能な限り安定した有線LAN接続を推奨します。Wi-Fiを利用する場合は、電波が強く安定している場所を選び、事前に通信速度のテストを行っておきましょう。

使用ツール

企業から指定されたツール(Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど)は事前にインストールし、アカウントを作成しておきます。友人や家族と接続テストを行い、音声や映像に問題がないか確認しましょう。アカウントの表示名は、フルネーム(漢字)に設定するのが基本です。

機材設定

カメラは顔が正面から映るように、目線と同じか少し高いくらいの位置に設置します。ノートパソコンの場合は、台などを置いて高さを調整すると良いでしょう。マイクは、自分の声がクリアに聞こえるかテストします。雑音を拾いやすい場合は、マイク付きイヤホンの使用がおすすめです。

背景と明るさ

背景は、白や無地の壁など、シンプルで清潔感のある場所を選びます。生活感のあるもの(ポスター、洗濯物など)が映り込まないように注意しましょう。バーチャル背景は、企業からの許可がない限り避けるのが無難です。また、顔が暗くならないよう、正面から光が当たるように照明(リングライトなど)を調整し、逆光は避けてください。

服装と身だしなみ

「画面に映る上半身だけ」と油断せず、対面の面接と同じように上下ともにスーツなどを着用します。ふとした瞬間に下半身が映り込む可能性もゼロではありません。髪型やメイクなど、身だしなみも対面と同様に整えましょう。

通知の停止

面接中にスマートフォンやパソコンの通知音が鳴ると、集中力を欠くだけでなく、印象も悪くなります。パソコンのアプリ通知やスマートフォンの通知は、すべてオフに設定しておきましょう。

面接中の振る舞い 対面とは違う注意点

準備が整ったら、いよいよ面接本番です。オンライン特有のコミュニケーションの難しさを理解し、以下の点を意識しましょう。

  • 目線はカメラに:面接官の顔が映る画面を見つめてしまうと、相手からは伏し目がちに見えてしまいます。話すときは意識的にカメラレンズを見ることで、相手としっかり視線を合わせている印象を与えられます。
  • リアクションは大きく:オンラインでは表情や感情が伝わりにくいため、対面のときよりも1.5倍ほどの大きなリアクションを心がけましょう。相槌や頷きをはっきりと示すことで、「しっかりと話を聞いている」という姿勢が伝わります。
  • ハキハキと話す:マイクを通すと声がこもりがちになるため、いつもより少しゆっくり、ハキハキと話すことを意識します。音声のタイムラグも考慮し、相手の発言が終わって一呼吸おいてから話し始めると、発言が被るのを防げます。
  • トラブル時の冷静な対応:音声が聞こえなくなったり映像が固まったりした際は、慌てずに「申し訳ございません、音声が途切れてしまいました。もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」と落ち着いて伝えましょう。チャット機能を使って状況を伝えるのも有効です。

最後の印象を決定づける退室マナー

面接の終わり方も重要です。最後まで気を抜かず、丁寧な対応を心がけましょう。面接官から終了の合図があったら、「本日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と座ったまま丁寧にお礼を述べ、深くお辞儀をします。その後、面接官の指示に従い、自分で「退出」または「接続を切る」ボタンをクリックして終了します。相手が切るのを待つ必要はありませんが、挨拶とお辞儀が終わる前に切ってしまわないよう注意してください。

集団面接で他の就活生と差がつくマナー

集団面接は、個人の能力だけでなく、他者との関わり方や協調性も見られる場です。自分だけが目立とうとするのではなく、全体の調和を意識した振る舞いが好印象につながります。ライバルに差をつけるためのポイントを解説します。

「協調性」と「自己PR」のバランスが鍵

集団面接では、面接官は「限られた時間内で、候補者が論理的に分かりやすく自己PRできるか」という点に加えて、「他の候補者への配慮ができるか」「チームの中でどのような役割を果たす人材か」を見ています。過度な自己アピールで他の候補者の話を遮ったり、長々と話し続けたりするのは重大なマナー違反です。自分の意見を明確に伝えつつも、周囲への敬意を忘れない姿勢が評価されます。

振る舞いで差がつく具体的なマナー

  • 入室から着席まで:他の候補者と歩調を合わせ、一体感のある行動を心がけます。先頭の人はドアを開けて後の人が入るのを待つ、最後の人はドアを静かに閉めるなど、自然な気配りができると良いでしょう。着席は、面接官から「お掛けください」と指示があってから全員で揃って座ります。
  • 発言は簡潔に分かりやすく:自己紹介や質問への回答は、指定された時間(例:「1分でお願いします」など)を厳守します。時間を守ることは、ビジネスにおける基本的なマナーです。要点をまとめて簡潔に話すことで、論理的思考力もアピールできます。
  • 最も重要な「傾聴姿勢」:他の候補者が話しているときの態度こそ、最も評価されるポイントです。スマートフォンをいじったり、窓の外を眺めたりするのは論外です。話している人のほうへ体を少し向け、頷きながら真剣に耳を傾ける姿勢を見せましょう。他者の意見を尊重する態度は、協調性の高さを強く印象づけます。
  • 回答が被っても慌てない:前の人と同じような意見になってしまっても、焦る必要はありません。「〇〇さんと同じ意見ですが、私の場合は〜」と前置きし、自分自身の具体的な経験やエピソードを交えて話すことで、オリジナリティを出すことができます。他者の意見を肯定した上で自分の考えを述べる姿勢は、むしろ好印象です。
  • 退室時も最後まで美しく:面接が終了したら、全員で立ち上がり、「本日はありがとうございました」と挨拶をします。椅子の横に立ち、全員でタイミングを合わせて深くお辞儀をすると、統一感があり美しい印象を残せます。ドアを出る際も、他の候補者と譲り合いながら静かに行動しましょう。

これだけは避けたい 面接でのNG行動とマナー違反

NGのプラカードを持つビジネスウーマン

どれだけ素晴らしい自己PRや志望動機を用意していても、たった一つのマナー違反で評価を大きく下げてしまうことがあります。
ここでは、面接官に悪印象を与えかねないNG行動を具体的に解説します。無意識のうちにやってしまいがちな行動も含まれているため、面接前に必ずチェックし、万全の態勢で臨みましょう。

準備・訪問段階での致命的なNG行動

面接は会場に到着する前から始まっています。準備や訪問の段階での気の緩みが、選考結果に直結することも少なくありません。

遅刻や連絡関連のミス

社会人としての基本中の基本が問われる部分です。いかなる理由があっても、遅刻は厳禁と考えましょう。

  • 連絡なしの遅刻・欠席: 最もやってはいけない行為です。社会人としての責任感を疑われ、その時点で不合格となる可能性が極めて高いでしょう。
  • 開始時刻直前の到着: 交通機関の遅延など不測の事態も考慮し、10分前には到着できるよう余裕を持った行動が求められます。ギリギリの到着は、計画性のなさを露呈してしまいます。
  • 早すぎる到着: 意欲のアピールと考えるかもしれませんが、30分以上前など早すぎる訪問は、かえって企業側の準備の妨げになります。早く着いた場合は、近くのカフェなどで時間調整をしましょう。

身だしなみに関するマナー違反

第一印象を大きく左右する身だしなみ。清潔感がないと、仕事への姿勢もだらしないのではないかという印象を与えてしまいます。

NG項目具体的なNG例与える印象
服装スーツやシャツのシワ・汚れ、サイズの合っていない服、派手な色柄のネクタイやインナー清潔感の欠如、TPOをわきまえられない、自己管理能力が低い
髪型・メイク寝癖がついている、フケがある、奇抜な髪色、濃すぎるメイクやノーメイク、強い香りの香水だらしない、常識がない、周囲への配慮が欠けている
持ち物汚れたカバンや靴、キャラクターものの文房具、派手なアクセサリービジネスシーンへの意識が低い、準備不足

受付・待機中の評価を下げるNG行動

面接官以外には気を抜いて良いという考えは大きな間違いです。受付担当者や、すれ違う社員もあなたの立ち居振る舞いを見ています。

  • 受付での横柄な態度: 「面接に来た者です」と名乗るだけなど、ぶっきらぼうな態度はNGです。「お世話になります。本日〇時より〇〇様と面接のお約束をいただいております、〇〇と申します。」と、ハキハキと用件を伝えましょう。
  • 待機中のスマートフォン操作: 控室でスマートフォンを長時間見ている姿は、集中力や緊張感の欠如と捉えられます。企業の資料に目を通すか、姿勢を正して静かに待機するのがマナーです。
  • 周囲への無配慮な行動: 貧乏ゆすりをする、キョロキョロと落ち着きなく周囲を見回す、他の応募者に馴れ馴れしく話しかけるといった行動は、協調性や集中力を疑われます。

面接中のNG行動|態度・姿勢編

話の内容と同じくらい、面接官はあなたの「非言語コミュニケーション」に注目しています。無意識の癖がマイナス評価に繋がらないよう注意が必要です。

姿勢や視線で損をしないために

  • 猫背・け反る・足を組む: 自信がなさそうに見えたり、逆に横柄な印象を与えたりします。背筋を伸ばし、男性は軽く足を開いて、女性は膝を揃えて座るのが基本です。
  • 視線が合わない・泳いでいる: 下を向いたり、視線が泳いだりすると、コミュニケーション能力に不安がある、あるいは何かを隠しているのではないかという印象を与えます。面接官の目を見て話すのが基本ですが、緊張する場合は眉間や鼻のあたりを見ると自然です。
  • 腕を組む・髪をやたらと触る: 腕組みは相手を拒絶している、あるいは偉そうな態度と受け取られがちです。また、頻繁に髪を触る仕草は、落ち着きがない印象を与えます。

表情や相槌の重要性

  • 終始無表情: 緊張で顔がこわばるのは仕方ありませんが、無表情だと意欲や関心が低いと見なされてしまいます。面接官が話しているときは適度に相槌を打ち、口角を少し上げることを意識するだけで、コミュニケーションが円滑になります。
  • 過度な頷きや相槌: 熱意を伝えようとするあまり、相手の話を遮るほどの頻繁な相槌は逆効果です。話の区切りで、適切に頷くことを心がけましょう。

面接中のNG行動|会話・受け答え編

会話の内容や言葉遣いは、あなたの論理的思考力や人柄を直接示すものです。準備不足や配慮の欠けた発言は避けましょう。

言葉遣いと話し方のマナー違反

正しい敬語を使えない、話し方が不明瞭といった点は、ビジネスコミュニケーションの基礎能力を疑われます。

NGな言葉遣い・話し方改善策・OK例
「御社」と「貴社」の混同話し言葉では「御社(おんしゃ)」、書き言葉(履歴書など)では「貴社(きしゃ)」と使い分ける。
若者言葉や略語(「〜っす」「なるほどですね」「ヤバい」など)丁寧な言葉遣いを徹底する。「〜です、〜ます」「さようでございますか」「素晴らしいですね」など。
早口・小声で聞き取りにくい意識してゆっくり、はっきりと話す。結論から先に述べる(PREP法)と、簡潔で分かりやすくなる。

回答内容に関する重大なNG

  • 質問の意図を無視した回答: 聞かれたことに答えず、自分が話したいことだけを一方的に話すのはNGです。まずは質問の意図を正確に理解し、的確に答えることを最優先しましょう。
  • 嘘をつく・話を大げさに盛る: 経歴や実績について嘘をつくのは絶対にやめましょう。面接官は多くの応募者を見ているプロです。深掘りされた際に矛盾が生じ、信頼を完全に失います。
  • 前職や他社の悪口を言う: 退職理由などを聞かれた際に、前職の不満や悪口を言うのは避けましょう。他責にする傾向がある、入社後も同じように不満を言う人物だ、とネガティブな印象を与えます。
  • 逆質問で「特にありません」と答える: 逆質問は、あなたの入社意欲や企業理解度を示す絶好の機会です。「特にありません」という回答は、企業への関心が低いと判断されても仕方がありません。事前にいくつか質問を用意しておきましょう。

面接マナーでよくある質問 Q&A

面接では、細かな立ち居振る舞いがあなたの印象を大きく左右します。多くの就活生や転職者が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。ここで不安を解消し、自信を持って面接に臨みましょう。

コートはいつ脱ぐのが正しいですか?

コートやマフラーなどの防寒着は、会社の建物に入る前に脱ぐのがビジネスマナーの基本です。これは、外のホコリや花粉、雨粒などを社内に持ち込まないための配慮です。脱いだコートは裏地が見えるようにきれいに畳み、腕にかけて持ち運びます。面接中は、カバンの上か横に置くのがスマートです。

場所タイミングと行動
会社の建物の外ここでコートやマフラーを脱ぎます。きれいに畳んで腕にかけましょう。
受付・待合室畳んだ状態で腕にかけておくか、カバンの上に置きます。椅子の背もたれにかけるのは避けましょう。
面接室着席後、指示がなければ畳んで自分のカバンの上に置くか、カバンの横に置きます。
会社の建物の外面接が終わり、完全に建物を出てから着用します。

出されたお茶は飲むべきですか?

面接官からお茶を出された場合、飲むように勧められたら「ありがとうございます」とお礼を述べてから一口いただくのがマナーです。全く口をつけないと、かえって失礼にあたる可能性があります。ただし、面接に集中するあまり飲むタイミングを逃してしまうこともありますので、無理にすべて飲み干す必要はありません。

お茶を飲む際のポイント

  • 勧められたタイミングで一口いただくのが基本です。
  • 話が一段落したときや、自分が話していないタイミングで静かに飲みましょう。
  • 面接官が話している最中や、自分が熱心に話しているときに飲むのは避けます。
  • 飲み終わった後は、フタがある場合は静かに閉めておきましょう。

マスク着用のまま面接を受けても良いですか?

マスクの着用については、企業の指示に従うのが大前提です。募集要項や面接案内のメールに記載がないか、事前に必ず確認しましょう。

特に指示がない場合は、受付や入室の際に「本日はマスクを着用したままでよろしいでしょうか?」と一言確認するのが最も丁寧な対応です。面接官から外すよう指示があれば、それに従いましょう。自分で判断に迷う場合は、念のためマスクを着用して訪問し、その場で確認するのが安心です。表情が見えにくくなる分、声のトーンを明るくしたり、相槌をはっきり打ったりと、コミュニケーションで補う意識が大切です。替えのマスクも準備しておくと万全です。

カバンはどこに置けば良いですか?

面接室に入り、着席を勧められた後、椅子の横に置くのが基本です。カバンが倒れないように、自立するものを選ぶとスマートです。利き手側に置くと、書類などを取り出す際にスムーズです。

カバンの置き方 NG例

  • 膝の上に置く:姿勢が悪く見えたり、落ち着きがない印象を与えたりする可能性があります。
  • 椅子の背もたれにかける:だらしない印象を与え、ジャケットを汚したり傷つけたりする恐れがあります。
  • 隣の空いている椅子に置く:隣の席は荷物置きではありません。面接官が後から座る可能性も考慮し、必ず自分の足元に置きましょう。

「服装自由」「私服でお越しください」と言われた場合、どうすれば良いですか?

「服装自由」や「私服」と指定された場合でも、Tシャツにジーンズのようなラフすぎる格好は避けるべきです。この場合の「私服」とは、ビジネスマナーを踏まえた「オフィスカジュアル」を指すことが一般的です。企業の雰囲気や業種にもよりますが、判断に迷う場合はスーツ、もしくはジャケットを着用したきれいめな服装を選ぶのが最も無難です。

オフィスカジュアルの例

性別推奨される服装
男性襟付きのシャツやポロシャツ、ジャケット、チノパンやスラックスなど。色はネイビー、グレー、ベージュなどが基本。革靴を合わせましょう。
女性ブラウスやきれいめのカットソー、ジャケットやカーディガン、ひざ丈のスカートやきれいめのパンツなど。派手な色や露出の多い服装は避けます。パンプスを合わせるのが一般的です。

企業のウェブサイトで社員の服装をチェックしたり、転職エージェントに相談したりするのも良い方法です。清潔感を第一に考え、ビジネスの場にふさわしい服装を心がけましょう。

遅刻しそうなときはどうすれば良いですか?

万が一、交通機関の遅延などで遅刻しそうになった場合は、それが判明した時点ですぐに企業の採用担当者に電話で連絡を入れましょう。メールは担当者がすぐに確認できない可能性があるため、緊急時は必ず電話を使います。

連絡の際に伝えるべきこと

  1. 大学名(または現職の会社名)と氏名
  2. 面接の時間
  3. 遅刻する理由(例:「電車の遅延により」など簡潔に)
  4. 到着予定時刻
  5. 面接を受けさせていただきたい旨と、謝罪の言葉

正直に状況を伝え、真摯に謝罪することが重要です。無断での遅刻は絶対に避けましょう。誠実な対応をすることで、かえってリスク管理能力の高さを示すことにも繋がります。

面接後のお礼メールは送るべきですか?

面接後のお礼メールは必須ではありません。送らなかったからといって、選考で不利になることは基本的にはありません。しかし、送ることで面接の時間を割いてもらったことへの感謝の気持ちや、入社意欲の高さを改めて伝えることができます。特に志望度が高い企業であれば、送っておくとより丁寧な印象を与えられるでしょう。

お礼メールを送る場合のポイント

  • タイミング:面接当日中、遅くとも翌日の午前中までに送りましょう。
  • 宛先:採用担当者の部署名、氏名を正確に記載します。担当者が不明な場合は「採用ご担当者様」とします。
  • 件名:「【面接のお礼】氏名(大学名)」のように、誰からの何のメールか一目でわかるようにします。
  • 内容:長文は避け、簡潔に感謝の気持ちと入社意欲を伝えます。面接で印象に残ったことなどを具体的に一文添えると、より気持ちが伝わります。誤字脱字には細心の注意を払いましょう。

まとめ

本記事では、面接で好印象を与えるためのマナーを、準備段階から受付、入退室、面接中に至るまで時系列で解説しました。
面接マナーは、スキルや経験を伝える以前に、社会人としての基本姿勢や人柄を示す重要な指標です。
Web面接や集団面接特有のポイントも押さえ、NG行動を避けることで、自信を持って自己PRに集中できます。マナーを味方につけ、万全の準備で面接に臨みましょう。

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