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【採用担当者に響く】履歴書の趣味・特技の書き方と例文一覧

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履歴書の「趣味・特技」欄の書き方で手が止まっていませんか?「当たり障りのないことを書けばいい」「特にアピールできる趣味がない」と悩む就活生や転職者は少なくありません。しかし、採用担当者はこの欄を単なる空欄埋めではなく、応募者の「人柄」や「価値観」を知り、入社後のミスマッチを防ぐための重要な判断材料として見ています。つまり、趣味・特技欄はあなたらしさを伝え、他の応募者と差をつける絶好のアピールの機会なのです。この記事では、採用担当者に響く趣味・特技の書き方の5つのコツから、スポーツ、インドア、クリエイティブ系などカテゴリ別の豊富な例文一覧までを徹底解説します。さらに、「書くことがない」と悩む方向けの見つけ方や、評価を下げかねないNG例も紹介。この記事を読めば、あなたの強みや魅力が伝わる書き方が分かり、自信を持って選考に臨めるようになります。

目次

履歴書の趣味・特技欄が評価される理由

履歴書の趣味・特技欄を「ただの雑談のきっかけ」や「書くことがないから空欄でも良い」と考えていませんか?実は、採用担当者はこの欄を注意深く見ており、学歴や職歴だけでは分からないあなたの魅力を探るための重要な判断材料としています。なぜ趣味・特技欄が評価されるのか、その3つの理由を詳しく解説します。

採用担当者は人柄や価値観を知りたい

採用担当者が最も知りたいことの一つは、応募者の「人柄」や「価値観」です。スキルや経験も重要ですが、最終的に企業文化やチームの雰囲気に合う人材かどうかが、入社後の活躍や定着に大きく影響するためです。趣味や特技は、あなたの個性や人間性を色濃く反映します。

例えば、長年続けている趣味があれば「継続力がある」、チームスポーツが趣味なら「協調性やコミュニケーション能力が高い」、プログラミングや読書が趣味なら「探究心や学習意欲が旺盛」といったように、ポジティブな人柄を推測することができます。仕事に直接関係ないように見える活動から、あなたの潜在的な強みや仕事への取り組み方を読み取っているのです。

趣味・特技のカテゴリ採用担当者が読み取る人柄・強みの例
チームスポーツ(サッカー、野球、バスケットボールなど)協調性、チームワーク、目標達成意欲、コミュニケーション能力
個人競技・トレーニング(ランニング、筋トレ、水泳など)継続力、自己管理能力、ストイックさ、目標設定能力
文化・創作活動(読書、映画鑑賞、イラスト、プログラミングなど)探究心、学習意欲、創造性、情報収集能力
アウトドア(キャンプ、登山、釣りなど)計画性、課題解決能力、行動力、ストレス耐性

このように、趣味・特技はあなたの人柄を伝える絶好の自己PRの機会となります。職務経歴書だけではアピールしきれないあなたの魅力を伝え、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせるきっかけになるのです。

入社後のミスマッチを防ぐ判断材料になる

採用活動における大きな課題の一つが、入社後のミスマッチです。企業側は、応募者が自社の社風に馴染み、いきいきと長く働いてくれることを望んでいます。趣味・特技欄は、このミスマッチを防ぐためのヒントを与えてくれます。

例えば、社員同士の交流が活発で、社内イベントも多い企業であれば、チームスポーツやイベント企画が趣味の応募者に親和性を感じるでしょう。一方で、個人が黙々と集中して業務に取り組む文化の企業であれば、読書やプログラミングといった趣味を持つ応募者の方がフィットすると判断されるかもしれません。

また、趣味はストレス解消法やプライベートの過ごし方を知る手がかりにもなります。仕事で高いパフォーマンスを発揮するためには、心身の健康を保つことが不可欠です。自分なりのリフレッシュ方法を持っていることは、自己管理能力の高さを示すアピールにも繋がります。採用担当者は、あなたが自社の環境で心身ともに健康に働き続けられるかどうかを、趣味・特技欄から見極めようとしているのです。

面接でのアイスブレイクのきっかけになる

面接の場では、誰しも緊張するものです。採用担当者は、応募者の本来の姿やコミュニケーション能力を知るために、面接の冒頭でリラックスした雰囲気を作ろうとします。その際に最も活用されるのが、履歴書の趣味・特技欄です。

「趣味は登山と書かれていますが、最近はどちらの山に登りましたか?」「特技が料理とのことですが、得意なジャンルは何ですか?」といった質問は、面接の緊張をほぐすための「アイスブレイク」として非常に有効です。もし採用担当者と共通の趣味があれば、会話が一気に弾み、場の雰囲気が和やかになることも少なくありません。

そして、このアイスブレイクでの会話は、単なる雑談で終わるわけではありません。あなたが質問に対してどのように答え、話を広げていくかを通して、会話のキャッチボールがスムーズにできるか、論理的に説明できるかといったコミュニケーション能力も同時に評価されています。面接本番の質疑応答を円滑に進めるための重要な準備運動として、趣味・特技欄は大きな役割を果たしているのです。

採用担当者に響く履歴書の趣味・特技の書き方5つのコツ

履歴書の趣味・特技欄は、単なる空欄埋めではありません。書き方次第で、あなたの人柄や潜在的なスキルをアピールする絶好の自己PRの機会となります。採用担当者はこの欄から、応募者の個性や価値観、ストレス解消法などを読み取り、自社の社風に合う人材かを見極めようとしています。ここでは、あなたの魅力が最大限に伝わる書き方の5つのコツを解説します。これらのポイントを押さえることで、他の応募者と差をつけましょう。

応募企業や職種との関連性を意識する

趣味や特技を記載する際は、応募先の企業理念や事業内容、求める人物像、そして応募職種の仕事内容との関連性を意識することが重要です。直接的な関係がなくても、趣味・特技を通じて培ったスキルや経験が、仕事でどのように活かせるかをアピールできれば、採用担当者に良い印象を与えられます。例えば、チームスポーツの経験は協調性やリーダーシップのアピールに、地道な創作活動は集中力や計画性の証明につながります。事前に企業研究を徹底し、自身の強みと結びつけて説明できるように準備しましょう。

職種関連性の高い趣味・特技の例アピールできる強み
営業職サッカー、野球、旅行、ボランティア活動コミュニケーション能力、協調性、行動力、体力
企画・マーケティング職SNSでの情報発信、ブログ運営、データ分析、トレンド調査情報収集力、分析力、企画力、発信力
エンジニア・技術職プログラミング、プラモデル制作、DIY、論理パズル論理的思考力、集中力、探究心、粘り強さ
事務・経理職資格取得の勉強、書道、料理、整理整頓計画性、正確性、継続力、丁寧さ

具体的なエピソードや数字を盛り込む

「趣味は読書です」といった抽象的な表現だけでは、あなたの魅力は十分に伝わりません。採用担当者の記憶に残るためには、具体的なエピソードや数字を用いて、説得力を持たせることが大切です。「月に5冊以上のビジネス書を読み、内容を要約して仕事に活かしています」のように数字を入れたり、「マラソン大会でサブ4(4時間切り)を達成するため、週に3回、10kmのトレーニングを継続しています」といったエピソードを加えたりすることで、あなたの取り組みの熱意やレベルが具体的に伝わります。これにより、人柄や物事への向き合い方がイメージしやすくなり、評価につながります。

継続性や探究心が伝わるように書く

企業は、入社後も粘り強く仕事に取り組み、自律的に成長してくれる人材を求めています。そのため、趣味や特技を通じて「継続力」や「探究心」をアピールすることは非常に効果的です。「小学生から10年以上、書道を続けており、師範の資格を取得しました」「美味しいコーヒーを淹れるために、豆の種類や焙煎方法を研究し、ハンドドリップの技術を磨いています」といった記述は、あなたがひとつの物事に真摯に向き合い、目標達成のために努力を続けられる人物であることを示唆します。長く続けていることや、上達のために工夫している点を具体的に書きましょう。

箇条書きなどを使い簡潔に分かりやすくまとめる

履歴書の趣味・特技欄のスペースは限られています。採用担当者は日々多くの書類に目を通しているため、長々と文章を書くのではなく、一目で内容が理解できるよう簡潔にまとめることが求められます。箇条書きを用いたり、「【趣味】〇〇」「【特技】△△」のように見出しをつけたりして、情報を整理すると良いでしょう。最も伝えたいポイントを絞り込み、分かりやすい言葉で記述することを心がけてください。読みやすさへの配慮は、ビジネスにおけるコミュニケーション能力の高さを示すことにもつながります。

面接での深掘り質問を想定して書く

履歴書に記載した内容は、面接で質問される可能性が高いということを常に念頭に置いておきましょう。特に、採用担当者が興味を持った趣味・特技については、「なぜそれを始めようと思ったのですか?」「その経験から何を学びましたか?」「仕事で困難に直面した時、その経験をどう活かせますか?」といった深掘り質問が予想されます。これらの質問に対して、自信を持って自分の言葉で語れるように準備しておくことが不可欠です。嘘や誇張は避け、等身大の自分を正直に伝えましょう。面接官との会話が弾むきっかけにもなるため、ポジティブで前向きな姿勢が伝わる内容を記載することが重要です。

【カテゴリ別】履歴書の趣味・特技の例文一覧

ここでは、あなたの強みや人柄を効果的にアピールできる趣味・特技の例文をカテゴリ別に紹介します。例文を参考に、あなた自身の経験や考えを盛り込み、オリジナルの文章を作成しましょう。自己PRや長所と一貫性を持たせることで、より説得力のある履歴書になります。

スポーツ・アウトドア系の趣味 特技 例文

体力や精神力、継続力、そしてチームで活動するものであれば協調性などをアピールできます。特に営業職や体力を使う仕事では、自己管理能力の高さを示す良い材料となります。

ランニング・筋トレ

アピールできる強み例文
継続力、目標達成意欲、自己管理能力、ストレス耐性趣味はランニングです。健康維持のため3年前から始め、今では毎週20km走ることを習慣にしています。半年前からはフルマラソン完走という目標を立て、月間の走行距離やタイムを記録・分析しながら計画的にトレーニングに励んでいます。この経験で培った目標設定力と継続力を、貴社での業務目標達成に活かしたいと考えております。

サッカー・野球などのチームスポーツ

アピールできる強み例文
協調性、コミュニケーション能力、リーダーシップ、目標達成意欲特技はサッカーです。小学校から大学まで15年間続けており、大学時代には副キャプテンとしてチームを牽引しました。ポジションや学年が違うメンバーの意見を調整し、チームの目標達成に向けて一丸となれるよう尽力しました。この経験で培った協調性と傾聴力を活かし、貴社でもチームの一員として貢献したいです。

キャンプ・登山

アピールできる強み例文
計画性、準備力、課題解決能力、精神力趣味は登山です。安全に登頂するため、事前にルートや天候、装備を徹底的に調査し、綿密な計画を立てることを心がけています。予期せぬ悪天候に見舞われた際も、冷静に状況を判断し、安全なルートに変更して下山した経験があります。この計画性と課題解決能力は、プロジェクトを遂行する上で必ず役立つと考えています。

インドア・文化系の趣味 特技 例文

知的好奇心や探究心、集中力などをアピールできます。専門的な知識が求められる職種や、コツコツと物事を進める仕事への適性を示すことができます。

読書

アピールできる強み例文
探究心、情報収集能力、知識欲、論理的思考力趣味は読書で、月に10冊以上を目標に様々なジャンルの本を読んでいます。特に歴史小説を好み、物事の背景にある因果関係を多角的に考察することに関心があります。読書を通じて得た幅広い知識と情報収集能力を活かし、貴社の課題解決に貢献したいです。

映画鑑賞・音楽鑑賞

アピールできる強み例文
感受性、洞察力、情報収集能力、プレゼンテーション能力特技は映画鑑賞です。年間100本以上鑑賞し、単に楽しむだけでなく、作品のテーマや監督のメッセージ性を考察し、感想をブログにまとめています。物事の本質を深く読み解く洞察力と、要点をまとめて分かりやすく伝える力を、貴社のマーケティング業務で発揮したいです。

料理

アピールできる強み例文
計画性、段取り力、探究心、創造性趣味は料理です。週末に1週間分の献立を考え、効率的に調理する段取りを組むことを楽しんでいます。最近は様々な国の料理に挑戦しており、レシピ通りに作るだけでなく、より美味しくなるよう試行錯誤を重ねています。この探究心と段取り力は、業務の効率化や品質向上に貢献できると考えています。

語学学習

アピールできる強み例文
継続力、向上心、目標達成意欲、グローバルな視点特技は英語学習です。大学時代から毎日1時間の学習を続けており、TOEICスコアを2年間で650点から880点まで向上させました。現在はビジネスシーンで通用する会話力の習得を目標に、オンライン英会話にも取り組んでいます。この継続的な学習意欲を活かし、貴社の海外事業に貢献したいです。

クリエイティブ・創作系の趣味 特技 例文

創造性や表現力、論理的思考力、ITスキルなどをアピールできます。エンジニアやデザイナー、企画職など、専門性が高い職種で特に有効です。

プログラミング・Webサイト制作

アピールできる強み例文
論理的思考力、問題解決能力、学習意欲、ITリテラシー趣味はPythonを使ったプログラミングです。日常業務で発生する単純作業を自動化するツールを自作し、業務効率化に貢献しました。エラーが発生した際には、原因を特定し解決策を見つけ出すプロセスにやりがいを感じます。この論理的思考力と問題解決能力を、貴社のエンジニアとして活かしたいです。

イラスト・デザイン

アピールできる強み例文
創造性、表現力、傾聴力、観察力特技はイラスト制作です。学生時代からデザインソフト(Adobe Illustrator、Photoshop)を使用し、サークルのポスターやWebサイトのバナーを制作してきました。依頼者の要望を丁寧にヒアリングし、意図を汲み取って形にすることを心がけています。この創造性と表現力を、貴社のデザイン業務で発揮したいと考えています。

動画編集

アピールできる強み例文
構成力、企画力、情報伝達能力、PCスキル趣味で動画編集をしています。旅行の記録などを、視聴者が楽しめるように構成を考え、テロップやBGMを工夫してYouTubeに投稿しています。伝えたいメッセージを的確に、かつ魅力的に届ける構成力を、貴社のSNSマーケティングやプロモーション活動に活かせると考えております。

「書くことがない」と悩む人向けの趣味・特技の見つけ方

パソコンを持つスーツを着た女性

履歴書の趣味・特技欄を前に、「自分にはアピールできるような立派な趣味はない」とペンが止まってしまう方は少なくありません。しかし、特別な実績や珍しい経験である必要は全くありません。あなたの人柄や潜在的な能力を示すヒントは、ごく普通の日常生活の中に隠されています。ここでは、自分でも気づいていない魅力的な趣味や特技を見つけ出すための、3つの具体的なアプローチを紹介します。

これまで続けてきた習慣を振り返る

あなたが毎日、あるいは毎週無意識に続けていることはありませんか。それは立派な「継続力」の証明であり、アピールポイントになり得ます。当たり前だと思っている習慣こそ、あなたの真面目さや自己管理能力を示す貴重な材料です。まずは、ご自身の生活を客観的に見つめ直してみましょう。

例えば、以下のような習慣は、仕事に活かせる強みとしてアピールできます。

日常の習慣(例)アピールできる強み・人柄
毎朝5分間のストレッチや散歩を続けている自己管理能力、継続力、健康意識の高さ
毎日ニュースアプリで経済ニュースをチェックする情報収集意欲、知的好奇心、学習意欲
週末に1週間分の作り置き料理をする計画性、段取り力、効率化への意識
寝る前に30分間読書をする探究心、知識欲、集中力
定期的に部屋の整理整頓や掃除をしている几帳面さ、課題発見・解決能力、環境整備能力

このように、日常の些細な習慣を「仕事で求められる能力」という視点で捉え直すことで、効果的なアピール材料が見つかります。

好きなことや得意なことを書き出してみる

「趣味・特技」と大げさに考えず、「やっていて楽しいこと」「時間を忘れて没頭できること」「人から褒められたり、頼られたりすること」を自由に書き出してみましょう。これは自己分析の第一歩です。頭の中だけで考えずに、紙やスマートフォンに箇条書きで書き出すのがポイントです。

例えば、以下のような問いを自分に投げかけてみてください。

  • 休日は何をして過ごすことが多いか?
  • ついお金や時間をかけてしまうものは何か?
  • 友人から「〇〇に詳しいね」と言われることは?
  • 調べものをするとき、どんなジャンルなら苦にならないか?
  • 子供の頃から好きで続けていることはあるか?

書き出したリストの中から、ビジネスシーンでも通用する言葉に変換してみましょう。

好きなこと・得意なこと(例)履歴書での表現例・アピールポイント
パズルや謎解きゲームが好き論理的思考力、問題解決能力、粘り強さ
友人の旅行プランを立てるのが得意計画性、情報収集力、調整力、企画力
SNSで好きなアーティストの情報を集める探究心、情報収集・分析能力
節約や家計簿の管理数字の管理能力、計画性、コスト意識
部屋の模様替えやインテリアコーディネート空間認識能力、創造性、課題解決能力

一見仕事とは無関係に思えることでも、視点を変えればあなたの強みを裏付けるエピソードになります。

周りの人に自分の長所を聞いてみる

自分では「当たり前」にできていることは、なかなか長所として認識しづらいものです。自己分析に行き詰まったときは、他己分析を取り入れてみましょう。あなたのことをよく知る家族や親しい友人、あるいは前の職場の同僚などに、「私の良いところって何だと思う?」「何か得意なことってあるかな?」と率直に聞いてみてください。

他人からの客観的な視点は、自分では気づかなかった意外な強みや魅力を発見するきっかけになります。

例えば、以下のようなフィードバックをもらえるかもしれません。

  • 「いつも話を聞くのが上手で、相談しやすい」→ 傾聴力、コミュニケーション能力
  • 「どんな時でも落ち着いていて冷静だよね」→ 冷静な判断力、ストレス耐性
  • 「分からないことはすぐに調べて教えてくれる」→ 探究心、学習意欲の高さ
  • 「いつもみんなのまとめ役をしてくれる」→ リーダーシップ、調整力

人から教えてもらった長所は、信憑性の高いアピールポイントになります。面接で「周りの人からはよく『聞き上手だ』と言われます」のように、第三者の評価として伝えることで、自己PRに客観性と説得力を持たせることができます。

注意 履歴書に書くべきではない趣味・特技のNG例

履歴書の趣味・特技欄は、あなたの人柄や個性をアピールする貴重なスペースです。しかし、選ぶ内容によっては、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうリスクも潜んでいます。社会人としての常識や倫理観を疑われることのないよう、ここに挙げるNG例を参考にして、記載する内容は慎重に選びましょう。

ギャンブルに関するもの

パチンコ、スロット、競馬、競艇といったギャンブルは、趣味として記載するべきではありません。これらの趣味は、金銭感覚や自己管理能力に疑問符を付けられる可能性があります。「計画性がない」「依存しやすい傾向がある」といったネガティブな印象につながりやすく、特に金銭を扱う経理職や、堅実さが求められる職種では大きなマイナス評価となることがあるため、避けるのが賢明です。

宗教や政治思想が強く出るもの

特定の宗教活動や政治活動に関する記述も避けるべきです。信条の自由は尊重されるべきですが、採用の場では思想の偏りを懸念されたり、他の社員との協調性に不安を抱かれたりする可能性があります。採用担当者個人の価値観と合わない場合に、無用な先入観を持たれてしまうリスクもゼロではありません。業務に直接関係のない限り、個人的な信条については触れないのがマナーです。

他者を不快にさせる可能性のあるもの

他者に不快感や嫌悪感を与える可能性のある趣味・特技は、社会人としての常識を疑われるため絶対に記載してはいけません。例えば、犯罪を想起させるものや、反社会的なイメージを持つもの、公序良俗に反するものがこれに該当します。また、「人のうわさ話」「ネットでの論破」など、他者への攻撃性や配慮の欠如が感じられる内容も、コミュニケーション能力や人間性を低く評価される原因となります。

趣味・特技欄で伝えるべきなのは、あなたのポジティブな側面です。採用担当者に懸念を抱かせるような内容は避け、自身の魅力を最大限に伝えられるものを選びましょう。以下に、代表的なNG例とその理由をまとめました。

カテゴリ具体的なNG例採用担当者が懸念する点
ギャンブルパチンコ、競馬、競輪、競艇、オンラインカジノなど金銭感覚の欠如、計画性、自己管理能力、依存性
宗教・政治思想特定の宗教団体での布教活動、政治的なデモへの参加など思想の偏り、協調性、社内でのトラブル発生リスク
反社会的・非倫理的ハッキング(悪意のあるもの)、ネットでの誹謗中傷、危険行為の動画投稿などコンプライアンス意識の欠如、社会人としての常識、倫理観
受動的・ネガティブ一日中寝ること、何もしないこと、愚痴を言うこと主体性や向上心の欠如、ストレス耐性の低さ、不健康な印象
嘘・誇張話せない外国語を「特技」と書く、数回しか経験のないスポーツを「趣味」と書く誠実さや信頼性の欠如、入社後のミスマッチ、虚偽報告のリスク

まとめ

本記事では、採用担当者に響く履歴書の趣味・特技の書き方、具体的な例文、そして書くことがない場合の対処法までを網羅的に解説しました。

履歴書の趣味・特技欄は、あなたの個性や人柄を伝え、採用担当者とのコミュニケーションを円滑にするための重要な項目です。単に好きなことを書くのではなく、応募企業や職種との関連性を意識し、具体的なエピソードや継続性を盛り込むことで、自己PRの強力な武器となり得ます。

もし書くことに悩んだとしても、日々の習慣や好きなことを振り返ることで、あなたならではの魅力的なアピールポイントは必ず見つかります。この記事で紹介した書き方のコツや例文を参考に、あなたらしさが伝わる履歴書を作成し、選考突破を目指してください。

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