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【人事が教える通過率が上がる履歴書 志望動機の作り方】新卒・転職どちらも使える例文付き書き方完全ガイド

志望動機のイメージ
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履歴書の「志望動機」は書類選考通過のカギを握る重要項目です。
本記事では、新卒・転職どちらにも対応した効果的な志望動機の書き方と実例を徹底解説。
なぜその会社か、なぜその職種かを明確にする方法、NG例や人事のチェックポイントまで解説し、あなたの内定率を高める実践的ノウハウが得られます。

目次

履歴書の志望動機とは何か?役割と重要性を理解しよう

重要性のイメージ

履歴書における「志望動機」は、応募者が「なぜこの企業を選んだのか」「なぜこの職種に就きたいのか」を採用担当者に伝える重要な項目です。
志望動機は、企業とのマッチ度や仕事に対する熱意、価値観や将来性を伝える手段として機能し、選考通過率にも大きな影響を及ぼします。

単に「興味がある」「入社したい」と記載するだけでは不十分で、応募者自身がどのような背景・経験・思いをもって企業を志望しているのかを的確に伝えることが求められます。
そのためには、自己分析や業界研究、企業研究に基づいた論理的かつ具体性のある内容が不可欠です。

志望動機と自己PRの違いとは

志望動機と自己PRは混同されやすい項目ですが、それぞれ異なる役割を持ちます。

項目目的内容の中心
志望動機企業や職種を志望する理由を説明応募先とのマッチ度、業界・企業への関心、将来の展望
自己PR自分の強みやスキル、特性をアピール実績、経験、性格、スキルなど自身の特徴

志望動機は「この企業で働きたい理由」、自己PRは「自分がどのように役立てるか」を示すものであり、両者は相互補完的な関係にあるといえます。
効果的な履歴書を作成するには、この違いを正しく理解し、それぞれで求められる情報を整理することが大切です。

採用担当者が志望動機で見ているポイント

採用担当者が志望動機を読む際、単なる「熱意」だけではなく、以下の観点を重視しています。

  • 企業理解:企業理念、事業内容、業界動向をどれだけ正確に把握しているか。
  • 業務理解:志望する職種に対して、どのような仕事内容を理解し、責任を果たす意志があるか。
  • 再現性:過去の経験やスキルが、就業後にどう活かされるかの根拠があるか。
  • 長期的な展望:中長期的なキャリアプランが企業の方向性と一致しているか。
  • 具体性:抽象的でなく、具体的な理由やエピソードに裏打ちされているか。

採用担当者は、多数の応募書類に目を通す中で「一緒に働きたいと思える人材かどうか」を見極めています。そのため、テンプレートをなぞるような形式的な志望動機ではなく、応募者個人の言葉とエピソードで語られた具体性のある志望動機が重視されます。

また、企業への理解が不足していると、「他の企業でもいいのでは?」といった印象を与えてしまい、志望度の低さと判断されるリスクがあります。
反対に、企業の強みや文化に対する言及が的確で、職種に対する明確な動機が示されていると、「この人はうちで活躍してくれそうだ」「長く働いてくれそうだ」と好印象を与えます。

履歴書の志望動機が選考に与える影響

内定率にも影響する志望動機の大切さ

履歴書における志望動機は、単なる“応募理由”の説明ではありません。
企業は志望動機から応募者の価値観、仕事に対する意欲、企業理解の深さ、さらには入社後の活躍可能性を読み取ろうとします。
そのため、志望動機がしっかりと書かれているかどうかは、選考通過率や最終的な内定率に大きな影響を与えます。

リクルートキャリアによる「就職白書2023」によれば、採用担当の約87.5%が志望動機を「評価項目として非常に重視している」または「ある程度重視している」と回答しています。
これは、質問の意図や企業風土に合った人材かどうかを見極めるうえで、志望動機が有効であることを示しています。

たとえば、同じ学歴や職務経験の応募者が複数いた場合、「なぜこの会社なのか」「なぜこの職種に挑戦したいのか」に具体的で説得力のある理由を述べている方が、企業からの評価が高くなります。

通過率を左右する3つの要素

要素内容と企業側の評価視点
企業理解度企業理念や事業内容への理解があることで、企業とマッチする人材であると評価されやすい。
職種適性その職種を選んだ背景が明確であれば、業務内容への理解と適応力があると見なされる。
熱意と将来性意欲だけでなく、長期的なキャリアプランと照らし合わせた志望理由があると、成長性が評価される。

以上のように、単に「働きたい」という気持ちだけでなく、企業や職種に対する深い理解と、自分のビジョンとの整合性を示すことが、選考において非常に重要です。

よくある履歴書の志望動機のNG例

志望動機において、多くの応募者が陥りがちなNGパターンがあります。
これらの内容を避けることで、企業に対する真剣度や理解度を的確に伝えることができます。
以下に具体的なNG例と、企業側がそれにどう反応するかを紹介します。

NGな志望動機例理由と企業側の受け取り方
「家から近いため応募しました」通勤の利便性のみを理由にしており、企業理解や意欲が感じられず、他社でもいいのではと思われてしまう。
「御社の給与や福利厚生が魅力的でした」待遇面のみを重視していると見なされ、早期離職のリスクがあると判断される可能性がある。
「○○業界に興味があります」興味という動機が漠然としており、なぜその企業でなければならないのかが不明確。
「まだやりたいことは決まっていませんが、頑張ります」準備不足や業界研究の欠如を感じさせ、採用後の成長性や適性が不透明になる。

このように、内容が具体性に欠けたり、企業選定の根拠が不明確だったりする志望動機は、企業にとって「熱意が感じられない」「早期退職につながる恐れがある」といったマイナス評価につながります。

よい志望動機は、応募する企業の独自性や業務内容を踏まえたうえで、自身の考え・強み・将来像を結びつけたものになります。
その点を意識して書くことで、他の応募者との差別化が図れます。

【基本編】履歴書の志望動機の書き方のコツ

構成の基本は「なぜその会社か」「なぜその職種か」「今後の意欲」

履歴書における志望動機は、応募者がなぜその企業を選び、その職種を志望するのか、将来にわたってどのように貢献したいと考えているのかを明確に伝える重要なパートです。

ポイントは大きく分けて以下の3点です。

構成要素内容の概要採用担当者が注目する点
なぜその会社か企業理念や事業内容、業界内でのポジションなどが自分の価値観や将来像に合致していることを伝える。企業への理解度・調査の深さ・誠実さ
なぜその職種か自分の強みや経験、スキルがその職種にどのように活かせるかを述べる。職種に対する適性・熱意・実現性
今後の意欲と目標入社後にどのように活躍したいか、将来のキャリアビジョンを明示する。中長期的な成長意欲・計画性

この3点を意識して論理的に構成された志望動機は、読み手に強い印象を与えると同時に、「この人は本気でうちの会社に来たいと思っている」と評価されやすくなります。

文字数やフォーマットの注意点とは

履歴書に記載する志望動機は、書くスペースが限られているため、効果的に要点をまとめる能力が求められます。
一般的なJIS規格の履歴書では、志望動機欄の文字数は200~300文字程度が目安です。
ただし、企業が指定するフォーマットがある場合は、それに従うのが基本です。

要素推奨内容理由
文字数200〜300文字程度簡潔かつポイントを抑えた文章が伝わりやすい
文体です・ます調丁寧でビジネス文書としてふさわしい
区切り方段落ごとに内容を整理(接続詞などを活用)読みやすく論理性が伝わる
手書き or パソコン指定がなければどちらでも可企業の文化や業界によって好まれる形式が異なるため事前確認が必要

志望動機はスペースが限られた中で自分の熱意や適性を表す重要な項目です。
そのため、文字数内で最大限アピールするためには、「無駄な表現を省く」「主観に偏りすぎない」「具体性を持たせる」ことが求められます。

また、手書きの場合は丁寧かつ読みやすい文字を心掛けることで、誠実さが伝わりやすくなります。
フォントを使うパソコン作成時には、明朝体や游ゴシックなど視認性の高い書体を選びましょう。

最後に、「自己満足で終わらせない」ことを意識しましょう。
自身のことだけにフォーカスするのではなく、相手企業とのマッチングをしっかり意識した内容構成が、高評価のポイントとなります。

【新卒向け】履歴書の志望動機の書き方と例文

新卒の志望動機で重視すべき視点

新卒の就職活動において、履歴書の志望動機は自分の将来に対するビジョンと企業への共感をどのように結びつけるかが鍵となります。
職務経験が不足している新卒者にとっては、「なぜその企業なのか」「なぜその職種なのか」「どのように貢献していきたいのか」を論理的かつ情熱的に伝える必要があります。
そのためには、自己分析を行い、自分の強みや価値観を明確にし、企業研究を通じて企業の方針や文化と照らし合わせることが重要です。

また、学生時代の経験や学びを活かして、企業のどの業務にどのように貢献できるかを具体的に伝えると説得力が増します。
単なる憧れや知名度だけでなく、自分と企業との共通点を見出し、応募に至った納得感を示すことがポイントです。

例文:事務職を志望する学生

私は、大学時代に学生会運営の事務局担当として複数のプロジェクトのスケジュール管理や予算調整を行ってきました。
この経験を通じて、タスク管理能力と正確性の大切さを身をもって学びました。

貴社は信頼性と迅速な対応力を強みにした事務サポート体制に定評があり、快適な業務環境を陰で支える役割に強く魅力を感じました。
事務職として、社内業務が円滑に進むよう、丁寧かつ効率的なサポートを提供したいと考えております。
今後は、現場のニーズを先読みして対応できるような事務スタッフを目指し、日々スキルアップにも努めます。

例文:営業職を志望する学生

私はアルバイトでお客様対応を経験し、人との信頼関係を築くことにやりがいを感じました。
また、ゼミ活動で企業へのマーケティング提案を行う中で、論理的に考えながら課題解決に取り組む楽しさを実感しました。

貴社は業界内でも高い顧客満足度を維持しており、信頼に基づく提案営業を重視されている点に共感いたしました。
営業職として、お客様の課題に寄り添いながら、相手にとって価値ある提案ができる人材になりたいと考えています。最初は知識が追いつかないかもしれませんが、一つひとつ丁寧に学び、早期戦力となれるよう努力いたします。

例文:ITエンジニアを志望する学生

大学では情報処理を専門に学び、チーム開発によるソフトウェア制作に取り組んでまいりました。
プログラムの仕様設計から実装、テストまでを一貫して担当する中で、「信頼性の高いコード」を書くことの重要性を実感しています。

貴社は、自社開発製品を通じて多くの企業の業務効率化に貢献しており、その社会的インパクトの大きさに魅力を感じました。
ITエンジニアとして、ユーザーにとって“使いやすい”を追求するため、技術面だけでなくUI/UXの観点からも考えられる人材になりたいと考えています。
今後も最新技術の習得に励み、常に高い付加価値を提供できるエンジニアを目指します。

新卒の志望動機におけるチェックポイント

チェック項目内容
企業研究がされているか企業のビジョンや事業内容、社風に言及し、なぜその企業なのかが伝わる内容になっているか。
職種理解があるか志望する職種の業務内容を理解し、自分の適性と結びつけているか確認。
将来の目標があるか入社後にどんな成長をしたいか、どのようなキャリアを描いているかを明確に記載。
自分の経験との関連性学生時代の経験や学びと、志望動機の関連性があるかをチェック。
自己PRとの一貫性履歴書内の自己PRで述べた強みと志望動機に矛盾がないかを確認。

新卒者の履歴書において、志望動機は単なる動機づけにとどまらず、自分という人間の価値観と将来性を企業に伝える大切なパートです。
上記のような要素を押さえたうえで、例文を参考にしながら、自分だけのオリジナルな志望動機をつくりあげていきましょう。

【転職者向け】履歴書の志望動機の書き方と例文

転職の志望動機に必要な「理由と根拠」とは

転職時の履歴書に記載する志望動機では、応募先企業を選んだ「理由」と、自分の経歴がどう活かせるかという「根拠」のセットで構成することが重要です。
企業は求職者がなぜ自社を志望するのか、そしてどんな形で組織に貢献できるのかを重視します。

このためには、以下の3点を明確にすることがポイントです。

  • 企業や業界への理解と共感
  • 自分の経験・スキルとの関連性
  • 転職理由との一貫性

また、前職批判や待遇面への不満など、ネガティブな理由だけを強調せず、「成長」「挑戦」「キャリアの発展」といった前向きなキーワードを用いることが評価につながります。

例文:業界未経験者が異業種に挑戦する場合

異業種転職においては「なぜ業界を変えたいのか」「どの経験が活かせるのか」が重要です。
意欲や学習姿勢を明示的に示すことで、未経験でも採用対象となることがあります。

例文:同業種・同職種への転職の場合

同業界・同職種での転職では、なぜ現在の環境を離れてまで転職したいのかを明確に述べる必要があります。
志望先企業の業務内容や理念に共感している点を具体的に記載し、自身のスキルとのマッチングを明示しましょう。

例文:キャリアチェンジを狙う場合

異職種への転職を希望する場合、キャリアチェンジを決意した理由に一貫性と説得力が必要です。
また即戦力ではなくとも、過去のスキルや経験がどのように活かせるかを示すことが重要です。

キャリアチェンジ志望動機の注意点

キャリアチェンジの場合は以下のポイントを押さえることで説得力が増します。

ポイント説明
転職理由の明確化なぜ現在の職種を手放してでも転職したいか
具体的なスキル・実績の提示異なる職種でも活かせる能力や経験を整理して示す
学習や準備の姿勢資格取得、勉強している内容、実務経験以外での取り組み
将来ビジョンとの整合性志望先企業で長く働く意思と成長への意欲の提示

即戦力ではない不安をどう補うか

キャリアチェンジでは「即戦力でない点」が懸念されます。
この点を補うために、学習意欲・現在の準備状況・他職種での経験の転用が可能であることを具体的に記すと安心感を与えられます。
また、前職での問題解決力や社内調整力など、汎用性のある能力を強調しましょう。

志望動機作成に役立つ自己分析の方法

自己分析イメージ

自己分析の手順とポイント

履歴書の志望動機を説得力のあるものにするには、自分自身の価値観や強み、これまでの経験といった「自分を深く理解する」作業が欠かせません。

これが自己分析です。

適切な自己分析を行うことで、企業との相性を明確にし、なぜ自分がその会社で働きたいのかを論理的に説明できるようになります。

自己分析の基本ステップ

ステップ内容目的
① 過去の経験を棚卸しする学生時代・職務経歴・アルバイトなどの出来事を書き出す強みや価値観の発見
② 共通点やパターンを見つける繰り返し取り組んだ行動や評価されたことを確認自分の特性を把握する
③ 強みや弱みを言語化する行動例とセットで具体的に記述説得力のある志望動機の根拠にする
④ 大切にしている価値観を明確にする好き・嫌い、やりがいを感じる場面などから抽出企業選びの基準と一致させる

自己分析を行う際の注意点

自己分析は単なる経験の羅列では効果がありません。エピソードの中から「なぜそうしたのか」「結果はどうだったか」を振り返ることが重要です。
また、強みに見える内容でも、再現性や企業との関連性がなければ志望理由にはつながりません。
自分本位ではなく、企業目線も意識して分析を進めることが肝心です。

企業研究と志望動機の一貫性の持たせ方

自己分析で自分の軸が見えたら、次は企業研究を行い、それらと重なる部分を洗い出す必要があります。
企業が求める人物像や社風、経営理念、提供する商品やサービスに共感できる部分が、自分の価値観や経験とリンクしていれば、志望動機に一貫性が生まれます。
それにより、採用担当者へ「この人は自社に合っている」と印象づけることができます。

企業研究のチェックポイント例

項目具体的な調査内容分析のヒント
企業理念・ビジョン企業ホームページやIR情報から確認自分の価値観と重なる点を探す
事業内容・主力製品業界内での立ち位置・技術力・競合との違い魅力や将来性を志望動機に反映させる
社風・職場の雰囲気口コミサイトや社員インタビューから情報収集自分の働き方の志向と合うか見極め
求める人物像募集要項や採用イベントで確認可能自分の性格や能力でどこがマッチするか明確に

自己分析と企業研究をつなぐポイント

志望動機に一貫性を持たせるためには、「自分が大切にしていること」と「企業が大切にしていること」の重なりを明示する必要があります。
そのため、志望動機には「自分が経験から得た価値観やスキル」と「その会社が求める資質やビジョン」をうまく絡めながら構築することが重要です。
たとえば、チームで成果を出した経験と、チームワークを重視する社風などを結びつけると、納得感のある動機になります。

志望動機の書き方を強化するためにやっておくべきこと

OB・OG訪問や企業説明会で得られる情報の活用法

志望動機の説得力を高めるには、実際の社員や企業に関するリアルな情報を取り入れることが有効です。
特に、OB・OG訪問や企業説明会は、その会社で働く人々の価値観や社風に直に触れる貴重な機会となります。

OB・OG訪問では、自分と同じ学校や系統の出身者であり、すでに志望企業で働いている社会人から、現場の生の声を聞くことができます。
実際の業務内容、キャリアパス、職場の雰囲気などの具体的なエピソードは、志望動機の中で「なぜその企業に惹かれたのか」の裏付けとなります。

一方、企業説明会は人事担当者が企業のミッションや求める人物像、今後の展望などを説明してくれる場です。
特にグループ説明会と個別説明会では伝えられる情報の深さが異なるため、できるだけ個別説明会や座談会のようなインタラクティブな場に参加すると良いでしょう。

訪問や説明会で得た具体的な情報は、志望動機に以下のように活用できます。

情報源得られる情報志望動機への反映例
OB・OG訪問業務の魅力・働くやりがい「◯◯さんから、企画職は入社3年目でもプロジェクトを任される環境と伺い、自分も挑戦したいと感じました。」
企業説明会企業方針・事業戦略「説明会で貴社の海外事業への注力を知り、私の語学力と国際的な感覚を活かせる場だと感じました。」

このようにして得た情報を文章化することで、表面的な動機ではなく、納得感のある志望理由を構築できます。

第三者に添削してもらう効果

自分自身で作成した志望動機は、内容や構成が自己中心的になってしまうことがよくあります。
客観性を持たせるためにも、第三者からの添削を受けることは非常に有効です。

特に大学のキャリアセンター、就職エージェント、民間の転職支援サービス(例:リクナビNEXT、マイナビ転職など)、先輩社会人、信頼のおける友人などからフィードバックをもらうと、「読む相手にどう映るか」という視点での改善点が見えてきます。

志望動機の添削では、以下のような観点から見直してもらえるとベストです。

チェック項目具体的な確認内容
論理性動機の流れが自然か、内容に一貫性があるか。
共感性他者が読んだとき納得感や魅力を持つか。
オリジナリティテンプレートから脱却できているか。
誤字脱字文法ミスや表現の誤りがないか。

添削は一回で終わるのではなく、何度か繰り返して修正することをおすすめします。
また、フィードバックをそのまま反映するのではなく、その背景を理解して自分で納得した上で修正することが重要です。

さらに、ChatGPTや文章自動生成ツールを初稿作成時に活用するのも一つの手段ですが、最終的には人の目による確認が欠かせません。特に採用担当者視点での添削は、より実務的で確かな改善に繋がります。

このように、他者の視点を取り入れて志望動機をブラッシュアップすることで、通過率を大きく高めることが可能になります。

履歴書の志望動機によくある質問と回答例

長すぎても短すぎてもダメ?適切な文字数とは

履歴書の志望動機欄における適切な文字数は、応募先企業や履歴書のフォーマットによって異なりますが、一般的には200〜400文字程度が目安とされています。
企業によってはWebエントリーシートなどで文字数指定がある場合もありますので、必ず確認しましょう。

短すぎる場合は「熱意が伝わらない」「本人の意図が読めない」といった印象になります。
一方、長すぎると「要点がまとまっていない」と判断され、マイナス評価につながることもあるため注意が必要です。

文量目安となる文字数評価される可能性
非常に短い100文字未満熱意が伝わらず不利
適度200〜400文字要点が整理されて好印象
非常に長い500文字以上読みにくく評価が下がる可能性

アルバイト経験しかない場合の志望動機の伝え方

正社員経験がない場合でも、アルバイト経験をうまく活用することで、十分に評価される志望動機を作成できます。
ポイントは、単なる「作業内容」ではなく、仕事を通じて得たスキルや学び、責任を持った経験を明確に伝えることです。

また、応募先企業に対して、アルバイト経験がどのように役立つかという「接続点」を示すことが重要です。
たとえば、接客業の経験から得たコミュニケーション能力や問題解決力などは、営業職やカスタマー対応のある職種に応用可能です。

例文:

私は大学時代、飲食店で約3年間ホールスタッフとしてアルバイトをしてきました。
お客様対応をする中で、限られた時間内で相手のニーズを読み取り、最適なサービスを提供するスキルを身につけました。
この経験を活かし、貴社の営業職においても顧客目線に立った対応で信頼を築いていきたいと考え、志望いたしました。

履歴書と職務経歴書で志望動機が異なっても良い?

履歴書と職務経歴書における志望動機の内容がまったく異なるのは避けるべきですが、視点や表現方法を変えるのは問題ありません。
むしろ、適度に内容を補完させることで、より説得力や一貫性のあるアピールが可能になります。

履歴書には要点を簡潔にまとめる必要がありますが、職務経歴書には背景や具体的なエピソードを補足的に記載すると効果的です。
ただし、根本的な志望理由や方向性がブレないよう注意が必要です。

項目主な役割記載方法のポイント
履歴書志望動機を簡潔に伝える結論重視/200〜400文字/箇条書きは避ける
職務経歴書志望理由に説得力を持たせる経歴の中に動機を自然に含める/エピソードを加える

志望動機が「条件のよさ」になってしまうのはNG?

給与や福利厚生といった「条件面」を理由に志望動機を語るのは好ましくありません。
応募企業が求めているのは「理念への共感」「仕事への熱意」「長期的な成長意欲」といった観点です。

ただし、「職場環境が整っている」といった条件に加え、「だからこそ自分の能力を最大限発揮し、成果に貢献したい」という文脈であれば、肯定的に受け取られる可能性もあります。
動機の軸は「自分の意志や目標」に基づくものであるべきです。

他社にも応募しているけど言及すべき?

複数の企業に応募していること自体は問題ではありませんが、履歴書の志望動機にはそれをわざわざ記載する必要はありません。
一社ごとに志望動機は明確に書き分け、「なぜ自社なのか」を伝えることが重要です。

面接などで聞かれた場合には、「他社にも応募していますが、それぞれの企業の特色を踏まえた上で御社が最も自分に合致していると考えています」といった前向きな回答が求められます。

志望職種が複数ある場合はどう書く?

応募先企業が複数の職種を募集している場合、明確に志望職種を記載した方が好印象です。
ただし、「どの職種でも良い」という曖昧な動機は、消極的に映ります。

もし複数の職種に興味がある場合は、第一志望職種を明示した上で、第二志望についても興味を具体的に説明するとよいでしょう。
ただし、志望動機はあくまでも「一貫した志向性」が伝わるよう構成することが大切です。

ブランク期間がある場合はどのように志望動機で触れるべき?

職歴に空白(ブランク)がある場合、その期間に何をしていたのかを簡潔に説明し、その経験が応募職種にどう活かせるかを伝えるのが望ましいです。

たとえば、家族の介護に専念していた、資格取得に取り組んでいた、副業やフリーランスでスキルを磨いていたなど、前向きな内容に変換することがポイントです。
ブランクを言い訳にせず、学びに変えて伝えましょう。

例文:

私は前職退職後、キャリアの見直しのため半年間休職しました。
この期間に簿記2級の資格取得に取り組み、数値管理や経理業務の基礎知識を学びました。
そこで学んだ知識と前職での経験を活かし、貴社の経理部門で即戦力として貢献したいと考えております。

履歴書のフォーマット別 志望動機を書く際の注意点

JIS規格の履歴書の書き方

JIS規格の履歴書は、日本工業規格に準拠した標準的なフォーマットです。
多くの企業がこの形式を受け入れており、紙での提出の際に広く使用されています。
JIS規格の履歴書には「志望の動機、特技、好きな学科など」の項目があり、この欄に志望動機を記入する必要があります。

このフォーマットでは記入スペースが限られているため、簡潔かつインパクトのある表現が重要となります。
構成としては、まず「なぜその企業か(企業選定の理由)」、「なぜその職種か(自己のスキル・経験との関連性)」、「入社後に何をしたいか(キャリアビジョン)」を1〜2文ずつでまとめるとバランスよく収まります。

また、手書きの場合は誤字脱字や文字の丁寧さも評価対象になるため、楷書で読みやすい文字を書くよう心がけましょう。
誤字が書き直せないため、下書きを別紙で作成してから清書するのが一般的です。

JIS規格履歴書での記入例

項目記入内容のポイント
企業選定の理由なぜその企業に魅力を感じているのかを明確に。一貫性のある動機を。
職種選定の理由自身の強みや経験と職種がどう結びつくかを示す。
入社後の意欲どのように活躍したいか、これからの成長意欲を簡潔に。

写真付履歴書やWeb履歴書での志望動機の書き方

写真付きの履歴書はコンビニや文房具店などで広く市販されており、一般的な提出形式として利用されています。
Web履歴書は、求人サイトや企業の採用ページからオンラインで提出する形式で、近年増加傾向にあります。

これらのフォーマットでは記載欄の大きさや文字数制限が異なることが多いため、それぞれに応じた文章設計が必要です。
写真付き履歴書はJIS規格に近いものが多いですが、記入欄がさらに狭い場合もあります。
一方、Web履歴書はシステムによって最大文字数が明示されており、全角300文字〜600文字程度が一般的です。

Web履歴書では「コピペ感」があると評価が下がる傾向にあるため、企業ごとの特色に合わせたカスタマイズが重要となります。
また、キーワード検索対象となることもあるため、企業名・職種・スキルに関する共起語をバランスよく入れるのが効果的です。

Web履歴書で注意すべきポイント

要素具体的な内容
文字数制限400〜600文字の範囲で整える。システムによって異なるため事前確認が必要。
キーワード選定「業界名」「職種名」「スキル」「企業理念」などを自然に盛り込む。
差別化テンプレートではなく、自分の体験や思考を踏まえてオリジナル性を出す。
入力ミス誤字脱字をシステムが指摘しない場合もあるため、何度も読み返してチェック。

おすすめのWeb履歴書提出先とツール活用法

リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなどの主要求人サイトには、それぞれにWeb履歴書の入力・保存・添削機能が備わっています。
AIによる添削機能や、過去の通過実績に基づくフィードバック機能を活用するのも効果的です。

また、Microsoft WordのテンプレートやGoogleドキュメントを使って事前に複数のパターンを用意し、企業ごとのカスタマイズがしやすい形で管理しておくと効率的です。
クラウドストレージを活用すれば、外出先でも履歴書の内容を確認・修正でき、柔軟性が高まります。

手書き vs デジタル:志望動機を書く手段の選び方

履歴書の提出方法によって、志望動機の書き方に影響を与えるのが「手書き」か「デジタル(パソコン入力)」かという選択です。
一般的に新卒採用では手書きが好まれる傾向が未だに残っている一方で、転職市場ではデジタルでの提出が優勢となっています。

手書きの場合は、文字の丁寧さ、自身の真剣さなどが伝わる強みがありますが、ミスをするとやり直しが面倒というデメリットもあります。
一方、デジタルでは効率的かつ修正が簡単で、フォントやレイアウトに統一感を出せる点がメリットですが、個性が伝わりにくいという側面もあります。

企業ごとの提出方法に合わせて適切な手段を選択することが、第一印象の向上へとつながります。

手書きとデジタルの比較表

タイプメリットデメリット
手書き誠意が伝わる、印象が残りやすい修正が難しい、時間がかかる
デジタル効率的、誤字脱字チェックがしやすい個性が出にくい、やや事務的な印象

まとめ

履歴書の志望動機は、企業への熱意や自己理解の深さを伝える重要な要素です。
「なぜこの会社か」「なぜこの職種か」「将来どう貢献したいか」を具体的に構成し、自身の経験と結びつけましょう。

新卒・転職ともに、的確な自己分析と企業研究を行うことで、採用担当者に響く志望動機が完成します。
例文を参考に、自分だけの動機を明確にし、通過率アップを目指しましょう。

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