高校生や大学生になり、初めてのバイトデビューを考えている方も多いと思います。
バイトに応募するときに必須になるのが、履歴書です。
バイト先の担当者は、履歴書を介して応募者の人となりを判断し、書類選考の通過を判断したり、採用の可否を検討したりします。
履歴書は正式なビジネス文書として扱われるので、正しい書式を遵守して記入することも大事です。
今回は、バイトの履歴書作成で押さえておきたいポイントを解説すると同時に、勘違いしやすいポイントについて紹介していきます。
バイトに応募するための履歴書作成手順

まず初めに、履歴書の作成手順を順番に確認していきましょう。
冒頭でお伝えした通り、履歴書は正式なビジネス文書に該当しますので、嘘や偽りの情報を記入することはできません。
正しい手順で作成する必要があります。
①履歴書のフォーマットを選ぶ
履歴書は、大きく分類して3種類の書式が存在します。
「パート・アルバイト用」、「新卒用」、「転職用」のなかでも、「パート・アルバイト用」の書式を選択することが重要です。
履歴書の書式の違い
履歴書の書式のうち、バイトの応募に用いる「パート・アルバイト用」タイプは、希望シフトの日数や曜日、時間などを記入する欄が多く設けられています。
新卒用や転職用の書式にはない欄ですが、勤務可能なスケジュールを応募先の企業と共有する必要があるバイト採用では、必須の記入欄です。
必ず「パート・アルバイト用」の書式を用いましょう。
履歴書は手書き?それともブラウザ作成?
履歴書を作成するにあたって、「履歴書は手書きがいいの?」、「履歴書をパソコンやスマホで作成しても、問題ないの?」と悩む方も多いと思います。
結論から申し上げますと、バイトに応募するための履歴書は、手書き作成でも、パソコンやスマホを活用した作成方法でも、全く問題ありません。
特別なこだわりがなければ、パソコンやスマホを用いた履歴書の作成がおすすめです。
手書き履歴書のメリット・デメリット
履歴書は、正式なビジネス文書として扱われるので、鉛筆で記入することや、間違えた部分を斜線や修正液で訂正することはできません。
「間違えずに書き終える自信がない」、「下書きと清書を繰り返すのは面倒くさい」という場合は、手書きの履歴書は避けましょう。
また採用担当者は、履歴書の文面から、応募者の人柄を想像します。
丁寧な文字や美しい文字は、好印象を得やすいというメリットがあります。
しかし、不揃いな字やクセのある字は「未熟な人なのかもしれない」、「大雑把そうで、仕事を任せるのは不安」とマイナスな印象を与えかねません。
筆跡に自信がない方は、パソコンやスマホを活用して履歴書を作成しましょう。
ブラウザ作成の履歴書のメリット・デメリット
パソコンやスマホのブラウザを利用して履歴書を記入すると、まず文字の大きさと書体が美しく揃うため、採用担当者にしっかりと内容を読んでもらいやすいというメリットがあります。
修正も容易に可能なので、神経をとがらせて記入する必要のある手書き履歴書と違い、スキマ時間に気軽に入力しながら推敲を重ねることもできて、とても便利です。
さらに、ブラウザで履歴書を作成した場合は、入力した基本情報を使いまわしながら、複数の履歴書を作成することが容易です。
「掛け持ちでバイトをしようと思っている」、「いくつか面接を受けて、自分に合ったバイト先を探したい」という方は、ブラウザ作成に適しています。
ブラウザ作成の履歴書を使用するデメリットは特にありませんが、誤ってデータを削除してしまうことのないように、注意しておきましょう。
②基本情報の記入
初めに記入するのは、氏名・生年月日・学歴・保有資格などの「基本情報」と呼ばれる項目です。
履歴書に記入した情報は、採用が決まった場合、応募企業内の情報管理や給与計算等にも使用されますので、間違いのないように丁寧に記入していきましょう。
履歴書を書く際に間違えやすいポイントとして、「年号の表記」が挙げられます。
履歴書には、日付・生年・卒入学年など、年号を書く欄が多くありますが、表記は西暦もしくは元号のどちらかで統一し、1枚の履歴書内に西暦と元号が混在しないように注意してください。
③通勤経路の記入
バイト先までの通勤経路は、徒歩の時間と交通機関の所要時間を含めて、できるだけ詳しく記入します。
学校からバイト先に向かうことがある場合は、学校からの経路も簡単に添えておくと安心です。
履歴書に記入した通勤経路は、交通費の支給額計算に用いられるほか、万が一労災保険を申請するような事態(交通事故に遭う、など)に巻き込まれた場合などに、保険給付の対象か否かを判断する重要な情報になりますので、間違いがないように確認してください。
④本人希望欄・シフト希望欄の記入
本人希望欄やシフト希望欄には、採用にあたって応募企業に伝えておくべき情報を記入しておきましょう。
特筆すべき内容がない場合は「御社の規定に従います」の一文を記入すれば問題ないのですが、学生バイトの場合は「試験期間(7月・1月)の勤務時間についてはご相談させてください」、「長期期間中に、遠方の実家に帰省する可能性があります」というような文言を加えておくと安心です。
⑤志望動機の記入
初めて履歴書を作成する際に、多くの人がつまずきやすい記入欄が、「志望動機」です。
志望動機は、近しい業界でバイトをしていた経験があったりすると書きやすいのですが、全く初めてのバイトの際は、「何を書けばいいのかわからない」と悩む人が多いと思います。
一番簡単な志望動機の作成方法は、スマホやパソコンを用いてブラウザで履歴書を作成する際に、登録されている例文を参考に文章を組み立てていくことです。
簡単でも構わないので、自分のPR(大学で教育学部に通っているので塾のバイトに興味をもった、お菓子作りが趣味なので洋菓子販売の仕事をしたいと思っている、など)を織り交ぜながら、志望理由を説明しましょう。
自分のPRに加えて大切になってくるのが、「どのような形で応募企業に貢献できるのか」というポイントのアピールです。
「体力には自信があるので、裏方業務も積極的に行います」、「英語には自信があるので、海外の方とのコミュニケーションはお任せください」など、「自分を採用することのメリット」を、分かりやすい形で提示できると、書類選考の通過につながりやすいです。
バイト応募に向けて履歴書を書く際の注意点

履歴書を作成する手順が理解できたところで、作成時の注意点を確認していきましょう。
①履歴書は使い回せない
バイトに応募するための履歴書ですが、「1社目は採用されなかったから、2社目の応募に、返却された履歴書をそのまま使おう」ということはできません。
なぜなら履歴書は、応募先の企業に合わせて通勤経路を書き換えたり、志望動機を調整する必要があるからです。
また、履歴書を提出する際は、「作成日」の欄に、提出日もしくは送付日の日付を書いて提出しなくてはいけません。
そのため、古い履歴書を提出することは不可能なので、注意してください。
履歴書はブラウザ作成一択!
一度印刷したり、自筆で作成した履歴書を複数社の応募に使い回すことはできませんが、パソコンやスマホのブラウザを利用して履歴書を作成しておけば、基本情報はそのままに、必要な部分(通勤経路や志望動機など)を入力し直すだけで、すぐに新しい履歴書を作成することができます。
特に近年では、郵送や持参以外にも、メールや専用フォームから履歴書を送付するように指定する企業が増えてきています。
スマホからもパソコンからも編集可能な履歴書作成ツールを活用し、必要に応じてすぐに提出できるように準備しておくと、バイト応募がスムーズに進みます。
②履歴書に個性は不要
初めて履歴書を作成する際に、「こんなにシンプルで無機質な書面でよいのか」と不安になる方も多いと思います。
しかし履歴書は、「社会人としての最低限の常識を有しているか」を確認するための書類でもあります。
カラーペンや蛍光ペンを活用して文字を目立たせたり、装飾したりすることは、一切できません。
正しい日本語を用い、修正テープや修正液等を使用することなく、フォーマット通りに作成していきましょう。
ブラウザ作成なら自動調整!
バイトの応募に際して、初めて履歴書を記入する場合は、ブラウザで使用できる履歴書作成ツールを活用すれば、自動で文字のサイズやフォントを、履歴書に最適な形に調整してくれます。
さらに、「最終学歴の次行に『以上』と一言添える」など、履歴書独特のルールに関しても自動で調整してくれるのが、ブラウザで使用できる履歴書作成ツールのメリットです。
悩みやすい志望動機欄や自己PR欄に関しても、サンプルの文例が多数登録されているので、安心してバイト応募に適した履歴書を作成することができます。
③事実と異なることは絶対に書かない
履歴書を作成する上で最も注意していただきたいのが、「正しい情報を記入する」ということです。
例えば先ほどお伝えしたように、履歴書に記入した通学経路は、採用後の交通費算出に用いる重要なデータになります。
故意であっても、故意でなくても、間違った駅名や路線名を記入した場合、交通費の不正受給にも問題が派生しかねません。
学歴や職歴に関しても、年月を誤って記入してしまうと、経歴詐称等のトラブルにつながる可能性があるので、十分に注意してください。
ブラウザ作成なら安心!
スマホやパソコンのブラウザから利用できる履歴書作成ツールであれば、生年月日から自動で学歴に関係する年月を計算してくれるので、とてもおすすめです。
また入力した文章を、印刷やデータ保存前に確認しやすくなっているので、希望するバイト先に提出する前に、誤字や脱字のチェックを行い、何度でも修正することができます。
とても重要なビジネス書類である履歴書なので、何度もチェックを重ねやすい、ブラウザから利用できる履歴書作成ツールを活用しましょう。
