履歴書の学歴・職歴欄の正しい記入方法に迷う方へ、この記事では入力ミスを防ぐ具体的なポイントや最新のサポートサイト、便利なツールの活用法を徹底解説します。
正確で採用担当者に伝わる履歴書作成のコツが分かります。
履歴書の学歴職歴入力でよくある悩みと課題

履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者が応募者の経歴やスキルを正しく理解するための重要な情報源です。
しかし、初めて記入する方や、転職回数が多い方など、「どこからどこまで書くべきか」「和暦・西暦の統一」「書き方の基本がわからない」など、多くの人が迷いやすいポイントを抱えています。
ここでは、実際によくある悩みごとに課題と注意点を丁寧に解説します。
どこからどこまで書けばいいのか
学歴・職歴欄で最も多い悩みが、記載する範囲の判断です。一般的には義務教育(中学校)卒業から記載するのが標準ですが、高等学校・専門学校・大学への進学や転職の有無によって迷うケースも多いです。
転職経験が多い場合や、短期間の職歴がある場合は取捨選択に迷うことがあります。
記載例 | 必要性 | 備考 |
---|---|---|
中学校卒業から | 推奨 | 学歴の省略は原則不可 |
短期間のアルバイト | 一般的には不要 | 正社員・契約社員のみ記載 |
西暦・和暦の選択ミスについて
生年月日や入学・卒業、入社・退社年月日は、「西暦」と「和暦(元号)」のどちらで統一するか迷いやすい項目です。
欄ごとにバラバラになってしまうと、書類の信頼度が下がる可能性があります。
また、元号が変わった際(例:平成から令和へ)の記入ミスにも注意が必要です。
統一例 | 主なミスマッチ | 対策 |
---|---|---|
全て和暦 | 一部だけ西暦表記 | 記載前に履歴書全体を見直し |
全て西暦 | 年号の誤表記 | カレンダーや変換サイトで確認 |
学歴・職歴欄の書き出し方の基本
「学歴」と「職歴」は、それぞれ区切って書き始める必要があります。書き出し部分に「学歴」「職歴」を明記し、1行空けて記入を始めましょう。
また、学校名や会社名の正式名称での記載が必要であり、省略や誤記が失礼にあたる場合もあります。
職歴の最後には「現在に至る」や「以上」と記載するのがマナーです。
転職回数が多い場合の記載方法
転職経験が複数ある場合、すべての職歴を記載すべきか、業種・雇用形態ごとにまとめるべきか迷う方が多いです。
また、短期間で退職した職歴の扱いや、派遣社員・アルバイトの記載区分も課題となります。
職歴が多すぎて欄に入りきらない場合は、職務経歴書を活用する方法も検討しましょう。
状況 | 記載のコツ | 注意点 |
---|---|---|
転職回数が多い | 簡潔かつ時系列でまとめる | 省略しすぎない |
短期離職 | 必要に応じて記載 | 理由を面接で説明できるよう準備 |
学歴の正しい書き方とは
履歴書における学歴の記載は、採用担当者があなたの学習履歴や基礎学力、学業での過程を把握する大切な情報源となります。
正確かつ読みやすい形で記入することが内定への第一歩です。
ここでは「学歴」を正しく記載するための基本ルールを解説します。
入学・卒業年と学校名の統一方法
学歴の記入では、入学と卒業の年月をすべて記載し、学校名は正式名称で統一します。
西暦・和暦はどちらかに揃え、履歴書全体で統一すると見やすいです。
また、学部・学科名も省略せず正確に記載しましょう。
区分 | 年月例(西暦) | 学校名・学部・学科の正式名称例 |
---|---|---|
高校 | 2015年4月 入学 2018年3月 卒業 | 東京都立 第一高等学校 普通科 |
大学 | 2018年4月 入学 2022年3月 卒業 | 早稲田大学 商学部 商学科 |
和暦(平成・令和など)を使う場合は、例えば「平成30年4月 入学」「令和3年3月 卒業」などと記入し、全て同じ暦に揃えましょう。
中学校・高校・大学の記載例
学歴欄には、一般的に中学校卒業から記載を始め、高校、大学、大学院の順に書きます。
入学・卒業それぞれの年月も丁寧に記載します。学校名の略称や通称は避けてください。
学校種別 | 記入例 |
---|---|
中学校 | 2012年3月 東京都立第三中学校 卒業 |
高等学校 | 2015年3月 神奈川県立川崎高等学校 普通科 卒業 |
大学 | 2019年3月 東京大学 工学部 機械工学科 卒業 |
大学院 | 2021年3月 京都大学 大学院 理学研究科 修士課程 修了 |
なお、大学・短期大学・専門学校の場合は学部や学科、課程(例:修士課程、博士課程)も正確に記載します。
中途退学・転校の場合の対応
やむを得ず学校を中途退学した場合や、転校・編入した場合は、その旨を正直に記入します。
中途退学の場合は「中途退学」や「中退」と記載し、可能であれば退学理由を簡潔に説明することも推奨されます。
転校や編入の場合は、その学校に在籍していた期間を明記し、入学・転校(編入)・卒業の各タイミングを記載しましょう。
ケース | 記載例 |
---|---|
中途退学 | 2016年4月 立命館大学 経済学部 入学 2018年3月 立命館大学 経済学部 中途退学 |
転校 | 2013年4月 北海道立札幌北高等学校 入学 2015年4月 東京都立新宿高等学校へ転校 2016年3月 東京都立新宿高等学校 卒業 |
編入 | 2017年4月 東京工業大学 基礎工学部 入学 2019年4月 東京大学 工学部 機械工学科 に編入 2021年3月 東京大学 工学部 機械工学科 卒業 |
学校名の記載および入学・退学・転校・編入の年月は正式な書類や証明書に基づいて記入しましょう。
間違いを避けるため、卒業証明書や成績証明書などの公的書類で確認することが大切です。
職歴の具体的な記入ステップ
履歴書の職歴欄は、これまでの勤務先や職務経験を正確に記入する重要な項目です。
企業はここからあなたのキャリアの流れや実績、職務能力、そして転職理由などを読み取ります。
選考担当者に分かりやすく、かつ信頼性のある情報を届けるために、以下のステップを参考にして職歴を記入しましょう。
入社・退社年月日の書き方
職歴では、各職場の入社年月と退社年月を必ず明記します。
年月は「西暦」「和暦(元号)」いずれかに統一し、必ず履歴書全体でフォーマットの統一を心がけましょう。
以下の表のように、職歴欄には「年」「月」を省略せずに記載します。
年 | 月 | 内容 |
---|---|---|
2019 | 4 | 株式会社サンプル 入社 |
2022 | 3 | 株式会社サンプル 退社 |
在籍中の場合は、「現在に至る」と記載するのが一般的です(例:「2025年6月 現在に至る」)。
アルバイト・契約社員・派遣社員の扱い
アルバイト、契約社員、派遣社員としての職務経歴は、原則として職歴欄に書く必要はありませんが、志望職種と関連性が高かったり、アピールポイントになる場合は記載しましょう。
その際は、雇用形態を明記することが信頼性につながります。記入例は以下の通りです。
年 | 月 | 内容 |
---|---|---|
2020 | 6 | 株式会社サンプル(派遣社員) 入社 |
2022 | 3 | 株式会社サンプル(契約社員) 退社 |
派遣先企業での業務内容を別途記載したい場合は、「○○派遣会社より△△株式会社へ出向」等と具体的に記しましょう。
空白期間の記載方法
職歴欄に2社以上を記入する場合、入退社の年月日が連続していない期間(空白期間)が生じることがあります。
空白期間が3ヶ月以上ある場合は、その期間について「資格取得の勉強」「家庭の事情」「転職活動」など、簡潔に内容を記載しておくと、採用担当者に安心感を与えます。
年 | 月 | 内容 |
---|---|---|
2022 | 4 | 自己都合により退職 |
2022 | 7 | 転職活動のため求職期間 |
2022 | 9 | 株式会社サンプル 入社 |
空白期間が短期間であれば、必ずしも説明を書く必要はありませんが、不安要素を減らすためにも簡単に触れておくことをおすすめします。
部署異動や昇進の記載例
同じ会社に在籍中に部署異動を経験した場合、または昇進した場合は、その変化を具体的に記載しましょう。
社内での成長や実績のアピールにもつながります。記載例を下表に示します。
年 | 月 | 内容 |
---|---|---|
2018 | 4 | 株式会社サンプル 入社 営業部配属 |
2020 | 10 | 同 社内異動により総務部へ配属 |
2022 | 4 | 同 課長へ昇進 |
2024 | 3 | 株式会社サンプル 退社 |
「同」は同じ会社内であることを意味し、省略形としてよく使用されます。異動や昇進が複数あった場合も、時系列に沿って記入してください。
よくある入力ミスと注意点

日付や学校名・会社名の表記間違い
履歴書の学歴や職歴を入力する際、日付や学校名、会社名の記載ミスは非常に多く見受けられます。
特に、入学・卒業、入社・退社の年月日を西暦と和暦で混同してしまったり、数字の記入漏れ、会社名の漢字表記ミスには注意が必要です。
下記の表は、よくある表記ミスと正しい例をまとめたものです。
記載内容 | よくある誤記 | 正しい記載例 |
---|---|---|
入学・卒業年月 | 平成30年3月卒業、2022年4月入学(和暦・西暦混同) | 令和4年3月卒業、令和2年4月入学 |
学校名 | ○○高校(略称) | 東京都立○○高等学校(正式名称) |
会社名 | (株)○○(略記) | 株式会社○○(正式名称) |
数字表記 | 令和3年二月 | 令和3年2月 |
略称・正式名称の使い分け
学歴や職歴の欄では、略称ではなく必ず正式名称で記載しましょう。
例えば「○○高」や「(株)○○」などの略称を記載すると、正しい情報として認識されない恐れがあります。
正式名称を確認するには、卒業証明書や企業の登記簿謄本など公的な資料を参考にしましょう。
また、学校名や会社名の漢字やスペルの誤りも、採用担当者に与える印象が悪くなるため入念に確認してください。
フォーマットの統一性
履歴書の全体を通して、所定のフォーマットが統一されているかも大切なポイントです。
日付は和暦か西暦どちらかに統一し、途中で表記が変わらないように注意しましょう。
また、学歴・職歴の項目名や配置、文字サイズや余白にも気を配り、見やすく整ったレイアウトを心がけてください。
特にオンラインツールやWord、Excelなど複数のソフトで作成する場合、それぞれの自動設定により意図しない体裁のバラつきが発生することがあります。
印刷前にはプレビュー機能で最終確認を行い、誤字脱字やフォーマットの崩れにも十分注意しましょう。
履歴書学歴職歴入力サポートに役立つサイトとツール
履歴書の学歴・職歴欄を正確かつ簡単に入力したい方へ向けて、信頼と実績のある日本国内のサポートサイト・ツールを厳選して解説します。
それぞれの特徴や使い分けのポイント、注意点などを詳しく紹介します。
リクナビNEXT レジュメ作成ツールの活用方法
リクナビNEXTが提供するレジュメ作成ツールは、初めての方でも迷わず履歴書や職務経歴書を作成できる無料のオンラインサービスです。
画面の案内に従って入力を進めるだけで、学歴・職歴欄のフォーマットが自動整形されるほか、生年月日入力により和暦・西暦の自動変換ができる機能も搭載されています。
下書き保存や複数パターンの管理、PDFでも出力可能なため、転職活動を効率的に進めたい方におすすめです。
ただし、大手企業向け標準フォーマットが基本のため、独自指定様式には部分的に自分で修正が必要な場合もあります。
機能 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
学歴・職歴の自動整形 | 入力順序や校名の統一がしやすい | 独自様式フォーマットは対応していない |
生年月日変換 | 和暦・西暦の使い分け可能 | 一部企業指定の形式には注意 |
PDF出力・保存 | 複数ファイル管理が便利 | アップロード時は最新データで出力を |
マイナビ転職の履歴書作成サポートサービス
マイナビ転職が提供する履歴書作成サービスは、入力した情報を自動的に整形し、多様な履歴書テンプレートから自分に合ったフォーマットを選べる点が大きな特徴です。
特に職歴が多い方や転職回数・職種が複雑なケースでも、それぞれの経歴をわかりやすく整理・記入できる工夫があります。
またWeb上で学歴・職歴に関する入力アドバイスが表示され、空欄や誤記を事前にチェックする機能も備わっています。
PCだけでなくスマートフォンにも最適化されており、外出先でも修正・履歴書出力ができる点は大きな強みです。
強み | 使い方 | 補足 |
---|---|---|
複数フォーマット対応 | テンプレート選択式 | 職種別サンプルも豊富 |
入力アドバイス表示 | 自動チェック・修正支援 | ミスの早期発見に役立つ |
スマホ対応 | いつでもどこでも作成可能 | 外出中の修正や確認に便利 |
ハローワーク インターネットサービスの活用
公的機関が提供する「ハローワークインターネットサービス」でも、履歴書作成サポート機能が利用できます。
特に日本全国の求人情報と連動した履歴書フォーマットが用意されている点や、就職活動支援の観点から信頼性が高いことが魅力です。
提出先企業や自分の状況に合わせて「和暦・西暦」「学歴・職歴の書き出し例」など、公的なガイドラインに基づいた記入例付きテンプレートのほか、入力シミュレーションや空白期間の記載アドバイス機能もあります。
パソコン環境に不慣れな方でも利用しやすいシンプルな設計です。
特徴 | サポート内容 | 利用上の注意 |
---|---|---|
公的フォーマット採用 | 標準様式・記入例も公開 | 求人応募と履歴書作成を連携可能 |
ガイドライン付き入力 | 和暦/西暦表記例の選択可 | 一部ブラウザ非対応の場合あり |
サポート体制 | 相談窓口や活用相談も可能 | ネット環境必須 |
履歴書メーカー・自動入力ツールの特徴と注意点
近年は「履歴書メーカー」と呼ばれるオンライン自動作成サービスやスマートフォンアプリケーションも多数登場しています。
これらのツールは、必要項目を入力するだけでレイアウトから提出用PDFまで自動的に出力できる手軽さが特徴です。
代表的なものには「履歴書カンタン作成」や「レジュメ自動作成アプリ」などがあります。
ただし、一部の自動作成ツールでは西暦・和暦の変換精度や学歴職歴欄の情報量制限、広告表示などの注意点も見られます。
正式名称や表記の統一に自信がない場合は、入力内容をしっかり見直すことが大切です。
ツール例 | 主な機能 | 注意点 |
---|---|---|
履歴書カンタン作成 | スマホ完結型/和暦・西暦対応 | 広告表示・無料機能制限あり |
レジュメ自動作成アプリ | テンプレート多様/写真貼付可 | 保存方式や個人情報管理に注意 |
汎用オンライン履歴書メーカー | データ保存/PDFエクスポート | 最終的な内容確認が必須 |
これらのサイトやツールを利用することで、履歴書の学歴職歴入力作業が効率化され、記載ミスやフォーマットの乱れも大幅に減らすことができます。
自分の目的やITスキル、応募先企業の提出様式に応じて最適なサービスを選択しましょう。

履歴書作成をサポートするアドバイスと便利なサービスまとめ
無料テンプレートや記入例の活用
履歴書の作成に自信がない場合は、事前に無料で提供されているテンプレートや記入例を参考にしましょう。
大手転職サイトやハローワーク、企業の採用ページでは、フォーマットの整った履歴書テンプレートや職種・経歴に応じた記入例が多数公開されています。
自分の応募先に適したテンプレートをダウンロードし、間違いやすい箇所も記入例を確認することで、表現や書き方の統一感を保ちながら仕上げることができます。
日付自動変換と誤記防止の工夫
履歴書で特に多いミスが「和暦・西暦の統一」や、日付の入力ミスです。
市販の履歴書作成ツールや専用の無料サイトの多くでは、日付や生年月日を入力すると自動で和暦・西暦が変換される機能が搭載されています。
また、今日の日付の簡単入力機能や、過去の学歴・職歴を簡単に整理できる履歴書メーカーもあります。
これらの機能を活用することで、入力ミスや記載漏れを防ぎましょう。
サポート機能 | 特徴 | 主な提供サービス |
---|---|---|
日付自動変換 | 和暦・西暦どちらでも自動で変換可能 | リクナビNEXT、マイナビ転職、履歴書メーカー |
自動フォーマット作成 | 入力欄に記入するだけで体裁が整う | ハローワークインターネットサービス、転職サイト各種 |
入力例の表示 | 記載内容ごとの例文が随時表示される | マイナビ転職、doda、履歴書作成アプリ |
スマホアプリでの履歴書作成の利点
最近ではスマートフォン向けの履歴書作成アプリも多く登場しています。
これらは外出先や通勤時間など隙間時間に手軽に履歴書の下書きや修正ができる点が魅力です。
入力した情報を保存・再編集できるので、修正や追加が何度も可能です。
また、写真データのそのまま貼り付けやPDFファイルへのエクスポートなど、手書きでは手間のかかった作業もスムーズに行えます。
アプリによっては印刷やコンビニプリントにも対応しており、パソコンが苦手な方や急ぎで書類が必要な場合にも便利です。
まとめ
履歴書の学歴・職歴入力は、正確性と統一感が重要です。
リクナビNEXTやマイナビ転職、ハローワークのツールや履歴書メーカーを活用すれば初心者でも安心して記入できます。
無料テンプレートや記入例、日付自動変換機能も上手に使い、迷わずスムーズに履歴書作成を進めましょう。
