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【初心者でも安心!履歴書 書き方の基本】ハローワーク推奨の書き方とは?

履歴書初心者イメージ
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「履歴書ってどう書けばいいの?」と悩む初心者の方も、この記事を読めば基本から丁寧に学べます。

ハローワーク推奨のフォーマットや書き方のポイント、手書きとパソコン作成の違い、よくある疑問の解決法まで完全網羅。これを読めば「正しい履歴書」が自信を持って完成します!

目次

履歴書とは何かを理解しよう

就活女性のイメージ

履歴書の目的と役割

履歴書とは、求職者が企業に対して自己をアピールするための公式な書類であり、氏名、住所、連絡先、学歴、職歴、資格、志望動機などを網羅的に記載するものです。
企業の採用担当者は、応募者の履歴書を通じてその人物の基本情報や社会的な経歴を確認し、面接へ進めるかどうかの判断材料とします。

特に履歴書は第一印象を決める重要な要素であり、丁寧に正確に記載することで、社会人としての常識や責任感、応募意欲の高さなどが伝わります。
履歴書は単なる形式的な書類ではなく、自分を表現する「営業ツール」であることを理解する必要があります。

履歴書と職務経歴書の違い

多くの求人では、履歴書とともに「職務経歴書」の提出も求められることがあります。
これらは似ているようで役割が異なります。初心者の方は下記の比較表を参考に、両者の違いを明確に理解しましょう。

項目履歴書職務経歴書
目的個人の基本情報・経歴の要点を伝える主に職歴・業務実績・スキルを詳しく伝える
フォーマット定型フォーマット(JIS規格など)あり自由形式が多く、内容に応じてカスタマイズ可
記載内容氏名、住所、学歴、職歴、志望動機などこれまでの業務経験、実績、スキル、役割など
提出時期応募時に必須中途採用や転職時によく求められる
長さ1枚または2枚程度A4で1〜2枚、内容によって3枚以上も可

特に新卒採用では履歴書が重視される傾向があり、社会人経験が豊富な中途採用者には職務経歴書が重視されます。
しかし両方が求められるケースも多いため、目的を誤らずに記載することが重要です。

また、履歴書が形式的な情報を伝える書類なのに対し、職務経歴書は自分の能力や成果をアピールする実践的な書類であるため、両者を役割に応じて使い分けることが内定への鍵となります。

初心者が知っておきたい履歴書の基本構成

履歴書は就職活動や転職活動で自分のプロフィールを企業に伝える重要な書類です。
初心者が履歴書を書く際には、まず基本的な構成を理解しておくことが重要です。
ここでは一般的な履歴書の構成要素と、それぞれに記入する内容について詳しく解説します。

一般的な履歴書のフォーマット

履歴書のフォーマットは市販の用紙、あるいはインターネットからダウンロードできるテンプレートに基づいて作成されます。
基本的な構成はほぼ共通しており、以下のような項目で構成されています。

項目名主な記載内容
日付履歴書を提出する日付を記入。西暦か和暦で統一。
氏名・ふりがな正確な氏名とふりがな(もしくはカタカナ)を記入。
生年月日・年齢生年月日と現在の年齢を記入。西暦・和暦を統一。
住所・電話番号・メールアドレス連絡の取れる現住所と連絡先を記載。
学歴・職歴正式な学校名や勤務先名、入退学・入退社年月を記入。
免許・資格正式名称で、取得年月順に記載。取得予定も可。
志望動機応募企業に対する想いや理由を述べる。
本人希望欄勤務地や給与など、希望があれば記載。特になければ「貴社規定に従います」と記入。

履歴書によっては「特技・趣味」や「自己PR」などの欄が設けられている場合もありますが、これらは任意項目として扱われることが多く、記載の有無により評価が分かれる場合もあるため、内容次第で記入を検討しましょう。

JIS規格とハローワーク推奨フォーマットの違い

履歴書にはさまざまな様式がありますが、中でも代表的なのが「JIS規格履歴書」と「ハローワーク推奨フォーマット」です。

初心者が履歴書を用意する際には、用途や応募先の要件に応じて適切な形式を選ぶことが大切です。

項目JIS規格履歴書ハローワーク推奨履歴書
特徴全国共通の規格。フォーマットが統一されていて信頼感がある。ハローワーク利用者向けに作成され、初心者にも記入しやすい形式。
履歴記載欄学歴・職歴を中心に構成。スペースがやや狭め。記入欄が広く、職歴や自己PRを詳しく書ける。
志望動機欄簡潔に書く構成が求められている。詳細に記載できるため、アピールに向いている。
適している人物職務経験が豊富な中途採用希望者に向いている。初めて就職活動を行う新卒、または就業経験が少ない人に最適。

ハローワークの公式サイトでは、無料で使える履歴書のテンプレート(ワード・PDF形式)が配布されており、印刷して使用することも可能です。
記入例も掲載されているため、初めての人でも安心して作成を進めることができます。

企業によっては「形式自由」と記されている場合もありますが、その場合でも読みやすさと整然さを意識し、応募先の業種や求められる人材像に合わせてフォーマットを選びましょう。

準備するものと履歴書の入手方法

市販されている履歴書用紙とダウンロード方法

履歴書を作成するには、まず用紙の入手が必要です。初心者が履歴書の準備をする際には、市販の履歴書用紙を購入するか、インターネットからダウンロードして印刷する方法があります。
それぞれの特徴を知り、自分に合った方法を選びましょう。

入手方法入手場所・サイト特徴価格・費用
市販の履歴書用紙文具店、100円ショップ、コンビニ、ドラッグストアなど記入例付きで初心者にはわかりやすい。封筒付きセットもある。100〜400円程度(1〜5枚入り)
ダウンロードハローワーク公式サイト、厚生労働省、転職サイト(マイナビ・リクナビなど)自宅で印刷可能。編集可能なWord形式やPDF形式あり。無料(プリント用紙・インク代のみ)

最近では、ハローワークインターネットサービス(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/)からJIS規格に準じた履歴書フォームのPDFやWord形式のテンプレートを無料でダウンロードすることが可能です。
特に、手書きに自信がない初心者にはパソコン入力可能な様式のダウンロード形式がおすすめです。

一方で、市販の履歴書用紙は封筒がセットになっていたり、指定の提出用様式に準じていたりするため、企業や業界によってはそちらの使用が求められる場合もあります。
求人情報や企業からの指示に応じて、使用形式を選択してください。

ボールペンの選び方と写真のサイズ

履歴書を手書きで作成する場合、使用する筆記具や証明写真の取り扱いにも注意が必要です。
細部まで丁寧に準備することが採用担当者への好印象につながります。

ボールペンの選び方

履歴書には消せるペンではなく、黒の油性ボールペンかゲルインクボールペンを使用します。
以下のポイントを踏まえて筆記具を選びましょう。

  • インクがにじまず乾きやすいもの
  • 文字がはっきりと読みやすい
  • ペン先が0.5mm〜0.7mm程度で書きやすい

代表的なおすすめ製品には、三菱鉛筆のジェットストリームパイロットのアクロボールなどがあります。

証明写真のサイズと注意点

履歴書に貼付する証明写真は、以下の基準を満たす必要があります。

  • サイズ:縦4cm × 横3cm(一般的な規格)
  • 撮影から3ヶ月以内のもの
  • 上半身、正面、無帽、背景は無地
  • スーツ着用が望ましく、髪型は清潔感を意識

証明写真の撮影は、駅構内やコンビニ近くに設置されている証明写真機を利用するほか、写真スタジオやスマホアプリで撮影・プリントする方法もあります。
特に就職活動では、写真館でのプロによる撮影が好印象につながると言われています。

写真の裏面には、万が一剥がれた場合に備えて氏名を記入しておきましょう。
履歴書に貼る際はスティックのりや両面テープではなく、写真用接着剤を使用することで、はがれにくくなります。

履歴書記入前の5つのチェックポイント

応募企業に合った書式を選ぶ

履歴書には主に「JIS規格(日本工業規格)」と「ハローワーク推奨フォーマット」、さらに企業によっては独自フォーマットを求められる場合があります。
応募先の企業が提出書類に関する詳細を指定している場合は、それに従うことが大前提です。特に企業の文化や業種によっては、希望職種や特技欄の有無、職歴欄の広さに注目して履歴書のタイプを選ぶと適切です。

例えば事務職では丁寧な記載が重視されるため、職歴や志望動機欄が広めのものが好まれる傾向にあります。
一方、アルバイトやパート募集では、簡易なフォーマットでも問題ないケースが多いです。
自分の経歴と照らして、よりアピールしやすいレイアウトを選びましょう。

手書きかパソコン作成かの判断基準

履歴書の作成方法には「手書き」と「パソコン作成」があります。
どちらが適切かは、業界・企業文化・募集要項を確認することで判断しましょう。
以下に、両者の特徴を整理した比較表を示します。

項目手書きパソコン作成
メリット丁寧さや誠実さを伝えられる、手間をかけた印象を与える誤字脱字を修正しやすく、レイアウトが整う
デメリット修正が利きづらい、書き直しに時間がかかる人によっては「誠意が伝わらない」と感じる場合も
適した業種公務員、メーカー、教育関連などIT、クリエイティブ系、外資系企業など

特に手書きを好む企業が存在する一方、最近では応募者のPCスキルを評価するためにパソコン作成を受け入れている企業も増えています。
ただし募集要項で指定されている場合は、その方法を必ず守ってください。

記載内容に間違いがないか事前確認

履歴書は正式な応募書類です。
提出後に訂正はできないと考え、必ず複数回読み直しましょう。

特に以下の点を重点的に確認してください。

  • 日付が提出日または作成日になっているか
  • 氏名が正式名称で書かれているか(表記の揺れに注意)
  • 学歴・職歴の年月に誤りがないか、入退社の順が正しいか
  • 志望動機欄に企業名の誤記がないか
  • 免許・資格の正式名称が正しく記載されているか

また、履歴書は第三者に見てもらい、読み手の視点でチェックしてもらうのが理想です。
家族やハローワークの相談員などに確認してもらいましょう。

証明写真の準備は適切か

証明写真は、履歴書全体の印象を左右するとても重要な要素です。
背景や服装、表情に気を配ることで、印象を大きく向上させることが可能です。

以下が証明写真のチェックポイントです:

  • サイズは一般的に縦4cm × 横3cm
  • 3か月以内に撮影されたもの
  • 背景は無地(白・青など落ち着いた色)
  • 明るく清潔感のある表情(微笑もOK)
  • スーツまたはオフィスカジュアルを着用、ノーネクタイは避ける

また貼る際には、写真の裏に氏名を記入し、糊でしっかりと固定します。
セロテープやホチキスは使わないようにしましょう。

記述前に下書きを用意する

履歴書をいきなり正式用紙に書き始めるのは避けましょう。
特に手書きの場合は下書きをしてから清書することで、文言の不整合や文体のブレを防ぐことができます。

市販の下書き用紙や、インターネット上の履歴書フォーマット(PDF・Word)をダウンロードして、まず試し書きを行いましょう。
下書きでは以下の点に注意して構成を考えてください:

  • 志望動機が応募職種とマッチしているか
  • 学歴・職歴の年表が正確に整理されているか
  • 自己PRや特技に一貫性があるか
  • 記載すべき空白期間をどう説明するか

パソコン作成の場合でも、一度紙に印刷して客観的に確認することが重要です。
これにより文字の見え方や余白バランスも把握できます。

実際に書いてみよう:履歴書の書き方を項目別に解説

日付の書き方と西暦・和暦の統一

履歴書に記載する日付は、「提出日または郵送日」を基準とするのが一般的です。
面接日や書類作成日ではなく、採用担当者に届く日を見越して記入します。

また、日付だけでなく、学歴や職歴、資格欄など履歴書全体で「西暦」または「和暦」のどちらかに統一することが重要です。
統一感がないと印象が悪くなるため注意しましょう。

氏名およびふりがなの正しい記載方法

履歴書の氏名欄には、戸籍上の正式な氏名を記載します。
ひらがなまたはカタカナでふりがなをつける位置も注意が必要です。
「ふりがな」と表示されている場合は〈ひらがな〉、「フリガナ」と記載されている場合は〈カタカナ〉で記載しましょう。

姓と名の間には1マス分程度のスペースを空けると読みやすくなります。

住所と連絡先の丁寧な書き方

住所は都道府県から番地、建物名・部屋番号まで省略せず、正確に書きます。
郵便番号も忘れずに記入し、ハイフン(-)で区切ることが一般的です。

また、連絡先に携帯電話番号とメールアドレスを記載する場合、誤記がないようしっかり見直してください。
メールアドレスは、ビジネスにふさわしいものを使用し、ニックネームや絵文字が含まれるものは避けましょう。

学歴・職歴の正確な記載順と省略しないコツ

履歴書における学歴・職歴欄は、以下のように、見やすく整え、事実を正確に記載することが求められます。

記載例具体的な内容
学歴◯◯市立△△中学校 卒業
〇〇県立□□高等学校 普通科 入学/卒業
〇〇大学 文学部 日本文学科 入学/卒業
職歴〇〇株式会社 入社/営業部配属
〇〇株式会社 退職(一身上の都合により)

「学歴」の最初には「学歴」と、「職歴」の最初には「職歴」と中央に記載し、最後には「以上」と締めくくるのが一般的です。

免許・資格の書き方と取得予定の記載方法

取得済みの資格や免許は正式名称で記載しましょう。
略称ではなく、例としては「普通自動車運転免許(第一種)」のように記載します。

まだ合格通知が届いていない試験は「取得予定」と明記する必要があります。
合格見込みや未受験の資格を書かないよう注意してください。

資格欄に書ける例:

  • 2022年10月 日商簿記検定2級 合格
  • 2023年3月 TOEIC 750点
  • 2024年7月 MOS Excel Expert(取得予定)

志望動機の構成と初心者でも好印象を与える書き方

志望動機欄は、採用担当者が特に重視する項目です。「なぜこの企業を選んだのか」「何を活かせるか」「どのような貢献ができるか」という視点で、簡潔かつ具体的に書きましょう。

初心者の場合、自身の実績が乏しいケースもあります。
その場合は、アルバイトや学校生活で得た経験を企業の求める人物像に関連付けると効果的です。

以下の構成で考えると書きやすくなります。

  1. 企業に興味を持ったきっかけ
  2. その企業が他と異なると感じたポイント
  3. 自分の経験や価値観との関連性
  4. 入社後にしたいこと・できること

本人希望欄に書くべきことと書かなくても良い場合

本人希望欄は、特別な事情がある場合にのみ記載が推奨されます。
特に希望がない場合は、「貴社の規定に従います」または「特になし」と記載します。

ただし、勤務地・勤務時間・雇用形態などについて具体的で明確な制約がある場合は、簡潔に書きましょう。

記入例:

  • 通院のため、毎週木曜日は17時までの勤務を希望いたします。
  • 転居を伴う転勤は、家庭の事情により難しい状況です。

履歴書を書く際に初心者が注意すべきポイント

誤字脱字を防ぐコツ

履歴書では基本的な日本語のミスが印象を左右します。
特に漢字の変換ミスや送り仮名の誤り、変換漏れなどは注意が必要です。記入前にはあらかじめ下書きを作成し、読み直しを複数回行うことで、多くのミスを事前に防ぐことができます。

手書きの場合は、書き損じた場合に修正ができないため、本番の用紙に書く前にコピー用紙などで練習してから書くと安心です。
PCで作成する場合は、言語設定や日本語入力ソフトの校正機能を活用し、文章校正ツール(例:Microsoft Wordのスペルチェック)でチェックしましょう。

写真の貼り方と服装・髪型の注意点

履歴書に貼る証明写真は、第一印象に大きな影響を与えます。
以下の点に注意して写真を準備してください。

項目ポイント
写真サイズ縦4cm × 横3cm(JIS規格やハローワーク推奨フォーマット共通)
背景無地の白・水色・薄いグレーなど清潔感のある色
撮影場所スピード写真よりも写真館・スタジオの利用が望ましい
服装スーツ(男女共にダークカラー推奨)、シャツは白、ネクタイは無地や控えめな柄
髪型顔がはっきり見えるよう耳やおでこを出す、清潔感を第一に

証明写真は、応募企業によって印象が左右されるため、撮影の際には就職活動用の仕様で撮るように伝えましょう。
また、写真の裏面には氏名を記入しておくと、剥がれてしまった場合でも誰のものか分かるようになります。

写真は糊付けが基本で、ホチキスやテープの使用は避けてください。
写真が浮かないよう四隅までしっかりと貼り、履歴書の枠からはみ出さないよう注意しましょう。

修正液や訂正のNG行為

履歴書では、書き損じを修正液・修正テープで消して書き直すことはマナー違反とされています。
修正跡はかなり目立ち、「雑な印象」「丁寧さに欠ける」と受け止められることがあるため、絶対に避けましょう。

特に手書き履歴書では1文字のミスでも最初から書き直す覚悟が必要です。
準備段階で予備の履歴書用紙を複数枚用意しておくと安心です。

また、パソコンによる作成でも、書式のずれやフォントのばらつきに注意し、体裁を整えることが重要です。
修正の必要が出た場合はその部分だけではなく、全体を見直して違和感がないレイアウトに統一しましょう。

以上のポイントを意識して履歴書を作成することで、初心者でも相手に信頼感を与える文書を作ることが可能になります。
丁寧に正確に仕上げる姿勢が、書類選考の通過率に大きく影響します。

手書きとパソコン作成のメリット・デメリット

メリット・デメリットのイメージ

企業が手書きを好む理由

手書きの履歴書は、応募者の人柄や誠実さ、仕事に対する熱意を視覚的に伝える手段とされています。
特に中小企業や、サービス・販売業、事務職の一部では「丁寧な文字=几帳面」「一文字ずつ丁寧に書いている=誠意がある」といった評価に結びつく傾向があります。
また、面接官が履歴書を通して文字の筆跡から性格を読み取ろうとする場合もあり、手書きならではのアナログな良さが評価されます。

パソコンで作成する際の注意事項

パソコンで作成された履歴書は、読みやすく整理された印象を与えます。
特にIT業界や外資系企業、金融業界、企画・マーケティング職など、業務上でパソコンスキルが必要とされる職種では、デジタル作成が一般的です。

ただし、次の点に注意する必要があります。

  • フォーマットの統一(和暦・西暦、西洋数字・全角数字)
  • フォントの選択(読みやすい明朝体やゴシック体を基本とする)
  • 書類印刷時に乱れがないか確認する(行ずれ、改行ミスなど)
  • 余白のバランスを整える
  • 手書き欄(署名など)が指定されている場合はサインを加える

比較表:手書き vs. パソコン作成

項目手書き作成パソコン作成
印象誠実で熱意が伝わる整っていて読みやすい
手間書き直しに時間がかかる修正・複製が容易
向いている職種販売職・サービス業・中小企業IT業界・事務職・外資系企業
アピール度熱意・人柄が伝わるパソコンスキルをアピールできる
提出形式の柔軟性手渡しや郵送が前提メール送付、Webアップロードが可能
誤字脱字対応訂正が困難(修正不可)簡単に修正できる

どちらを選ぶべきかの判断基準

履歴書を作成する方法を選ぶ際は、以下の観点から検討するのが望ましいです。

  • 応募先企業の社風や業界志向:堅実な企業で手書きを重視する場合は手書きが好まれます。
    ITやクリエイティブ業界ではパソコン作成が一般的です。
  • 求人票の指定:「手書き必須」や「PC作成可」といった記載がある場合は、指示に従いましょう。
  • 自身の書字能力:字に自信があればメリットになりますが、読みにくい文字であればパソコン作成を検討したほうが無難です。
  • 修正・複数提出の可能性:複数の企業に応募する場合は、パソコン作成にしておくと効率的です。

ハローワークではどちらを推奨しているか?

ハローワークでは手書き・パソコン作成いずれも可能としており、応募先企業や応募者の事情に応じて柔軟に選ぶようアドバイスしています。
特に就職支援窓口では、自分にとって有利になる方法や、企業に好印象を与えられる書き方について相談できるため、悩んだ場合はハローワークでの相談を活用することが推奨されます。

ハローワークで教えている履歴書の書き方

ハローワーク推奨のテンプレートの特徴

ハローワークでは、求職者が安心して応募書類を作成できるよう、独自に推奨する履歴書のテンプレートを提供しています。
このテンプレートは、求人企業の担当者が読みやすく、必要な情報が過不足なく記載できるように設計されているのが特徴です。

具体的には、以下のような項目がしっかりと網羅されています。

記載項目特徴
基本情報(氏名・住所・連絡先)ふりがなの位置が明確で、入力ミスを減らせる
学歴・職歴西暦・和暦の併用を避けるための記入例付き
免許・資格正式名称で記載するよう例示されている
志望動機「なぜその企業なのか」「どんな貢献ができるのか」を書くためのガイドライン付き
本人希望欄条件がない場合の記載例「貴社の規定に従います」などが明示

このハローワーク推奨テンプレートは、全国のハローワーク窓口もしくはハローワークインターネットサービスから無料でダウンロードが可能です。
PDF形式・Word形式で提供されており、自宅で印刷して利用することができます。

無料で相談できる履歴書添削サービス

ハローワークでは、履歴書の書き方に不安がある初心者のために、専門の職業相談員による履歴書添削サービスを無料で提供しています。
このサービスを活用することで、自分では気づきにくい誤字脱字や不適切な表現を指摘してもらえるため、応募書類の完成度を高めることができます。

添削を受ける際には、以下のような点がチェックされます。

  • 志望動機が企業に合った内容になっているか
  • 誤字脱字や敬語の使い方に間違いはないか
  • 空欄や省略がないか
  • 職歴・学歴の記入時系列が正しいか

また、職業相談員は相談者の経歴や応募職種に応じたアドバイスをしてくれるため、「どのようにアピールするべきか」「どんな点を強調すれば良いか」といった観点からもサポートを受けることができます。

添削サービスの利用方法は、事前に最寄りのハローワークで求職登録を行い、職業相談窓口で「履歴書を添削してほしい」と申し出るだけでOKです。
予約制のところもあるため、事前に窓口か電話で確認しておくとスムーズでしょう。

このように、ハローワークではテンプレートの提供から履歴書の添削指導まで、初心者にとって実用的かつ安心して利用できる書類作成支援がそろっています。
特に初めて転職や就職活動を行う方にとっては、非常に心強い存在です。

履歴書作成後にやるべきこと

添削を受ける方法とおすすめの相談窓口

履歴書を完成させた後は、第三者に添削してもらうことが非常に有効です。
誤字脱字のチェックはもちろん、内容の漏れや表現の不適切さといった自分では気づきにくいミスを修正することができます。
特に初めて履歴書を書く初心者にとっては、専門家の目を通すことが安心につながります。

以下の相談窓口を活用することで、無料で履歴書の添削を受けることが可能です。

相談窓口名サービス内容利用方法
ハローワーク履歴書の書き方指導、添削、模擬面接など最寄りのハローワークに出向いて相談。求人票持参でより具体的なアドバイスが可能。
大学・短大の就職支援室添削や書き方のアドバイス、フォーマット提供在学中または卒業後一定期間利用可能。事前予約が必要な場合が多い。
地域若者サポートステーション職業相談、履歴書添削、キャリアカウンセリング事前登録後にカウンセリング予約を通じて利用。対象年齢あり(概ね15〜49歳)
ジョブカフェ履歴書添削、セミナー、模擬面接都道府県が運営。予約不要または事前予約制。対応エリアあり。

上記の施設では履歴書の他にも、面接対策やキャリア相談など包括的な就職支援が受けられます。
履歴書の添削だけでなく、今後のキャリア形成を意識した活用をするのがおすすめです。

封筒の宛名書きと送付時のマナー

履歴書作成後は、相手企業に送付する準備を整える必要があります。
封筒の書き方や同封する書類、郵送方法など、ビジネスマナーに沿った対応が重要です。

封筒の選び方

履歴書を郵送する際には、A4サイズが折らずに入る「角形2号」の白い封筒がおすすめです。
茶封筒はビジネス文書としての印象が弱く、避けた方がよいとされています。
白封筒はよりフォーマルな印象となり、企業側にも好まれます。

宛名・氏名の書き方

宛名は以下のように丁寧に記載するのが基本です。

  • 宛名は正式な会社名+「御中」
  • 担当者名が分かっている場合は「様」を用いる(例:「採用担当 山田太郎 様」)
  • 差出人の住所と氏名は封筒の左下に記入

また、送り先には「履歴書在中」と赤字で書かれたスタンプやシールを封筒の表面左下に貼付しましょう。
スタンプがない場合は、赤いボールペンなどで丁寧に手書きしても問題ありません。

同封書類の確認

応募書類をまとめて郵送する際は、以下の3点を同封することが一般的です。

  1. 履歴書(最新のもの・誤字脱字がないか確認済)
  2. 職務経歴書(必要な場合)
  3. 送付状(カバーレター):挨拶と目的を簡潔にまとめた文書

郵送方法とタイミングの注意

書類を送る際は、信頼性の高い普通郵便または特定記録郵便を利用します。
書留や速達を使うのは、応募締切が迫っている場合や重要書類を扱う場合に限られます。

できるだけ午前中の早い時間帯に投函することで、企業に早く届きやすくなります。
ポスト投函だけでなく、郵便局の窓口を利用することで確実な発送が可能です。
また、郵送後は配達予定日を確認し、応募先からの連絡にすぐ対応できるように準備しておきましょう。

履歴書のよくある質問と初心者の疑問を解決

空白期間の書き方は?

職歴や学歴に空白期間がある場合、その理由を明確に記載することが重要です。
ただし、必ず記入しなければならないわけではなく、面接で説明することも可能です。

例えば、「2021年4月〜2022年6月:家庭事情により就業を控える」「2020年1月〜2021年12月:資格取得に専念」など、簡潔に記すとよいでしょう。
あくまでも前向きな姿勢を意識した記述が求められます。

アルバイト歴や短期勤務は記載してもいい?

原則として、職歴欄には正社員や契約社員としての雇用歴を記載することが一般的です。
ただし、転職回数が少ない、あるいは職歴が少ない初心者の場合、アルバイトや短期勤務でも応募職種と関連性がある場合には記載することが有効です。

記載する際には「株式会社●●(アルバイト契約)入社 〇年〇月」「同社退職」など、雇用形態を明示すると誤解を防げます。

学歴が中卒や高卒のみの場合の記載例

最終学歴が中学校卒業あるいは高等学校卒業である場合でも、それを正確に記載すれば問題ありません。
無理に学歴を飾る必要はなく、正直に記載することで誠実さが伝わります。

学歴
20153●●市立第一中学校 卒業
20154▲▲高等学校 入学
20183▲▲高等学校 卒業

なお、通信制高校や定時制高校の場合はその旨も明記します。例:「〇〇高等学校(通信制課程)卒業」

履歴書には趣味・特技も書くべき?

必須項目ではありませんが、履歴書に記載することで人柄や個性をアピールできます。
書く場合は、応募職種に悪影響を与えない内容を選び、簡潔に興味深さや継続性のある要素を盛り込むと良い印象になります。

例:「読書(年間50冊以上を継続)」「ジョギング(週3回、5年継続中)」など

未経験職種に応募する場合、志望動機はどう書く?

未経験であることをマイナスに捉えるのではなく、「なぜその職種に挑戦したいのか」「現職の経験がどう活かせるのか」を明確にすると効果的です。
また、学習意欲や自主的な取り組み(関連資格取得など)の実績があれば積極的にアピールしましょう。

履歴書はカラー印刷でも問題ない?

パソコンで作成する場合、履歴書をカラー印刷しても問題ありませんが、企業によってはモノクロの方がフォーマルと捉えることもあります。
一般的にはモノクロ印刷が無難ですが、文字がはっきり見えることと清潔感があれば問題はありません。

西暦と和暦、どちらを使うべき?

履歴書内では、西暦または和暦のいずれかに統一することが重要です。
途中で形式が変わっていると採用担当者に与える印象が悪くなります。
ハローワークでは和暦を推奨するケースもありますが、特に指定がなければどちらでも構いません。

扶養家族の欄は必ず記入するのか?

履歴書の様式によっては「扶養家族数」「配偶者の有無」の記入欄があります。
これは社会保険や税制に関わる情報として用いられることがあり、正確に記載するほうが望ましいです。

ただし、近年ではプライバシーを配慮し、記入を必須としない企業も増えてきています。
提出先が特に指定していなければ、空欄でも大きな問題はありません。

本人希望欄には何を書けばいい?

基本的には「貴社規定に従います」といった記述が一般的ですが、勤務地や勤務時間に関して制約がある場合には、その旨を丁寧に記載します。
ただし、自己主張が強すぎる内容は逆効果になるため注意が必要です。

履歴書に書けるボランティア経験の扱い方は?

ボランティア歴は、職歴として記載するよりも、特技・自己PR欄に書くのが一般的です。
社会貢献やチームワークを重視する企業においては、好印象を与える要素となります。

例:「地域の清掃ボランティアに5年間継続参加。毎月1回の活動に加え、運営メンバーも担当。」など

まとめ

履歴書は、応募先企業に自分を正しく伝えるための大切な書類です。
JIS規格やハローワーク推奨フォーマットの違いを理解し、目的に合った書式を選ぶことが重要です。

志望動機や学歴・職歴の正確な記載、誤字脱字のない丁寧な書き方が、採用担当者からの印象を左右します。
初心者でもポイントを押さえれば、手書きでもパソコンでも好印象の履歴書が作成できます。

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