【例文あり！コピペで使える！】フリーランスの経歴アピール術 完全ガイド

フリーランスとして案件獲得を目指す上で、経歴のアピール方法に悩んでいませんか？本記事では、クライアントの目に留まり、高単価案件につながる経歴アピール術を、コピペで使える豊富な例文付きで徹底解説します。クラウドソーシングや営業メールなど媒体別の書き方から、やってはいけないNG例まで網羅。この記事を読めば、あなたの価値を最大限に伝え、選ばれるフリーランスになるための具体的な方法がわかります。結論、案件獲得の鍵はターゲット設定と実績の具体的な提示にあります。

なぜフリーランスに経歴アピール術が不可欠なのか

フリーランスとして独立したものの、「思うように案件が獲得できない」「自分のスキルが正当に評価されていない気がする」と感じていませんか？その原因は、スキル不足ではなく「経歴のアピール不足」にあるかもしれません。

会社員であれば、企業の看板や組織の力がある程度守ってくれます。しかし、フリーランスはあなた自身が「商品」であり「看板」です。クライアントはあなたの経歴書やプロフィールを見て、仕事を発注するかどうかを判断します。つまり、経歴アピールは、フリーランスがビジネスを成功させるための生命線とも言えるのです。この章では、なぜ経歴アピールがそれほどまでに重要なのか、その理由を多角的に解説します。

会社員時代との決定的な違い：信頼は自分で勝ち取るもの

フリーランスと会社員の最も大きな違いは、「信用の源泉」です。会社員は所属する企業の信用を背景に仕事ができますが、フリーランスは個人の信用をゼロから積み上げなければなりません。クライアントが初めてあなたと接点を持つのは、多くの場合、プロフィールや経歴書です。そこで信頼感を醸成できなければ、面談や契約といった次のステップに進むことはありません。

以下の表は、会社員とフリーランスにおける信用の違いをまとめたものです。

比較項目	会社員	フリーランス
信用の源泉	所属企業のブランド力、組織としての実績	個人の実績、スキル、人柄
営業活動	営業部門が担当することが多い	自分自身で営業し、案件を獲得する必要がある
最初の接点	企業のウェブサイト、紹介、営業担当者	プロフィール、ポートフォリオ、SNS、営業メール
評価基準	社内での評価、役職	クライアントからの直接的な評価、実績、報酬額

このように、フリーランスは自らの価値を自らの言葉で証明し、クライアントからの信頼を勝ち取る必要があります。そのための最も強力なツールが、戦略的に作られた経歴書なのです。

熾烈な競争を勝ち抜くための「差別化戦略」

クラウドソーシングサイトのランサーズやクラウドワークスを覗いてみてください。あなたと同じ職種のフリーランスが、何百人、何千人と登録しているはずです。クライアントは、その膨大な選択肢の中から、たった一人のパートナーを選びます。

このような熾烈な競争環境において、単に「〇〇ができます」とスキルを羅列するだけでは、その他大勢の中に埋もれてしまいます。なぜあなたに依頼すべきなのか、他のフリーランスと何が違うのかを明確に伝え、差別化を図ることが不可欠です。効果的な経歴アピールは、あなたの専門性や強みを際立たせ、クライアントの目に留まるための強力な武器となります。

クライアントの不安を解消し「信頼」を勝ち取る

発注者であるクライアントは、常に不安を抱えています。特に、初めて取引するフリーランスに対しては、以下のような懸念を持っています。

• 本当にスキルや実績は十分だろうか？
• 途中で連絡が取れなくならないだろうか？（いわゆる「飛ぶ」リスク）
• 納期をきちんと守ってくれるだろうか？
• コミュニケーションは円滑に進むだろうか？
• こちらの意図を正確に汲み取ってくれるだろうか？

優れた経歴アピールは、これらのクライアントの不安を一つひとつ先回りして解消する役割を果たします。具体的な実績の提示はスキルへの信頼に、丁寧な自己紹介は人柄への信頼に、稼働条件の明記は業務遂行への信頼につながります。クライアントに「この人なら安心して任せられる」と感じさせることが、案件獲得の第一歩です。

高単価案件を獲得するための「価値証明」

あなたの報酬単価は、あなたがクライアントに提供できる「価値」によって決まります。しかし、その価値は黙っていても伝わりません。経歴アピールとは、自身のスキルや経験がどれほどの価値を持つのかをクライアントに伝え、納得してもらうための「価値証明」のプロセスです。

例えば、同じ「Webサイト制作」というスキルでも、「ただ作るだけ」の制作者と、「集客改善や売上向上といったビジネス成果に貢献できる」制作者とでは、クライアントが感じる価値は全く異なります。過去の実績を交えながら、どのようにクライアントの課題を解決し、どのような成果をもたらしたのかを具体的にアピールすることで、自身の市場価値を高め、高単価案件の獲得につなげることができます。

ミスマッチを防ぎ、良好な関係を築く第一歩

経歴アピールは、単に仕事を取るためだけのものではありません。自分に合わない案件やクライアントを避け、長期的に良好な関係を築けるパートナーと出会うための「フィルタリング機能」も果たします。

自分の得意なこと、価値観、仕事の進め方、希望する条件などを正直に、かつ魅力的に伝えることで、それに共感してくれるクライアントを引き寄せることができます。逆に、スキルや条件が合わないクライアントからの応募を減らすことにもつながり、無駄なやり取りを削減できます。結果として、お互いにとって満足度の高い仕事が実現し、継続的な関係へと発展しやすくなるのです。

フリーランスの経歴アピールで伝えるべき5つの必須項目

フリーランスが案件を獲得するためには、クライアントに「この人に仕事を依頼したい」と思わせる魅力的な経歴のアピールが不可欠です。クライアントは、あなたのプロフィールや経歴書を見て、スキル、実績、そして人柄を判断します。ここで紹介する5つの必須項目を網羅することで、あなたの専門性や信頼性が明確に伝わり、他のフリーランスとの差別化を図ることができます。クライアントが知りたい情報を的確に提供し、スムーズな案件獲得につなげましょう。

基本プロフィール

基本プロフィールは、あなたが何者であるかをクライアントに伝える最初のステップです。いわば、あなたの「顔」となる部分。信頼感を与え、興味を持ってもらうために、以下の情報を分かりやすく記載しましょう。

• 氏名（屋号）：本名、またはビジネスネームを記載します。屋号がある場合は併記すると、プロフェッショナルな印象を与えられます。
• 職種：Webライター、ITエンジニア、Webデザイナーなど、専門分野が一目でわかるように明確に記載します。
• キャッチコピー・肩書き：「売上を2倍にしたセールスコピーライター」「UX改善を得意とするWebデザイナー」のように、自分の強みや実績を簡潔にまとめたキャッチコピーは、クライアントの記憶に残りやすくなります。
• 顔写真・アイコン：顔が見えることでクライアントは安心感を覚えます。清潔感のある、笑顔の写真を設定するのがおすすめです。イラストアイコンの場合は、自身の専門性や雰囲気が伝わるものを選びましょう。
• 活動拠点：リモートでの業務が中心でも、「東京都」「大阪府」のように大まかな拠点を記載しておくと、対面での打ち合わせの可能性を探っているクライアントの目に留まりやすくなります。

実績と経験

クライアントが最も重視するのが、あなたの実績と経験です。どのような課題を解決し、どのような成果を出してきたのかを具体的に示すことで、あなたの実力を証明できます。抽象的な表現は避け、客観的な事実を基にアピールしましょう。

具体的な実績を数値で示す

実績は可能な限り数値で示しましょう。数字を用いることで、あなたの貢献度が具体的かつ客観的に伝わり、説得力が格段に増します。

悪い例（抽象的）	良い例（具体的・数値あり）
Webサイトのアクセス数を増やしました。	SEO対策を実施し、担当メディアの月間PV数を半年で10万から50万へ5倍に増加させました。
ECサイトのデザインを改善しました。	ECサイトのUI/UXデザインを改善し、コンバージョン率を1.5%から2.2%へ向上させました。
業務効率化ツールの開発に携わりました。	Pythonによる業務効率化ツールを開発し、手作業で行っていたデータ入力時間を月間40時間削減しました。

担当業務と役割を明確にする

プロジェクトにどのように関わったのか、あなたの役割を具体的に記述します。チームで取り組んだプロジェクトの場合、自身が担当した業務範囲を明確にすることで、専門スキルを正確にアピールできます。

（例）
大手食品メーカーのキャンペーンサイト制作プロジェクトにて、Webデザイナーとして参画。要件定義フェーズから参加し、ワイヤーフレーム作成、UIデザイン、メインビジュアル制作を担当しました。クライアントへのデザイン提案も主体的に行い、コンセプト設計にも貢献しました。

守秘義務に配慮した実績の示し方

クライアントとの契約上、企業名やサービス名を公開できないケースは少なくありません。その場合は、守秘義務に違反しない範囲で、実績を具体的に伝えられるよう工夫しましょう。

• 業界や企業規模で表現する：例）「大手通信キャリア」「東証プライム上場の人材系企業」
• プロジェクトの概要で表現する：例）「金融系オウンドメディアのSEO記事執筆」「20代女性向け化粧品ブランドのLPデザイン」
• 公開可能な情報のみを記載する：ポートフォリオへの掲載許可を事前にクライアントから得ておくのが最も効果的です。許可が得られない場合でも、どの部分までなら公開可能かを確認しておきましょう。

保有スキル

対応可能な業務範囲をクライアントに明確に伝えるため、保有スキルを具体的にリストアップします。専門スキル、使用ツール、保有資格などに分類して整理すると、あなたのスキルセットが伝わりやすくなります。

専門スキル

職種に関連する専門的なスキルを具体的に書き出します。経験年数や実績を添えると、スキルの習熟度がより明確になります。

（例：Webライターの場合）

• SEOライティング（実務経験5年）：キーワード選定、構成案作成、競合分析、執筆まで一貫して対応可能。
• 取材・インタビュー（30件以上の実績）：オンライン・オフライン問わず対応可能。記事執筆、写真撮影も行います。
• セールスライティング：LPやメルマガのライティングでCVRを平均1.5倍に改善した実績あり。

使用可能ツール

業務で使用するツールを記載することで、クライアントは業務の進め方を具体的にイメージできます。特に、コミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールを記載しておくと、スムーズな連携をアピールできます。

カテゴリ	ツール名
デザイン	Figma, Adobe Photoshop, Adobe Illustrator, Adobe XD
開発	Visual Studio Code, Docker, Git, GitHub
コミュニケーション	Slack, Chatwork, Zoom, Google Meet
その他	Google Workspace (ドキュメント, スプレッドシート), WordPress, Microsoft Office (Word, Excel)

資格や認定

専門性を客観的に証明できる資格は、信頼性を高める上で有効です。職種に関連する資格があれば、積極的に記載しましょう。

• （例：ITエンジニア）基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、AWS認定ソリューションアーキテクト
• （例：Webマーケター）Google Analytics Individual Qualification (GAIQ)、ウェブ解析士

稼働条件と連絡先

クライアントがあなたに仕事を依頼する際の具体的な条件を明記します。稼働時間や料金の目安をあらかじめ提示しておくことで、ミスマッチを防ぎ、スムーズな取引につながります。

稼働時間	平日 10:00〜18:00（週30時間程度） ご連絡は24時間以内に返信いたします。
料金の目安	Webライティング：文字単価 3.0円〜 Webデザイン：LP制作 150,000円〜 時給単価：4,000円〜 ※ご予算や業務内容に応じて柔軟に対応可能です。お気軽にご相談ください。
連絡手段	メール、Chatwork、Slack 初回のご連絡はメールにてお願いいたします。
連絡先	contact@example.com

自己PRとクライアントへの貢献

最後の項目では、スキルや実績だけでは伝わらない、あなたの仕事への情熱や人柄をアピールします。クライアントが抱える課題に対し、自分がどのように貢献できるのかを具体的に伝えることが重要です。

仕事への価値観やスタンス

仕事を進める上で大切にしていることを伝え、あなたの信頼性や誠実さをアピールします。

（例）
「丁寧なコミュニケーションと迅速なレスポンスを常に心がけています。クライアントの意図を正確に汲み取り、期待を超える成果物を提供することをお約束します。」
「単に言われたものを作るだけでなく、常にプラスアルファの提案をすることを信条としています。ビジネスの成功という共通の目標に向かって、伴走するパートナーでありたいと考えています。」

クライアントに提供できるベネフィット

あなたのスキルや経験が、クライアントのビジネスにどのような利益（ベネフィット）をもたらすのかを具体的に示します。「〇〇ができます（特徴）」ではなく、「〇〇によって、あなたのビジネスがこう良くなります（利益）」という視点で記述しましょう。

• 悪い例：SEOライティングが得意です。
• 良い例：SEOライティングの知見を活かし、検索エンジンからの集客を強化することで、貴社の見込み顧客獲得と売上向上に直接貢献します。

今後の展望や目標

自身のキャリアに対する向上心や学習意欲を示すことで、成長し続けるポテンシャルの高い人材であることをアピールできます。

（例）
「現在はWebデザインを主軸としていますが、今後はフロントエンドのコーディングスキルも高め、デザインから実装まで一貫して対応できるデザイナーを目指しています。最新のデザイントレンドや技術のキャッチアップにも積極的に取り組んでいます。」

案件獲得につながるフリーランスの経歴アピール術 3ステップ

魅力的な経歴は、思いつきで書けるものではありません。戦略的に準備することで、クライアントの心に響き、案件獲得につながる強力な武器となります。ここでは、誰でも実践できる3つのステップに分けて、経歴アピールの作成術を具体的に解説します。

Step1 ターゲットとなるクライアントを明確にする

最初に行うべき最も重要なステップは、「誰に」経歴をアピールしたいのかを明確にすることです。ターゲットを絞ることで、メッセージの解像度が上がり、特定のクライアントに「この人に頼みたい」と思わせることができます。「誰にでも響くプロフィール」は、結果的に「誰にも響かない」ものになりがちです。

理想のクライアント像（ペルソナ）を描く

まずは、あなたが一緒に仕事をしたい理想のクライアント像を具体的に描いてみましょう。以下の項目を参考に、架空の企業や担当者を設定してみてください。

• • 業種・業界: IT、Web制作、出版、製造、医療など
  • 企業規模: スタートアップ、中小企業、大手企業

– 事業フェーズ: 創業期、成長期、安定期

• 依頼内容: 新規サイト制作、既存メディアの運用改善、業務システムの開発など
• 担当者の役職: 経営者、マーケティング部長、編集長、開発リーダーなど
• 担当者が抱える課題: 「人手が足りない」「専門知識を持つ人材がいない」「売上を伸ばしたい」「業務を効率化したい」など
• 価値観・文化: スピード重視、品質重視、コミュニケーションを大切にするなど

ペルソナを具体的に設定することで、どのような言葉を選び、どの実績を強調すれば相手に響くのかが見えてきます。

クライアントのニーズを深掘りする

ペルソナを描いたら、そのクライアントが「本当に求めているものは何か」を深掘りします。フリーランスに仕事を依頼する背景には、必ず何らかの課題や目的が存在します。

例えば、Webサイト制作を依頼するクライアントの真のニーズは、「Webサイトを作ること」自体ではなく、その先にある「問い合わせを増やしたい」「ブランドイメージを向上させたい」「採用を強化したい」といった目的です。あなたのスキルや経験が、クライアントのその目的達成にどう貢献できるのかを考え、アピール内容に落とし込んでいきましょう。

Step2 自身の強みと実績を棚卸しする

次に、ターゲットクライアントにアピールするための材料を整理します。これまでのキャリアで培ってきた経験やスキルを客観的に見つめ直し、言語化する作業です。自分では「当たり前」だと思っていることでも、クライアントにとっては非常に価値のあるスキルかもしれません。

経験・実績の洗い出し

まずは、過去の職歴やプロジェクトで関わった業務を、大小問わずすべて書き出してみましょう。箇条書きで構いませんので、記憶を辿りながら具体的にリストアップします。

• プロジェクト名・業務内容: どのようなプロジェクトで、具体的に何を担当したか。
• 役割・ポジション: リーダー、メンバー、コンサルタントなど、どのような立場で関わったか。
• 使用したツール・技術: WordPress、Photoshop、PHP、Google Analyticsなど。
• 工夫した点・課題解決のプロセス: どのような課題に対し、どう考え、どう行動して解決したか。
• 得られた成果・学び: プロジェクトを通じてどのような結果を出し、何を学んだか。

実績の数値化で説得力を高める

洗い出した実績は、可能な限り具体的な数値で表現しましょう。数値は客観的な事実であり、あなたの貢献度を明確に伝え、経歴の説得力を飛躍的に高めます。

抽象的な表現（NG例）	具体的な数値表現（OK例）
Webサイトのアクセス数を増やした	SEO対策を実施し、メディアの月間PV数を半年で10万から50万へ増加させた
売上向上に貢献した	ECサイトのUI/UX改善を提案・実装し、CVRを1.5倍に向上させた
業務を効率化した	RPAツールを導入し、月間20時間の定型業務を自動化した
多くの記事を執筆した	金融メディアで月間20本の記事を執筆し、うち5本が検索1位を獲得した

もし具体的な数値が出せない場合でも、「〜という業務プロセスを構築し、チームの制作スピード向上に貢献」「クライアントから〇〇という点で高い評価をいただいた」など、貢献内容がイメージできるような記述を心がけましょう。

強みの言語化（USPの発見）

洗い出した実績やスキルの中から、ターゲットクライアントに最も響くであろう要素を組み合わせ、あなた独自の強み（USP: Unique Selling Proposition）を言語化します。これは「〇〇なら、私に任せてください」と自信を持って言える、あなたの専門領域です。

例えば、「SEOに強いWebライター」というだけでは差別化が難しいですが、「医療広告ガイドラインを遵守した記事執筆が得意で、検索上位表示と薬機法の両方をクリアできるSEOライター」と表現すれば、特定のクライアントにとって非常に魅力的な存在になります。

「実績 × スキル × 専門分野 × 人柄」など、複数の要素を掛け合わせることで、あなただけのユニークな強みを見つけ出すことができます。

Step3 媒体に合わせた構成で記述する

ターゲットと自身の強みが明確になったら、いよいよ経歴を記述していきます。重要なのは、情報を発信する媒体の特性に合わせて、見せ方や内容を最適化することです。同じ内容でも、媒体によって最適なアピール方法は異なります。

媒体別の特徴と記述のポイント

フリーランスが経歴をアピールする主な媒体と、それぞれの記述ポイントをまとめました。

媒体	特徴	記述のポイント
クラウドソーシング （ランサーズ、クラウドワークスなど）	多くのライバルの中から選ばれる必要がある。 キーワード検索でプロフィールが見られることが多い。	専門分野と実績を冒頭に記載。 「Webライター」「PHPエンジニア」など職種を明確にし、対応可能な業務範囲や実績を箇条書きで分かりやすく示す。 検索されやすいキーワード（SEO、WordPress、Lステップ構築など）を盛り込む。
ポートフォリオサイト	実績を深く、自由に表現できる。 世界観や人柄を伝えやすい。	実績の背景にあるストーリーを語る。 各実績について「課題→提案→成果」の流れを丁寧に解説する。 自己紹介ページでは、仕事への価値観やビジョンを伝え、共感を促す。
SNS （X、Facebookなど）	人柄や専門性を手軽に発信できる。 潜在的なクライアントとの接点になる。	短い文章で何者かが分かるようにする。 プロフィール欄に専門分野と実績を凝縮して記載。 日々の投稿内容とプロフィールに一貫性を持たせ、専門家としての信頼性を高める。
営業メール・提案文	特定のクライアントに対し、直接アピールする。 最も個別最適化が求められる。	相手の課題解決に焦点を当てる。 自己紹介は簡潔にし、「貴社の〇〇という課題に対し、私の△△という経験が活かせます」という形で、貢献できることを具体的に提示する。

これらの3ステップを丁寧に行うことで、あなたの経歴は単なる職務経歴書の羅列から、案件獲得を強力に後押しする営業ツールへと生まれ変わります。次の章では、これらのステップを踏まえて作成した具体的な例文を媒体別・職種別にご紹介します。

【コピペOK】媒体別 フリーランスの経歴アピール例文

フリーランスが経歴をアピールする媒体は、クラウドソーシングサイトからSNS、営業メールまで多岐にわたります。それぞれの媒体には異なる特性と閲覧するユーザー層がいます。案件獲得の確率を最大化するためには、各媒体の特性を理解し、最適なフォーマットで自身の強みや実績を提示することが不可欠です。ここでは、主要な媒体別に、クライアントの心に響く経歴アピールの例文を、そのまま使える形でご紹介します。

クラウドソーシング（ランサーズ・クラウドワークス）のプロフィール

ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは、数多くのフリーランスの中からクライアントに選んでもらう必要があります。プロフィールは、あなたの「オンライン上の名刺」です。簡潔かつ具体的に、何ができて、どのような貢献ができるのかを明確に伝え、信頼性を勝ち取ることが重要です。特に、クライアントが検索で使うであろうキーワード（例：「SEOライティング」「WordPress構築」「バナーデザイン」など）を意識的に盛り込みましょう。

プロフィール作成のポイント

• キャッチーな肩書き：ひと目で専門分野と強みがわかる肩書きを設定する。
• 実績の数値化：「多数」や「豊富」といった曖昧な表現を避け、「〇〇を50記事以上執筆」「売上を150%向上」など具体的な数字で示す。
• 箇条書きの活用：スキルや対応可能業務は箇条書きで見やすく整理する。
• 信頼性の担保：レスポンスの速さや丁寧なコミュニケーションなど、仕事の進め方に関する安心材料を提示する。

【コピペ用】クラウドソーシング プロフィール例文

▼肩書きの例
【月間100万PVメディアでの執筆経験あり】検索上位表示を実現するSEOライター

▼自己紹介文の例
はじめまして。【あなたの名前】と申します。プロフィールをご覧いただき、誠にありがとうございます。

Webライターとして5年間活動しており、主にSEOコンテンツの企画・構成・執筆・リライトを専門としております。
特に【あなたの得意ジャンル（例：金融、美容、IT）】領域を得意としており、専門知識に基づいた信頼性の高い記事作成が可能です。

【実績】

• 大手Webメディアにて月間100万PVの記事を複数執筆
• 担当したキーワード20個中15個で検索順位10位以内を達成
• 記事からの問い合わせ数を前月比130%に向上

【保有スキル】

• SEOライティング（キーワード選定、構成案作成、競合分析）
• WordPress入稿（クラシックエディタ、ブロックエディタ）
• 画像選定・簡易な画像編集（Canva）
• Google Analytics、Google Search Consoleを用いた分析

【稼働について】

• 稼働時間：平日9:00〜18:00（週30時間程度）
• 連絡方法：チャットワーク、Slack、メールなど柔軟に対応可能です。
• レスポンス：24時間以内に必ず返信いたします。

クライアント様との丁寧なコミュニケーションを第一に、期待を超える成果物をご提供することをお約束します。
ご興味を持っていただけましたら、お気軽にご相談ください。どうぞよろしくお願いいたします。

ポートフォリオサイトの自己紹介

ポートフォリオサイトは、あなたのスキルや実績を網羅的に見せるための「作品集」です。クラウドソーシングサイトよりも自由度が高いため、自身の世界観や仕事に対する哲学、人柄などを存分に表現できます。単なる経歴の羅列ではなく、あなたというフリーランスの「物語」を伝えることを意識しましょう。

自己紹介作成のポイント

• ストーリーテリング：なぜこの仕事を始めたのか、どのような想いでクライアントと向き合っているのかを物語として語る。
• 提供価値の明示：スキルや経験を通じて、クライアントにどのような未来（ベネフィット）を提供できるのかを具体的に示す。
• 実績への導線：自己紹介を読んだ後に、自然な流れで実績ページを見てもらえるように誘導する。

【コピペ用】ポートフォリオサイト 自己紹介例文

【コンセプト・見出しの例】
「伝わる」をデザインで形に。あなたのビジネスの価値を最大化するパートナー

【自己紹介文の例】
はじめまして。Webデザイナーの【あなたの名前】です。
数あるサイトの中から、当ポートフォリオサイトにお越しいただき、ありがとうございます。

私はこれまで、中小企業や個人事業主様を中心に、50以上のWebサイト制作に携わってまいりました。
私がデザインで最も大切にしているのは、単に見た目が美しいサイトを作ることではありません。
クライアント様のビジネスに込められた想いや情熱を深く理解し、その価値がターゲットユーザーに「正しく、強く伝わる」デザインを形にすることです。

前職では営業として、お客様の課題をヒアリングする業務に5年間従事しました。その経験を活かし、丁寧なヒアリングを通じてビジネスの本質的な課題を抽出し、デザインの力で解決へと導くことを得意としています。

このサイトでは、私がこれまでに手掛けたプロジェクトの一部をご紹介しております。
デザインのテイストやクオリティをご確認いただけますので、ぜひ「実績紹介」ページもご覧ください。

あなたのビジネスの最高のパートナーとして、共に成功を目指せることを楽しみにしております。
まずはお気軽なご相談から、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

SNS（X・Facebook）のプロフィール

SNSは、潜在的なクライアントとの接点となる重要な媒体です。文字数制限がある中で、専門性と人柄をバランス良く伝える必要があります。X（旧Twitter）では簡潔さとキーワード、Facebookでは実名ならではの信頼性が求められるなど、プラットフォームの特性に合わせた最適化が鍵となります。

X（旧Twitter）のプロフィール

160文字という制限の中で、何者で、何ができて、どんな情報を発信しているのかを瞬時に理解してもらう必要があります。記号や改行を効果的に使い、視覚的に分かりやすくまとめるのがコツです。

【コピペ用】X プロフィール例文

【あなたの名前】｜BtoB専門Webライター｜難しいIT技術をわかりやすく解説するのが得意です｜実績：大手ITメディアで連載経験あり／リード獲得数2倍の実績｜お仕事のご依頼はDMまでお気軽にどうぞ📩｜ブログでフリーランスの働き方について発信中

Facebookのプロフィール

Facebookは実名での利用が基本のため、ビジネス上の信頼関係を築きやすいプラットフォームです。職歴や学歴を詳細に記載できるため、自己紹介文では経歴の要約に加え、仕事への姿勢やプライベートな一面を少し見せることで、親近感を持たれやすくなります。

【コピペ用】Facebook 自己紹介例文

Webデザイナーの【あなたの名前】です。東京都を拠点に活動しています。

【現在の会社名や屋号】にて、主にスタートアップ企業様のコーポレートサイトやサービスサイトのデザイン・実装を担当しています。ユーザーの心に響くUI/UXデザインで、クライアント様の事業成長に貢献することに情熱を注いでいます。

前職は【前職の会社名】で【役職・職種】として勤務していました。これまでの経験や実績については、職歴欄やポートフォリオサイトをご覧ください。

趣味は週末のキャンプとカメラです。仕事のご依頼・ご相談はメッセンジャーでお気軽にご連絡ください。

営業メールの自己紹介文

営業メールは、多忙な担当者の目に留まり、読んでもらうための工夫が不可欠です。長々とした自己紹介は敬遠されます。結論ファーストで「何者で、なぜ連絡したのか、相手にどんなメリットがあるのか」を冒頭で簡潔に伝えることが鉄則です。

自己紹介作成のポイント

• 件名で要件を明確に：「【〇〇のご提案】株式会社△△の【あなたの名前】より」のように、誰が何の目的で送ったか分かる件名にする。
• 結論ファースト：冒頭で、相手企業への貢献（ベネフィット）を提示する。
• 具体性と熱意：なぜその企業に連絡したのか、具体的な理由を添えることで、テンプレート文ではない熱意を伝える。

【コピペ用】営業メール 自己紹介文例文

株式会社〇〇
マーケティング部 部長 △△様

突然のご連絡失礼いたします。
フリーランスのITエンジニアとして活動しております、【あなたの名前】と申します。

貴社の運営するECサイト「□□」を拝見し、特に【具体的なサービスや機能名】のUI/UXに感銘を受けました。その上で、現在私が得意とする【スキル名（例：Reactを用いたフロントエンド開発）】の知見を活かすことで、さらなるコンバージョン率の改善にお力添えできるのではないかと考え、ご連絡いたしました。

私はこれまで、複数のECサイト開発プロジェクトにおいて、決済画面のUI改修により離脱率を5%改善させた実績などがございます。
詳細な実績につきましては、添付いたしましたポートフォリオ資料にてご確認いただけますと幸いです。

もし少しでもご興味をお持ちいただけましたら、一度オンラインにて、貴社の課題や今後の展望についてお聞かせいただく機会をいただけますでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

媒体	主な目的	アピールすべきポイント	トーン＆マナー
クラウドソーシング	案件への直接応募・スカウト	専門性、実績（数値）、対応の速さ、信頼性	簡潔・ビジネスライク
ポートフォリオサイト	実績の網羅的な提示・世界観の表現	実績の質と量、仕事への哲学、人柄、提供価値	個性を表現・丁寧
SNS（X/Facebook）	潜在顧客との接点創出・情報発信	専門性、有益な情報、親近感、人柄	媒体に合わせて調整（X:簡潔/FB:丁寧）
営業メール	特定の企業への直接アプローチ	相手への貢献（ベネフィット）、実績、熱意	丁寧・結論ファースト

【職種別】フリーランスの経歴アピール例文

ここでは、主要な3つの職種「Webライター」「Webデザイナー」「ITエンジニア」について、クライアントに響く経歴アピールの例文とポイントを解説します。ご自身の職種に合わせてカスタマイズし、案件獲得に繋げてください。

Webライターの経歴アピール例文

Webライターに求められるのは、単に文章を書くスキルだけではありません。クライアントのビジネス課題（集客、売上向上、ブランディングなど）を理解し、SEOやセールスライティングの知見を活かして成果に貢献する能力が重視されます。

【例文】

はじめまして。SEOとセールスライティングを得意とするWebライターの〇〇と申します。
Webメディア編集者として3年間、月間100万PVのメディア運営に携わった経験を活かし、検索上位表示だけでなく、読者の行動を促し「売上につながる記事」を執筆いたします。

▼得意ジャンル
金融（特にNISA、iDeCoなどの資産運用）
不動産（住宅ローン、不動産投資）
SaaSツールのレビュー

▼実績例

• 大手金融メディア様にて、資産運用に関する解説記事を執筆。「NISA おすすめ 銘柄」で検索1位を獲得し、記事経由の月間新規口座開設数が150%向上。
• 不動産情報サイト様にて、住宅ローンに関するコラムを連載。専門用語を分かりやすく解説し、平均滞在時間が2分向上、直帰率が20%改善。
• IT系メディア様にて、SaaSツールの比較記事を執筆。資料請求へのCTAを最適化し、CVRが1.5倍に向上。

▼対応可能な業務範囲

• キーワード選定・競合調査
• 構成案作成
• 記事執筆（SEOライティング、セールスライティング、取材・インタビュー記事）
• WordPress入稿（クラシックエディタ、ブロックエディタ対応）
• 画像選定・簡易な画像加工（Canva）

貴社のメディアが抱える「集客」や「収益化」といった課題に対し、コンテンツマーケティングの視点から貢献できると確信しております。まずはお気軽にご相談ください。

実績は具体的な数字で示す

クライアントが最も知りたいのは「あなたに依頼すると、どんなメリットがあるのか」です。「PV数が〇%向上」「CVRが〇倍になった」「検索順位で1位を獲得」など、具体的な数値を提示することで、自身の貢献度を客観的に証明できます。守秘義務がある場合は「金融メディアにて検索上位を多数獲得」のように、概要をぼかして記載しましょう。

対応可能な業務範囲を明確にする

「執筆」だけでなく、キーワード選定や構成案作成、WordPress入稿まで対応できることを明記すると、クライアントは依頼のイメージが湧きやすくなります。「この人に任せれば、記事公開まで一気通貫でお願いできそうだ」と思わせることができれば、高単価案件にもつながりやすくなります。

専門性と得意ジャンルをアピールする

専門性が高い記事は、読者の信頼を得やすく、SEO評価も高まる傾向にあります。自身の経験や知識が活かせる得意ジャンルを明確に打ち出すことで、専門メディアや高単価な依頼元からの注目を集めやすくなります。資格（FP2級、宅地建物取引士など）があれば、それも強力なアピールポイントになります。

Webデザイナーの経歴アピール例文

Webデザイナーには、美しいデザインを作成するスキルに加え、UI/UXの観点からビジネス課題を解決する能力が求められます。クライアントの目的（売上向上、問い合わせ増など）を達成するための「論理的なデザイン」を提案できることをアピールしましょう。

【例文】

はじめまして。UI/UXデザインでビジネス課題を解決するWebデザイナーの〇〇です。
5年間の制作会社勤務で、BtoBからBtoCまで30以上のWebサイト・LP制作に携わってまいりました。見た目の美しさはもちろん、ユーザー導線を徹底的に分析・設計し、「成果につながるデザイン」をご提供します。

ポートフォリオサイトに詳細な実績を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

▼得意なこと

• CVR改善を目的としたLPデザイン
• ユーザー視点に基づいたUI/UX設計
• Figmaを活用したスピーディーなプロトタイプ制作

▼スキル

分類	スキル詳細
デザインツール	Figma, Adobe XD, Photoshop, Illustrator
コーディング	HTML, CSS, Sass, JavaScript(jQuery)
その他	WordPress, Google Analytics, ヒートマップ分析

▼実績例

• 大手ECサイトのUI改善プロジェクトに参画。購入ボタンの配置や入力フォームを最適化し、カゴ落ち率を15%削減。
• 人材紹介サービスのLPデザインを担当。ファーストビューとCTAを改善し、CVRを2.5%から4.0%に向上させることに成功。
• コーポレートサイトのリニューアルを担当。情報設計から見直し、問い合わせ件数が前年比180%に増加。

デザイン制作からコーディング、WordPress実装まで一貫して対応可能です。ヒアリングを重視し、貴社のビジネスゴール達成に貢献いたします。お気軽にご相談ください。

ポートフォリオの重要性を強調する

デザイナーにとって、ポートフォリオは実績を証明する最も重要なツールです。経歴書やプロフィールでは実績の概要を伝え、必ずポートフォリオサイトへ誘導しましょう。ポートフォリオには、担当した制作物だけでなく、「制作の目的」「担当範囲」「工夫した点」「制作期間」「成果」などを詳細に記載することが重要です。

デザインの意図と成果を言語化する

「なぜこのデザインにしたのか」を論理的に説明できる能力は、クライアントからの信頼に直結します。「ターゲットユーザーの課題を解決するために、このようなUIにしました」「CVRを上げるという目的から、この配色と導線設計を選択しました」など、デザインの意図を言語化してアピールしましょう。成果も数値で示すことが理想です。

使用ツールと技術スキルを明記する

クライアントは、自社の開発環境やワークフローに合ったデザイナーを探しています。FigmaやAdobe XDといったデザインツールはもちろん、HTML/CSS、JavaScript、WordPressなどの技術スキルも具体的に記載することで、依頼のミスマッチを防ぎ、対応可能な案件の幅を広げることができます。

ITエンジニアの経歴アピール例文

ITエンジニアには、保有する技術スキル（言語、フレームワークなど）はもちろん、それらの技術を使ってどのような課題を解決してきたかという「実務経験」が最も重視されます。プロジェクトの規模や自身の役割、貢献度を具体的に示しましょう。

【例文】

Webアプリケーション開発を専門とするバックエンドエンジニアの〇〇です。
SIerにて5年間、主にPHP(Laravel)を用いた業務システムやECサイトの開発に従事してまいりました。要件定義から設計、開発、テスト、運用・保守まで一貫した経験がございます。特に、パフォーマンスチューニングやAPI設計を得意としております。

技術的なアウトプットはGitHubにまとめております。

▼スキルサマリー

領域	技術スタック	経験年数
言語	PHP, JavaScript, SQL	5年
フレームワーク	Laravel, CakePHP, jQuery, Vue.js	5年
データベース	MySQL, PostgreSQL	5年
インフラ	AWS (EC2, S3, RDS), Docker	3年
その他	Git, GitHub, CircleCI, Jira	5年

▼業務経歴

プロジェクトA：大手アパレル企業向けECサイトの再構築（2021年4月～現在）

• 概要：月間数千万PVの大規模ECサイトのバックエンドリニューアル
• 役割：バックエンドエンジニア（チーム5名）
• 担当工程：基本設計、詳細設計、開発、コードレビュー、テスト
• 技術スタック：PHP 8.1, Laravel 9, MySQL, AWS, Docker, Git
• 貢献：
  • 商品検索機能のSQLクエリを改善し、平均応答速度を0.5秒から0.1秒に短縮。
  • 決済代行サービスとのAPI連携部分の設計・実装を担当し、安定した決済処理を実現。
  • CircleCIを用いたCI/CD環境の構築を主導し、デプロイ時間を50%削減。

プロジェクトB：中小企業向け勤怠管理システムの新規開発（2019年1月～2021年3月）

• 概要：SaaS型勤怠管理システムのサーバーサイド開発
• 役割：開発メンバー（チーム3名）
• 担当工程：詳細設計、開発、テスト、運用・保守
• 技術スタック：PHP 7.4, CakePHP, MySQL, Linux
• 貢献：打刻データ集計バッチの処理を効率化し、夜間処理時間を3時間から30分に短縮。

技術的な側面から、貴社のサービス成長に貢献できることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

技術スタックを網羅的かつ分かりやすく記載する

言語、フレームワーク、データベース、クラウド環境（AWS, GCPなど）、使用ツール（Git, Dockerなど）を網羅的に記載しましょう。その際、テーブル形式で「領域」「技術名」「経験年数」を整理すると、採用担当者がスキルレベルを瞬時に把握しやすくなります。

開発経験は「どのような課題をどう解決したか」を具体的に書く

単に「〇〇を開発しました」と書くだけでなく、「どのような課題があったか」「その課題に対し、自身の技術でどのようにアプローチしたか」「結果としてどのような成果が出たか」を具体的に記述することが重要です。「SQLクエリを改善し、応答速度を〇秒短縮」「CI/CD環境を構築し、デプロイ時間を〇%削減」のように、自身の貢献を定量的に示すことで、課題解決能力の高さをアピールできます。

自主開発やGitHubでの活動もアピール材料になる

実務経験だけでなく、自主開発したアプリケーションや、GitHubでのコントリビュート経験なども、技術への探求心や学習意欲を示す強力なアピール材料となります。特に実務経験が浅い場合は、GitHubアカウントを公開し、コードの品質を見てもらうことが効果的です。

フリーランスの経歴アピールでやってはいけないNG例

どれだけ素晴らしい実績やスキルを持っていても、伝え方一つでクライアントに与える印象は大きく変わります。ここでは、案件獲得のチャンスを逃してしまう可能性のある、経歴アピールにおける典型的なNG例を7つ紹介します。自身のプロフィールや提案文に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。

NG例1: 抽象的で具体性に欠ける表現

「コミュニケーション能力が高いです」「責任感を持って取り組みます」「頑張ります」といった言葉は、耳障りは良いものの、具体性に欠けるため評価につながりにくい代表例です。クライアントは、あなたがどのように貢献してくれるのかを具体的にイメージしたいと考えています。これらの言葉を使う場合は、必ずそれを裏付けるエピソードや実績を添えましょう。

NG例	改善例
コミュニケーション能力には自信があります。	前職ではチームリーダーとして、5名のメンバーと週1回の定例ミーティングを主催。進捗管理ツール（Asana）を導入し、プロジェクトの遅延を15%削減した経験があります。クライアントへのヒアリングやこまめな報告も得意としております。
SEOライティングを頑張ります。	SEOを意識した記事執筆が得意です。過去に担当した金融系メディアでは、執筆した10記事中5記事が検索順位10位以内にランクインし、メディア全体の月間PV数を3万から5万へ向上させた実績がございます。

NG例2: 実績やスキルが数字で示されていない

「Webサイトを制作しました」「売上に貢献しました」という表現だけでは、あなたのスキルレベルや貢献度合いが伝わりません。実績をアピールする際は、可能な限り具体的な数字を盛り込みましょう。数字は客観的な事実であり、あなたの実績に説得力を持たせる最も効果的な要素です。

NG例	改善例
ECサイトの売上アップに貢献しました。	ECサイトの商品説明文と特集ページのライティングを担当し、CVR（コンバージョン率）を前月比で1.2倍に向上させ、月間売上50万円アップに貢献しました。
SNS運用代行の経験があります。	化粧品メーカーのInstagramアカウントを6ヶ月間運用代行し、フォロワー数を2,000人から8,000人へと4倍に増加させました。エンゲージメント率も平均3%から5%へ改善した実績があります。

NG例3: クライアント視点が欠けている

「Webデザインのスキルを活かしたいです」「新しい技術に挑戦したいです」といった、自分本位のアピールはクライアントに響きません。クライアントが知りたいのは「あなたが自社の課題をどう解決してくれるのか」です。常に相手の立場に立ち、「自分のスキルや経験が、クライアントのビジネスにどう貢献できるのか」という視点で記述することが重要です。

応募先の企業の事業内容や募集要項をよく読み込み、「貴社の〇〇という課題に対し、私の△△という経験が活かせると考えております」のように、相手に寄り添ったアピールを心がけましょう。

NG例4: 誤字脱字や不適切な言葉遣い

経歴書やプロフィールに誤字脱字が多いと、「仕事も雑なのではないか」「注意力が散漫な人だ」というマイナスの印象を与えてしまいます。これはWebライターやエンジニア、デザイナーなど、正確性が求められる職種では特に致命的です。提出前には必ず複数回読み返し、可能であればWordやGoogleドキュメントの校正ツール、または専門の校正ツール（例: 文賢）などを使ってチェックしましょう。

また、ビジネスの場にそぐわない顔文字や絵文字、過度に砕けた口語表現（「〜みたいな」「〜な感じ」など）も、プロとしての信頼性を損なうため避けるべきです。

NG例5: 情報の過不足（多すぎる・少なすぎる）

経歴アピールは、情報のバランスが非常に重要です。多すぎても少なすぎても、クライアントに意図が伝わりにくくなります。

情報の量が多すぎるケース

応募する案件と関連性の低い職歴や実績を延々と書き連ねたり、自己PRが数千字に及んだりすると、採用担当者は読む気をなくしてしまいます。「要点をまとめる能力がない」と判断される可能性もあります。アピールしたい実績は3〜5つ程度に絞り、応募案件に合わせて内容をカスタマイズしましょう。

情報の量が少なすぎるケース

「スキル: HTML, CSS, JavaScript」のように単語を羅列しただけでは、どの程度のレベルなのか全く伝わりません。「実績: 〇〇社のサイト制作」だけでは、担当範囲や貢献度が不明です。クライアントがあなたのスキルレベルを正しく判断し、安心して仕事を依頼できるよう、必要十分な情報を提供することが不可欠です。

NG例6: 嘘や過度な誇張

案件を獲得したい一心で、実績を盛ったり、できないスキルを「対応可能」と偽ったりすることは絶対にやめましょう。たとえ一時的に案件を獲得できたとしても、実際の業務でスキル不足が露呈すれば、クライアントからの信頼を完全に失います。業界は意外と狭いため、悪い評判はすぐに広まってしまう可能性があります。

「少し触ったことがある」レベルのツールを「得意です」と書くのではなく、「基本的な操作は可能で、現在学習を深めています」のように、正直かつ前向きに伝えることが信頼につながります。

NG例7: ネガティブな情報の記載

経歴書やプロフィールは、あなたという商品を売り込むためのプレゼンテーション資料です。そこにネガティブな情報を記載する必要は一切ありません。

「前職では人間関係がうまくいかず退職しました」「〇〇のスキルには自信がありません」といった内容は、クライアントに不安を与えるだけです。退職理由は「新たなスキルを身につけ、専門性を高めるため」など、ポジティブな表現に変換しましょう。苦手なことではなく、得意なことやこれから伸ばしていきたいことに焦点を当ててアピールすることが鉄則です。

まとめ

フリーランスにとって、自身の経歴を効果的にアピールすることは、案件獲得に直結する重要なスキルです。本記事で解説した5つの必須項目と3ステップを実践し、ターゲットとなるクライアントに自身の強みや貢献できる価値を明確に伝えましょう。紹介した例文を参考に、あなただけの魅力的な経歴を作成し、理想の働き方を実現してください。