履歴書をPDFで作成するのに時間をかけていませんか?
この記事を読めば、無料で使えるおすすめの自動作成ツールがわかり、誰でも簡単・スピーディーに履歴書PDFを完成できます。
PC・スマホ別の選び方や、転職に必須の職務経歴書も作れる高機能ツール、完成後のメール送付マナーまで網羅的に解説。
あなたにぴったりのツールを見つけて、採用担当者の評価が高い応募書類を今すぐ作成しましょう。
履歴書PDFの自動作成ツールが必須な理由

転職活動や就職活動において、履歴書の作成は避けて通れない最初のステップです。かつては手書きが主流でしたが、現在ではパソコンやスマートフォンで作成したPDF形式の履歴書を提出するのが一般的になりました。特に、Web応募が基本となった今、履歴書PDFを効率的に作成できる自動作成ツールの利用は、もはや必須スキルと言えるでしょう。
「手書きの方が丁寧な印象を与えられるのでは?」「WordやExcelで自作すれば良いのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、自動作成ツールには、それらを上回る多くのメリットがあり、採用担当者側の事情を考えても、PDF形式での提出が望ましいのです。この章では、なぜ今、履歴書PDFの自動作成ツールが必須なのか、その具体的な理由を詳しく解説します。
手書きよりも評価が高い?PDF履歴書のメリット
履歴書をPDFで作成することには、手書きにはない数多くのメリットがあります。採用担当者は毎日多くの履歴書に目を通すため、読みやすく、内容がすぐに理解できる書類は好印象を与えます。自動作成ツールを使えば、誰でも簡単に見栄えの良い履歴書を作成でき、結果として選考で有利に働く可能性も高まります。手書きとPDF履歴書の主な違いを比較してみましょう。
比較項目 | PDF履歴書(自動作成ツール) | 手書き履歴書 |
---|---|---|
見栄え・読みやすさ | 統一されたフォントとレイアウトで誰でも綺麗に作成可能。採用担当者が読みやすい。 | 字の上手さによって印象が大きく左右される。癖字は読みにくい場合がある。 |
作成・修正の手間 | 誤字脱字の修正が簡単。一度入力したデータは保存でき、他社応募時に流用できるため効率的。 | 一文字でも間違えると最初から書き直しになり、時間と手間がかかる。 |
保管・管理 | パソコンやクラウド上にデータとして保存可能。紛失のリスクが低く、いつでも確認・印刷できる。 | 物理的な保管場所が必要。紛失や汚損のリスクがある。 |
PCスキルの印象 | 基本的なPCスキル(タイピング、データ管理など)があることの証明になる。 | PCスキルをアピールする機会にはならない。業界によっては時代遅れの印象を与える可能性も。 |
このように、PDF履歴書は作成効率、見栄え、管理のしやすさなど、あらゆる面で手書きよりも優れています。特に、複数の企業に応募するのが一般的な転職活動においては、基本情報を保存・流用できるメリットは計り知れません。時間的な制約がある中で、質の高い応募書類をスピーディーに作成するためにも、自動作成ツールの活用が不可欠です。
企業がPDFでの提出を求める背景
応募者側に多くのメリットがあるだけでなく、企業側(採用担当者側)にもPDF形式の履歴書を歓迎する明確な理由があります。企業がデータでの提出、特にPDF形式を指定する背景を理解することで、より適切な対応ができるようになります。
- 応募書類の管理を効率化したい
企業には毎日数多くの応募書類が届きます。紙の書類の場合、ファイリングや保管、関係者への回覧に手間とコストがかかります。PDFデータであれば、社内の採用管理システムや共有フォルダで一元管理でき、検索も容易です。面接官への共有もメールに添付するだけで済むため、採用プロセス全体がスムーズになります。 - どのデバイスでも同じレイアウトで閲覧したい
WordやExcelで作成されたファイルは、閲覧するパソコンのOS(Windows/Mac)やソフトウェアのバージョンの違いによって、レイアウトが崩れてしまうことがあります。一方、PDFは「電子的な紙」とも言われ、作成者の意図した通りのレイアウトを、どんな環境でも忠実に再現できるのが大きな特徴です。これにより、採用担当者はストレスなく書類を確認できます。 - 書類の改ざんを防ぎたい
履歴書は応募者の経歴を証明する重要な公的書類です。Wordファイルなどは誰でも簡単に編集できてしまいますが、PDFは原則として編集が困難なフォーマットです。これにより、第三者による意図しない内容の書き換えや改ざんを防ぎ、書類の信頼性を担保することができます。 - ペーパーレス化を推進している
近年、環境への配慮やコスト削減の観点から、多くの企業でペーパーレス化が進められています。採用活動もその一環であり、応募書類を電子データで受け付けることで、紙の使用量や印刷コストを削減する狙いがあります。
これらの背景から、企業側はPDF形式での履歴書提出を標準としています。応募者が企業の求める形式にスムーズに対応することは、ビジネスマナーを理解し、円滑なコミュニケーションが取れる人材であるというアピールにも繋がります。
履歴書PDF自動作成ツールの選び方 4つのポイント

履歴書をPDFで自動作成できるツールは数多く存在し、「どれを選べば良いかわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。機能やテンプレートの種類はツールによって様々です。
ここでは、あなたの目的や状況に最適なツールを見つけるための4つの重要なポイントを解説します。これらのポイントを押さえて、効率的な履歴書作成を実現しましょう。
ポイント1 対応デバイスで選ぶ(PC・スマホ)
履歴書作成ツールは、主にパソコン(Webブラウザ)で利用するタイプと、スマートフォンアプリで利用するタイプに分かれます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分が作業しやすい環境に合わせて選ぶことが大切です。中には、PCとスマホの両方でデータを同期できるサービスもあります。
デバイス | メリット | デメリット |
---|---|---|
パソコン(PC) | 大きな画面でレイアウト全体を確認しながら編集できる キーボード入力で長文の志望動機や自己PRも効率的に作成できる 複数のウィンドウを開き、求人情報や企業サイトを見ながら作業しやすい | 利用できる場所が限られる 証明写真データは別途用意して取り込む必要がある |
スマートフォン(スマホ) | 通勤中などの隙間時間を使って手軽に作成・編集できる アプリ内で写真を撮影し、そのまま履歴書に貼り付けられる 完成したPDFをすぐにメールアプリで送信できる | 画面が小さいため、全体のバランスを確認しにくい 長文の入力には向いていない場合がある |
自宅でじっくり時間をかけて作成したい方はPC向けツール、移動時間などを有効活用して手軽に仕上げたい方はスマホアプリがおすすめです。まずはPCで下書きを作成し、スマホで最終確認や微調整を行うといった使い分けも効率的です。
ポイント2 無料か有料かで選ぶ
ツールの多くは無料で利用できますが、一部に有料プランや有料のツールも存在します。基本的な履歴書を作成するだけであれば、無料ツールで十分な機能が備わっていることがほとんどです。しかし、よりこだわった履歴書を作成したい場合は、有料ツールの利用も視野に入れると良いでしょう。
種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
無料ツール | 基本的な履歴書・職務経歴書の作成、PDF出力が可能 利用できるテンプレートの種類が限られている場合がある サービスによっては広告が表示されることがある | コストをかけずに履歴書を作成したい方 基本的なフォーマットで問題ない方(新卒、アルバイト応募など) まずはお試しで使ってみたい方 |
有料ツール | デザイン性の高い豊富なテンプレートが利用できる 入力内容を自動で最適化してくれる機能や、便利な例文機能がある 作成した書類をクラウドで管理できるなど付加価値が高い | 他の応募者と差別化できる履歴書を作成したい方 外資系企業やクリエイティブ職など、個性的な書類が求められる場合 書類作成のサポート機能を使って効率を上げたい転職者 |
転職エージェントが提供している作成ツールは、高機能でありながらサービス登録者は無料で利用できるケースが多いため、転職活動中の方はこちらの利用もおすすめです。まずは無料ツールから試し、デザインや機能面で物足りなさを感じたら有料ツールを検討するという流れが良いでしょう。
ポイント3 テンプレートの種類で選ぶ(JIS規格・転職用など)
履歴書には様々な形式(テンプレート)があり、応募する企業や職種、自身の経歴によって最適なものが異なります。多くの自動作成ツールでは、複数のテンプレートが用意されているため、目的に合ったものを選べるかどうかが重要なポイントになります。
代表的なテンプレートの種類は以下の通りです。
- JIS規格(日本産業規格)
最も標準的で、公的な信頼性が高いフォーマットです。特に指定がない場合や、公務員、大企業への応募、新卒の就職活動などで広く使われます。学歴・職歴欄が中心の構成になっています。 - 転職者向け
職務経歴や自己PR、志望動機などをアピールしやすいように欄が大きく設計されているフォーマットです。即戦力が求められる中途採用の応募に適しています。退職理由を記載する欄が設けられているものもあります。 - アルバイト・パート向け
希望勤務曜日や時間帯を記入する欄が設けられていることが多いフォーマットです。職歴欄がシンプルで、未経験者でも書きやすいように工夫されています。 - その他(経歴書一体型・自由形式など)
履歴書と職務経歴書が一体になったものや、デザイナーやクリエイター向けにポートフォリオを意識したデザイン性の高いテンプレートもあります。応募先に合わせて柔軟に選びましょう。
応募先の企業からフォーマットの指定がないか、事前に必ず確認しましょう。指定がない場合は、自分の経歴を最も効果的にアピールできるテンプレートを選択することが内定への近道です。
ポイント4 写真データの取り込み機能で選ぶ
PDF履歴書では、証明写真のデータをファイル内に貼り付けるのが一般的です。そのため、写真データの取り込みがスムーズに行えるかは、ツールの使いやすさを左右する重要な要素です。
写真の取り込み機能には、主に以下のようなタイプがあります。
- 画像アップロード機能
PCやスマートフォンに保存されている写真データ(JPEGやPNG形式)を選択してアップロードする、最も基本的な機能です。事前に写真館や証明写真機で撮影し、データ化しておく必要があります。 - スマホでの直接撮影・取り込み機能
スマートフォンのアプリに搭載されている機能で、アプリ内カメラで撮影した写真をそのまま履歴書に使用できます。背景の加工や肌補正、サイズ調整ができる高機能なアプリもあり、手元に写真データがない場合に非常に便利です。
証明写真のデータを持っていない方は、スマホアプリで撮影から貼り付けまで完結するツールを選ぶと、手間とコストを大幅に削減できます。すでにデータを持っている方は、どのツールでも問題なく対応できるでしょう。いずれの場合も、清潔感のある服装で、3ヶ月以内に撮影した、背景が無地の写真を使用するのがマナーです。
【無料】おすすめの履歴書PDF自動作成ツール5選
ここでは、無料で利用できる人気の履歴書PDF自動作成ツールを5つ厳選してご紹介します。会員登録が不要なものから、スマホアプリで完結するものまで、それぞれのツールの特徴を詳しく解説します。あなたの目的や利用シーンに最適なツールを見つけるための参考にしてください。
yagish(ヤギッシュ)
「yagish」は、会員登録やアプリのインストールが一切不要で、ブラウザ上で手軽に履歴書を作成できる人気のツールです。PCでもスマートフォンでも、思い立ったときにすぐ作成を開始できる手軽さが最大の魅力です。入力画面がシンプルで分かりやすく、ガイドに従って項目を埋めていくだけで、誰でも簡単にJIS規格に準拠した美しい履歴書PDFが完成します。
主な特徴
- 会員登録不要: 個人情報を登録する必要がなく、サイトにアクセスすればすぐに利用を開始できます。
- シンプルな操作性: 直感的に操作できるインターフェースで、PC操作が苦手な方でも迷わず作成できます。
- 豊富な入力例: 学歴や職歴、自己PRなどの項目で入力例が用意されており、文章作成の参考になります。
- 職務経歴書も作成可能: 履歴書だけでなく、転職活動に必須の職務経歴書も同じサイト内で作成できるため便利です。
とにかくスピーディーに、手間をかけずに標準的な履歴書を作成したいという方に最適なツールです。
レジュメ
「レジュメ」は、転職サイトdodaが提供する無料の履歴書作成ツールです。こちらも会員登録は不要で、PC・スマホのどちらからでも利用できます。転職のプロが監修しているため、採用担当者の視点を意識した入力ガイドやアドバイスが充実しているのが大きな特徴です。特に、職務要約や自己PRの書き方に悩んでいる転職者にとって、心強いサポートとなります。
主な特徴
- 転職のプロによる監修: 採用担当者に伝わりやすい履歴書を作成するためのノウハウが詰まっています。
- 親切な入力ガイド: 各項目で何をどのように書けば良いか、具体的なアドバイスが表示されます。
- 下書き保存機能: 作成途中のデータを一時的に保存できるため、時間のあるときに少しずつ書き進めることが可能です。
- dodaへの応募もスムーズ: 作成したレジュメは、dodaの会員情報と連携させることで、スムーズに応募手続きに進むことができます。
転職活動中で、質の高い応募書類を作成したいと考えている方におすすめです。
Canva(キャンバ)
「Canva」は、デザイン性の高い履歴書を作成したい方に最適なオンラインデザインツールです。履歴書専用のツールではありませんが、プロのデザイナーが作成したおしゃれなテンプレートが豊富に用意されています。写真のレイアウトやフォント、配色などを自由にカスタマイズできるため、オリジナリティあふれる履歴書で自分をアピールしたいクリエイティブ職やデザイナー志望の方に特に人気です。
主な特徴
- 豊富なデザインテンプレート: シンプルなものから個性的でおしゃれなものまで、多種多様なテンプレートから選べます。
- 高いカスタマイズ性: テキストの配置やフォント、色などを自由に変更し、自分だけの履歴書を作成できます。
- 写真の加工も簡単: 証明写真データをアップロードし、明るさの調整やトリミングなどを簡単に行えます。
- 多様なファイル形式で出力: PDFはもちろん、PNGやJPEG形式でもダウンロード可能です。
ただし、デザイン性を重視するあまり、JIS規格などの一般的なフォーマットから外れる場合があるため、応募する企業の文化や職種に合わせて使い分ける注意が必要です。
履歴書メーカー
「履歴書メーカー」は、スマートフォンでの履歴書作成に特化した人気のアプリです。最大の魅力は、スマホのカメラで撮影した写真を、アプリ内で証明写真用に自動で加工・貼り付けできる機能です。背景を消して単色にしたり、サイズを調整したりといった作業がアプリ一つで完結します。作成した履歴書はPDFとしてメールで送信したり、コンビニのネットプリントサービスを利用して手軽に印刷したりできます。
主な特徴
- スマホだけで完結: 書類の作成から写真の準備、送付や印刷予約まで、すべての作業がスマートフォン一つで完了します。
- 高機能な証明写真作成機能: スマホで撮影した写真を、規定に合った証明写真に簡単に加工できます。撮り直しも簡単です。
- コンビニ印刷対応: 全国の主要なコンビニエンスストアのプリントサービスと連携しており、すぐに紙の履歴書が必要な場合にも対応できます。
- 多様なテンプレート: JIS規格の履歴書はもちろん、アルバイト・パート用や転職用のテンプレートも用意されています。
外出先や移動中など、PCがない環境で急いで履歴書を作成する必要がある場合に非常に便利なアプリです。
タウンワーク 履歴書アプリ
「タウンワーク 履歴書アプリ」は、求人情報でおなじみのタウンワークが提供する、アルバイト・パートの応募に特化した履歴書作成アプリです。タップ操作で学歴や職歴を簡単に入力できるなど、スマホでの操作に最適化されています。特に、志望動機の作成に役立つ豊富な例文集が用意されており、文章を考えるのが苦手な方を強力にサポートしてくれます。
主な特徴
- アルバイト・パートに特化: バイト応募でよく問われる希望シフトや勤務開始可能日などの項目が充実しています。
- 豊富な志望動機例文: 職種や業種ごとに多数の志望動機例文が収録されており、自分用にアレンジして利用できます。
- かんたん入力機能: 一度入力した学歴や職歴は保存されるため、複数の応募先に提出する際に再度入力する手間が省けます。
- 手書き風フォント: 作成した履歴書を、温かみのある手書き風のフォントで出力することも可能です。
初めてアルバイトに応募する学生や、複数のパートに応募する主婦(主夫)の方にとって、非常に使いやすいアプリと言えるでしょう。
無料ツール5選 比較表
ツール名 | 対応デバイス | 会員登録 | テンプレートの種類 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
yagish | PC・スマホ(ブラウザ) | 不要 | JIS規格、一般用 | 登録不要ですぐに使える。操作がシンプルで速い。 |
レジュメ | PC・スマホ(ブラウザ) | 不要 | 一般用、転職用 | 転職のプロ監修。入力ガイドやアドバイスが充実。 |
Canva | PC・スマホ(ブラウザ/アプリ) | 必要(無料) | デザイン豊富 | デザイン性が高く、おしゃれな履歴書が作れる。 |
履歴書メーカー | スマホ(アプリ) | 不要 | JIS規格、転職用、パート用 | スマホで完結。証明写真の撮影・加工機能が便利。 |
タウンワーク 履歴書アプリ | スマホ(アプリ) | 不要 | アルバイト・パート用 | バイト応募に特化。志望動機の例文が豊富。 |
【転職者向け】職務経歴書も作れる高機能な自動作成ツール
転職活動では、履歴書とあわせて自身の経歴やスキルを詳細にアピールする「職務経歴書」の提出が必須です。
ここでは、履歴書だけでなく、作成に時間のかかる職務経歴書も効率的に作成できる、転職サイトが提供する高機能なツールをご紹介します。これらのツールは、豊富なテンプレートや例文が用意されているだけでなく、作成した書類をそのまま求人応募に利用できるなど、転職活動全体をスムーズに進めるための機能が充実しています。
doda 履歴書ビルダー
大手転職サービス「doda」が提供する、会員向けの無料作成ツールです。履歴書と職務経歴書の両方に対応しており、特に職務経歴書の作成サポートが手厚いのが特徴です。案内に沿って入力するだけで、採用担当者に伝わりやすい応募書類が完成します。
職種ごとに最適化されたテンプレートや豊富な例文が用意されているため、「何を書けばいいか分からない」という方でも安心です。作成した書類はWord形式やPDF形式でダウンロードできるため、doda以外の求人へ応募する際にも活用できます。もちろん、dodaのサービス内で企業に応募する際は、作成したデータをそのまま利用でき、応募の手間を大幅に削減できます。
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料 |
会員登録 | 必要(doda会員) |
対応書類 | 履歴書、職務経歴書 |
テンプレート | 履歴書(JIS規格準拠など)、職務経歴書(編年体、逆編年体、キャリア式) |
出力形式 | Word、PDF |
主な特徴 | 職種別の豊富な例文、dodaの求人応募と連携、エージェントサービスへの提出もスムーズ |
リクナビNEXT 履歴書・職務経歴書エディター
転職サイト最大手の「リクナビNEXT」が提供する無料の応募書類作成ツールです。Webブラウザ上で直感的に操作でき、入力内容を自動でレイアウトしてくれるため、誰でも簡単に見栄えの良い書類を作成できます。PCだけでなくスマートフォンからの編集にも対応しているため、外出先での隙間時間に修正することも可能です。
このツールの大きなメリットは、作成したレジュメ(履歴書・職務経歴書情報)を登録することで、企業から直接オファーが届く「スカウト機能」を利用できる点です。書類を作成するだけでなく、新たなキャリアの可能性を広げるきっかけにもなります。職務経歴書のフォーマットも複数用意されており、自身のキャリアや応募する職種に合わせて最適なものを選べます。
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料 |
会員登録 | 必要(リクナビNEXT会員) |
対応書類 | 履歴書、職務経歴書 |
テンプレート | 履歴書、職務経歴書(フォーマット複数あり) |
出力形式 | Word、Excel、PDF |
主な特徴 | 入力ガイド機能が充実、作成したレジュメでスカウトを受けられる、スマホ対応 |
作成した履歴書PDFを送付する際の注意点とマナー

履歴書PDFの自動作成ツールで完璧な書類が完成しても、送付時のマナーで評価を下げてしまっては意味がありません。採用担当者はメールの文面やファイルの取り扱い方からも、あなたのビジネスマナーや仕事への姿勢を見ています。
ここでは、作成した履歴書PDFをメールで送付する際に、採用担当者に好印象を与えるための注意点とマナーを詳しく解説します。
ファイル名の付け方
採用担当者は毎日多くの応募書類を受け取ります。誰の、何の書類なのかが一目でわかるように、ファイル名には細心の注意を払いましょう。ファイル名が初期設定のままだと、管理がしにくく、配慮が足りないという印象を与えかねません。
基本の付け方は「書類名_氏名_提出日」です。職務経歴書も同時に送る場合は、それぞれに名前をつけるか、ZIPファイルにまとめてフォルダ名に名前をつけましょう。
評価 | ファイル名の例 | ポイント |
---|---|---|
良い例 | 履歴書_山田太郎_20231026.pdf 職務経歴書_山田太郎_20231026.pdf | 誰の何の書類か、いつ作成されたものかが一目でわかります。採用担当者がファイルを保存・管理する際に非常に親切です。 |
悪い例 | 履歴書.pdf スキャン001.pdf 名称未設定.pdf | これでは誰の書類かわからず、採用担当者がファイル名を変更する手間が発生します。他の応募者の書類と混同されるリスクもあります。 |
メールでの送付方法
履歴書PDFを添付するメールは、ビジネス文書として適切な形式で作成する必要があります。「件名」「宛名」「本文」「署名」の4つの要素で構成し、簡潔かつ丁寧に用件を伝えましょう。
件名:誰からの何のメールか一目でわかるように
採用担当者の受信トレイには、毎日多くのメールが届きます。他のメールに埋もれてしまわないよう、件名だけで「誰から」の「何の要件」のメールかが明確にわかるように記載するのがマナーです。
【件名の例】
- 【履歴書ご送付の件】山田 太郎
- 〇〇職応募の件/山田 太郎
- 営業職への応募(山田 太郎)
企業から件名について指定がある場合は、必ずその指示に従ってください。
宛名:会社名・部署名・担当者名を正確に
宛名は、メール本文の最初に記載します。会社名は「(株)」などと省略せず、必ず「株式会社」と正式名称で書きましょう。部署名や担当者名がわかっている場合は、必ず正確に記載します。担当者名が不明な場合は、「採用ご担当者様」としても問題ありません。
【宛名の例】
- 株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様 - 株式会社〇〇
営業部 △△様
本文:簡潔かつ丁寧に用件を伝える
本文では、まず簡単な挨拶と応募の経緯を述べ、履歴書PDFを添付したことを伝えます。長文は避け、要点を押さえて簡潔にまとめるのがポイントです。自己PRなどは履歴書や職務経歴書に記載するため、メール本文で長く書く必要はありません。
【本文の例文】
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
初めまして。
山田 太郎と申します。
貴社求人サイトにて、営業職の募集を拝見し、応募させていただきたくご連絡いたしました。
つきましては、応募書類として履歴書と職務経歴書をPDFファイルにて添付いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
お忙しいところ恐縮ですが、ぜひ一度面接の機会をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
署名:連絡先を忘れずに記載
メールの最後には、必ず署名を入れましょう。署名には、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記載します。これにより、採用担当者はあなたに連絡を取りたいときに、すぐに必要な情報を見つけることができます。
【署名の例】
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山田 太郎(やまだ たろう)
〒123-4567
東京都〇〇区〇〇1-2-3 〇〇マンション101号室
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:yamada.taro@example.com
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パスワードは設定すべきか
履歴書は個人情報のかたまりであるため、PDFにパスワードを設定すべきか悩む方も多いでしょう。これには一長一短があり、企業の指示に従うのが基本です。ここでは、パスワードを設定する場合としない場合のメリット・デメリットを解説します。
対応 | メリット | デメリット・注意点 |
---|---|---|
パスワードを設定する場合 | 個人情報保護への意識の高さを示せます。万が一メールを誤送信してしまった場合の情報漏洩リスクを低減できます。 | 採用担当者がファイルを開く際に手間がかかります。パスワードを記載したメールを別途送る必要があり、そのメールが迷惑メールフォルダに入ってしまうリスクもあります。 |
パスワードを設定しない場合 | 採用担当者がすぐにファイルを開いて確認できるため、手間をかけさせません。親切な対応という印象を与えることができます。 | セキュリティ面での懸念が残ります。ただし、近年は企業側のセキュリティ対策が強化されているため、パスワードなしを推奨する風潮もあります。 |
結論として、応募先の企業から「パスワードを設定してください」という明確な指示がない限りは、パスワードを設定しない方が無難と言えるでしょう。採用担当者の手間を省く配慮も、重要なビジネスマナーの一つです。
もしパスワードを設定する場合は、履歴書を添付したメールとは別に、もう一通パスワードを知らせるためのメールを送るのがマナーです。その際、件名に「【パスワードのご連絡】山田 太郎」などと記載し、どのファイルのパスワードであるかを明記しましょう。
まとめ
本記事では、履歴書PDFを自動作成するツールやテクニックについて解説しました。
今や多くの企業がデータでの提出を求めるため、手書きよりも効率的で評価されやすいPDF履歴書は、就職・転職活動に不可欠です。
yagishやCanvaなどの無料ツールを使えば、PCやスマホから誰でも簡単に見栄えの良い履歴書を短時間で作成できます。
ツールを選ぶ際は、対応デバイスやテンプレートの種類などを比較し、自分の目的に合ったものを選びましょう。
作成後は送付マナーも守り、採用担当者に好印象を与えましょう。
