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【面接突破!職務経歴書のサンプル文例集】未経験・経験者別の実用テンプレート特集

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転職や就職活動で必須となる「職務経歴書」。
本記事では、未経験者・経験者別の職務経歴書のサンプル文例や無料テンプレート、具体的な書き方のコツを網羅的に解説します。
これを読めば、書類選考を突破し、面接で自分を効果的にアピールできる職務経歴書が身につきます。

目次

職務経歴書とは 必要性と基本構成のポイント

ポイントのイメージ

職務経歴書とは、これまでの職務経験や実績を企業へアピールするための応募書類です。
履歴書が学歴や資格、基本情報の提示にとどまるのに対し、職務経歴書は過去の業務内容や成果、身につけたスキルなど、より具体的な自己PRや適性を伝える役割を担っています。
特に中途採用や転職活動では、職務経歴書が書類選考や面接突破の大きな鍵を握ります。

職務経歴書が重視される理由

日本の転職市場では、即戦力や適応力、成長への意欲が求められます。
職務経歴書は、自分のキャリアや能力を企業のニーズに即して分かりやすく伝える唯一の書類です。
採用担当者はこの書類を通じて、応募者が自社の課題を解決できる人材かどうかを判断します。
そのため、自己PR欄や実績の記載方法など、細部まで工夫が必要です。

職務経歴書の基本構成

職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、多くの場合、以下の基本項目で構成されています。
各項目をしっかりと整理し、正確かつ魅力的に伝えることが重要です。

項目主な内容ポイント
タイトル・日付・氏名「職務経歴書」と明記、作成日、氏名を記入日付は提出当日、氏名は略さず正式表記
職務要約これまでのキャリアを2〜4行で要約端的に業界・職種・経験年数・強みを記述
職務経歴企業ごとに所属期間、会社名、部署、業務内容、役職、担当業務、実績など時系列で分かりやすく、定量的に実績を記載
保有資格・スキル業務に関連した資格・語学・PCスキル等応募先に合わせて記載内容を厳選
自己PR自身の強み、活かせる経験や人柄仕事内容に直結するエピソードや実績が有効
志望動機なぜその企業・職種に応募したいのか企業研究の成果や入社後の意欲をアピール

職務経歴書の基本的な記載ルールと注意点

職務経歴書作成時は、以下の点に注意しましょう。
手書き・パソコン作成いずれも認められていますが、近年はWordやExcelなどでパソコン作成するケースが一般的です。
A4用紙1~2枚を目安とし、読みやすいレイアウトや見出しを工夫しましょう。
また、事実と異なる内容の記載や誤字脱字は厳禁です。
職務経験が少ない場合でも、具体的なエピソードや意欲的な姿勢をしっかりアピールすることが大切です。

職務経歴書作成前に押さえるべきポイント

職務経歴書を作成する際には、ただ自分の職務履歴を羅列するだけでなく、応募先企業の求める人物像やポジションにあわせてアピール内容を戦略的に設計することが重要です。
書き始める前に押さえておきたいポイントを整理していきます。

よくある書類選考の落とし穴

職務経歴書が書類選考を突破できない主な理由は、情報の過不足や読み手に伝わらない表現にあります。
特に以下のようなミスが多く見受けられます。

落とし穴具体例解決策
抽象的な表現「コミュニケーション能力が高い」だけで具体性がない具体的なエピソードや数字を用いる
情報の過不足業務内容が曖昧、実績数値が抜けている成果や担当業務を詳細に記載する
転職理由・志望動機が弱い「御社に興味があるから」など浅い動機自分の経験・スキルと応募先のニーズを結び付けて書く
誤字脱字・フォーマットの乱れ記載ミスやフォント統一感の無さ作成後に必ず見直し・第三者確認を実施

これらの落とし穴を避けるためには、自分が第三者の視点から読んでも納得できる内容になっているかを確認することが大切です。

履歴書との違いを理解する

職務経歴書と履歴書は混同されがちですが、役割や記載内容に明確な違いがあります。
違いを理解して、書類ごとに適切な情報を盛り込みましょう。

書類主な目的記載内容
履歴書応募者の基本情報を伝える氏名・住所・学歴・資格・志望動機 など
職務経歴書仕事での経験・実績をアピール勤務先、部署、担当業務、実績、スキル、自己PR など

履歴書は定型的な情報をコンパクトにまとめるのに対し、職務経歴書は自分のキャリアや強みを採用担当者に的確に伝えるプレゼンテーション資料です。
職務経歴書では、応募する職種や企業ごとに内容を最適化する意識を持ちましょう。

職務経歴書のテンプレート紹介と使い方

職務経歴書を作成する際は、書式やレイアウトに迷う方が多いため、まずは利用しやすいテンプレートを活用するのが効果的です。
ここでは、一般的なフォーマット例や、無料で使えるWordやExcelのテンプレートについて詳しく紹介し、それぞれの特徴や使い方について解説します。
自身の職歴や応募先の企業・業界に合わせて最適なテンプレートを選ぶことで、より魅力的な職務経歴書を作成できます。

一般的な職務経歴書のフォーマット例

日本国内でよく利用されている職務経歴書の形式には、「逆時系列式」「キャリア式」「プロジェクト方式」などがあります。
それぞれに適した活用シーンと記載ポイントを押さえておきましょう。

フォーマット名特徴適した応募者記載例
逆時系列式最新の職歴から順に記載。職務内容や在職期間が明確になる。転職回数が少ない方、直近の職務内容を強調したい方2022年4月〜2024年3月 株式会社サンプル 営業部 営業担当
キャリア式職務内容やスキルを区分ごとにまとめる。プロジェクト経験や役割の変化がアピールしやすい。同業種内での転職、業務内容で強みを打ち出したい方【営業経験】 新規顧客開拓、法人向け提案営業
プロジェクト方式成果・プロジェクト単位で経験を記載。ITや企画職など実績重視の職種向き。IT・クリエイティブ職種、プロジェクト型の実績を強調したい方●開発プロジェクト:小売業向け業務システム構築(リーダー担当)

各フォーマットには特徴がありますので、自分の経歴や応募先のニーズに最も合うものを選ぶことが重要です。

Word・Excelで使える無料テンプレート集

Microsoft WordやExcelで手軽に編集できる職務経歴書テンプレートは、多くの転職サイトや人材サービスでも採用されています。
パソコン操作が苦手な方も、既存のフォーマットを活用することで、体裁の整った書類を簡単に作成できます。

テンプレート名対応ファイル形式主な特徴主な提供元
シンプル職務経歴書Word (.docx)オーソドックスな逆時系列式。応募職種を問わず使いやすい。リクナビNEXT、マイナビ転職
スキルアピール型Excel (.xlsx)スキルや資格を強調。ITや専門職向け。doda、エン転職
グラフィック重視型Word/Excel対応レイアウトにデザイン性があり、見やすさと印象アップを両立。キャリタス転職

テンプレートをダウンロード後、自分の職歴や自己PR、スキル欄に適切な内容を入力し、レイアウトの崩れや誤記を修正してから提出してください。
特にパソコンやタブレットで作成する場合は、フォントや見出しの整え方もチェックしましょう。

これらのテンプレートは応募先によってはPDFでの提出が求められる場合もあるため、保存形式に注意しましょう。
また、手書き指定の場合を除き、パソコン作成書類が一般的に好まれます。
まずは複数のテンプレートを比較し、ご自身の強みや志望動機がより効果的に伝わるフォーマットを選んでください。

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未経験者向け職務経歴書サンプル文例集

未経験から新しい職種にチャレンジする場合、職務経歴書の作成に悩む方も多いでしょう。
ここでは、未経験者ならではの書き方や企業担当者に好印象を与えるコツ、自己PRや志望動機の文例、職務経歴書サンプルを具体的に紹介します。
自分の強みと将来性をアピールできる内容を意識しましょう。

未経験職種に応募する場合の書き方とコツ

未経験の業界や職種に応募する際は、これまでの経験で培った「汎用的なスキル」や「人間力」を中心に記述しましょう。
また、仕事に対する意欲や新しい業務へのチャレンジ精神も重要なアピールポイントです。
具体的な数値やエピソードを交えることで説得力が増します。

未経験職種応募時のポイント

アピール内容ポイント例
汎用スキルコミュニケーション力、PC操作(Word・Excelなど)、事務処理能力
学習意欲新しい知識の習得に前向き、資格取得に取り組む姿勢
過去の経験活用アルバイトやボランティアで得た対人対応力、リーダーシップ
志望動機業界や企業に対する関心、これから挑戦したい理由

未経験から正社員を目指す際のアピール例

未経験から正社員を目指す場合は、熱意や適応力、実直さをアピールすることが効果的です。
アルバイトやインターンシップ、前職での社会人経験があれば、その中で得た学びや成果を具体的に記載しましょう。
将来のビジョンとあわせて伝えることで、成長意欲の高さを示せます。

アピール例文

例1:
「前職ではコンビニエンスストアのアルバイトとして、接客業務や在庫管理を担当してまいりました。
お客様一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を心がけ、信頼を得ることができました。
貴社でも持ち前の明るさと責任感を活かし、積極的に業務を学び吸収していきたいと考えています。」

例2:
「営業職は未経験ですが、学生時代にサークルのリーダーを務めた経験があります。
メンバー全体をまとめ、行事の企画や予算管理に取り組んできました。
未経験の分野への挑戦となりますが、粘り強く行動できる強みを活かし、貢献したいと考えています。」

未経験者・異業種転職の自己PR文例

自己PRは、今までの経験から得た強みを「志望職種でどう活かせるのか」にフォーカスしてまとめると効果的です。
「実績」よりも「ポテンシャル」や「汎用能力」を明確に伝えましょう。

自己PR文例

業種例自己PRサンプル
事務職「カフェスタッフとして勤務していた際、売上データの集計や備品発注、シフト管理などを行っていました。日々の業務で培った正確な事務処理能力を活かし、迅速且つ丁寧に業務を行う自信があります。」
営業職「スーパーのレジ担当として、お客様のニーズを的確にくみ取り、丁寧な対応を心掛けてきました。初対面の方ともスムーズにコミュニケーションが取れる点を強みに、営業職でも信頼構築に努めたいと考えています。」
IT業界「独学でプログラミング(HTML・CSS)の基礎を学び、webサイトの作成経験があります。パソコン操作や新たな技術習得への積極性を活かし、IT業界でのキャリアを築きたいと考えています。」

未経験者向け志望動機の文例集

志望動機では、「なぜその職種・業種に挑戦したいのか」「なぜその企業を選んだのか」「入社後どのように活躍したいか」を盛り込むことがポイントです。
企業研究を踏まえ、具体的なエピソードを交えて記載しましょう。

職種志望動機サンプル
事務「人々の業務をサポートしたいという思いから、事務職を志望します。御社が掲げる“働きやすい職場環境づくり”に貢献し、迅速かつ正確な事務処理でチームの一員として成長したいと考えています。」
営業「これまでの販売アルバイト経験を活かし、より多くのお客様の課題解決に直接携われる営業職に魅力を感じ応募しました。御社の研修制度の充実にも惹かれ、未経験から着実に成長できる環境で力を発揮したいです。」
ITエンジニア「IT業界の発展性と御社の最先端のサービスに魅力を感じ、未経験からでも挑戦したいと考えました。自主勉強の成果を活かし、業界知識を深めながら御社の戦力となるよう努力していきたいです。」

経験者向け職務経歴書サンプル文例集

この章では、業界・職種毎の経験者向け職務経歴書のサンプル文例を掲載します。
営業、事務、ITエンジニア、販売、サービスなど主要な業種別に、実際の職務経歴や実績をどう具体的かつ端的に表現するかを解説し、企業から評価されやすいポイントを押さえています。
また、自己PRや志望動機のブラッシュアップ例も用意し、経験者ならではの差別化やアピール力を高める内容としています。

職種ごとの職務経歴書文例(営業・事務・ITエンジニア・販売・サービスなど)

職務経歴書は、応募する職種によって強調すべきポイントが異なります。
下記は主要職種の仕事内容・実績の記載例です。

職種主な業務内容 文例主要実績の書き方例
営業法人営業部にて新規顧客開拓・既存取引先への提案営業を担当。年間20社以上の新規契約を獲得、売上拡大施策の立案実行。2019年度 個人売上2,000万円達成(前年比150%増)/年間MVP表彰受賞
事務総務・人事部門での各種書類作成、データ管理、電話・来客応対など、オフィス業務全般。人事労務ソフト導入推進を行い、労務管理工数を従来比30%削減
ITエンジニアWebシステム開発チームにて要件定義~設計・実装・テスト・運用保守まで一貫して担当。大手ECサイトのリニューアルプロジェクトで、稼働率向上・障害件数50%減を達成
販売アパレルショップにて接客、商品管理、売場ディスプレイの企画実施を担当。担当店舗の月間売上前年比20%増/新人スタッフ教育を担当し、定着率向上に貢献
サービス飲食店でのホール業務全般、調理補助、接客対応、シフト管理を経験。店舗運営業務の効率化により、顧客満足度アンケートで4.8/5.0を獲得

各職種の具体的な行動内容や成果は、「担当業務」「実績」「工夫した点」などの観点で整理し、数字を用いたアピールが有効です。

実績強調型フォーマット例

経験者が職務経歴書で強みを印象づけるには、実績や成果を定量的に示すことが重要です。
下記に、実績強調型フォーマットの一例を紹介します。

項目記載例
担当プロジェクト新商品立ち上げプロジェクト担当(プロジェクトリーダー)
期間2021年4月~2023年3月
業務内容市場調査、企画立案、取引先折衝、販売戦略策定、チームマネジメント(5名)
実績初年度で目標売上5,000万円を達成/社内優秀プロジェクト賞を受賞
取り組み業務プロセスの見直しにより納期短縮とコスト削減を両立

「実績」や「成果」の欄を目立つ位置に配置し、できるだけ数値でアピールすると、採用担当者に強い印象を残すことができます。

経験者が差をつける自己PR・志望動機文例

経験者は、業務を通して培った専門知識やスキル、リーダーシップ、成果創出力などを、自己PR・志望動機で端的にアピールするのが有効です。
以下、代表的な文例を掲載します。

項目文例
自己PRこれまで5年以上にわたり法人営業を経験し、課題解決型の提案力と顧客関係構築能力を磨いてまいりました。前職では年間目標を常に達成し、チームリーダーとして組織力強化にも貢献してきました。データ分析に基づく課題発見やプロジェクト推進力を活かし、御社の更なる事業拡大に貢献します。
志望動機御社が進めるDX推進プロジェクトの理念に共感し、私のシステム開発経験やマネジメント力を活かして貢献したいと考え志望いたしました。挑戦的な環境で新たなソリューションを生み出し、顧客価値の向上に寄与したいと考えております。

志望動機では、企業理念や募集内容に言及しつつ、自己の専門性・スキルが応募企業でどう活きるかを具体的に示すことが重要です。
経験者としての「即戦力」を意識したアピールが高評価に繋がります。

職務経歴書をブラッシュアップするためのチェックリスト

チェックリストのイメージ

職務経歴書は、たとえ内容が充実していたとしても、細かな配慮や見やすさに工夫がない場合、企業側に伝えたいことが十分届かないことがあります。
ここでは、書類選考を突破し面接官の印象を高めるために、最終チェックとして活用できるポイントを整理しました。
全文書き上げた後は、必ず以下のチェックリストを使い、応募書類の完成度を高めましょう。

読みやすさとレイアウトの工夫

職務経歴書は内容だけでなく、「見やすさ」や「読みやすさ」も評価の対象になります。
以下のポイントを確認し、視認性の高い職務経歴書を仕上げましょう。

チェックポイント確認内容
フォントと文字サイズ明朝体やゴシック体で統一し、10.5〜12pt程度で読みやすいサイズになっているか。
段落分け・余白各セクションの間に十分な余白があり、段落ごとに内容が整理されているか。
見出しの強調職務要約、職務内容、自己PRなど主要部分ごとに見出しがあり、一目で構成が分かるか。
ページ内レイアウト表や箇条書きなどを上手く使い、必要な情報が適度なボリュームで並んでいるか。
全体のボリューム2枚以内に収まり、直近の職務経験や重要な実績が埋もれていないか。

誤字脱字と表記ルールの確認

企業の採用担当者は、文章の誤字脱字や表記の統一ができているかも細かくチェックしています。
些細なミスで印象を落とさないためにも、以下のポイントを徹底しましょう。

チェックポイント具体的な確認方法
誤字・脱字一文ずつ音読や第三者校閲で誤字脱字がないか最終チェックを行う。
表記の統一「株式会社」「㈱」「(株)」の表記、「〜します」「致します」などの敬語表現が統一されているか見直す。
西暦・和暦の統一日付や年号がすべて「西暦」もしくは「和暦」で統一できているかを確認する。
数字・単位の表記数字は半角/全角をそろえ、「人」「件」など単位も省略せず示しているか。
略語の使用略語はなるべく避け、使う場合は初出時に正式名称を明記する。

面接官に響くポイントの明確化

単なる職務の羅列や抽象的なアピールでは、書類選考の通過率は上がりません。
採用担当者が「会ってみたい」と思える工夫を加えることで、評価が大きく変わります。
下記の内容を改めて見直してみましょう。

チェックポイント具体的な工夫例
成果・実績が数字で明示されているか「売上120%達成」「コスト10%削減」「チームメンバー5名をマネジメント」など、具体的な数値で成果を示しているか。
企業が求めるスキル・経験と合致しているか求人票に記載された「必須条件」「歓迎スキル」と自分の経歴や強みを対応させて記述しているか。
職務内容と自己PRが連動しているか自己PR文が、自身の職務経験や成果と具体的につながっているか。
転職理由や志望動機に説得力があるか応募企業への志望理由が明確で、キャリア展望と一貫性があるかを確認する。
オリジナルなエピソードや強みの記載差別化できる取り組みや独自の強みが伝わるか、履歴書や他候補者と内容が重複していないか。

上記のチェックリストを活用して仕上げた職務経歴書は、応募先の企業に対して「この人に会いたい」と思わせる力を持ちます。
細部にまでこだわり、選考突破の可能性を着実に高めましょう。

職務経歴書と一緒に提出する関連書類について

転職や就職活動では、職務経歴書だけでなく、いくつかの関連書類を一緒に提出することが一般的です。
ここでは、職務経歴書と共に求められる代表的な書類や、その役割・違い・書き方のポイントについて解説します。
正しく理解し、書類準備を万全に整えることで、書類選考突破の可能性が高まります。

履歴書・添え状(カバーレター)との違いと役割

職務経歴書と混同しがちな書類に「履歴書」と「添え状(カバーレター)」があります。
それぞれの特徴や役割を理解することは、応募先に好印象を与えるために重要です。

書類名主な目的・役割記載内容のポイント形式
履歴書個人情報・学歴・職歴等の公式な経歴を時系列でまとめて提出する氏名・生年月日・住所・連絡先・学歴・職歴・資格・志望動機など日本JIS規格準拠のフォーマットが一般的。市販・ダウンロード可
職務経歴書職務経験や実績、スキルを具体的にアピールし自分の強みを示すこれまでの業務内容・役割・実績・スキル・自己PRなどフォーマット自由(WordやExcel等で作成)・A4で1〜2枚が目安
添え状(カバーレター)応募書類一式に同封し、応募理由や簡単な自己PRを伝える宛名・本文(応募経緯、志望理由)・書類送付の旨・日付・署名ビジネス文書形式。A4用紙1枚程度

上記のように、それぞれの書類には求められる役割や内容が異なります。
履歴書は公式記録としての側面が強く、職務経歴書は自身の職歴やスキル・成果をアピールするための詳細な書類です。
添え状は、ビジネスマナーとともに応募の意思を丁寧に伝える重要な役割を担っています。

添え状の文例とフォーマット

添え状(カバーレター)は、郵送・手渡し・メール応募など、書類提出の際にマナーとして添付することが推奨されます。
企業への誠意やコミュニケーション能力を示す意味でも、簡潔かつ正確に記載しましょう。
ここでは一般的な添え状の例文と、フォーマットの注意点を紹介します。

添え状(カバーレター)の基本フォーマット構成

  • 日付
  • 応募先企業名、担当者名
  • 送り主の氏名・住所・連絡先
  • 件名(「応募書類送付のご案内」等)
  • 本文(応募経緯、志望理由、同封書類の案内等)
  • 結びの言葉

添え状(カバーレター)文例

株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様

拝啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、貴社の「営業職」募集を拝見し、ぜひ応募させていただきたく、応募書類をお送りいたします。

前職で培ったコミュニケーション力と提案営業の経験を活かし、貴社の発展に貢献したいと考えております。
ご多用中恐れ入りますが、何卒ご高覧のうえ、書類選考の機会を賜りますようお願い申し上げます。

敬具


・履歴書 1通
・職務経歴書 1通

【住所】〒000-0000 東京都千代田区〇〇
【氏名】山田太郎
【連絡先】090-xxxx-xxxx

添え状を書く際は、応募書類の内容や志望理由が簡潔にまとめられているか、誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。
手書き・パソコン作成いずれでもマナーに沿った形式で作成することが大切です。

職務経歴書サンプル文例集を活用した面接対策のコツ

職務経歴書のサンプル文例集を活用して書類選考を通過した後は、面接対策が重要です。
面接では、職務経歴書に記載した内容を基に具体的な質問がされるため、しっかりと準備することが内定獲得へのカギとなります。
ここでは、職務経歴書を活用した面接対策のポイントを解説します。

面接でよく聞かれる質問と回答例

職務経歴書に記述した実績や経歴に基づいて、面接官から質問を受けることが多いです。
下記の表は、職種を問わず多くの面接で尋ねられる代表的な質問と、回答例のポイントを整理したものです。

質問例回答のポイント
職務経歴書に記載した実績について詳しく教えてください。具体的な数値や成果、どのような工夫をしたかを交えて説明する。
これまでの経験を当社でどのように活かせると思いますか?業界や職種に合わせ、職務経歴書に書いたスキルや強みを具体的に関連付けて話す。
難しかった仕事と、どのように乗り越えたか教えてください。課題やトラブルの内容、乗り越え方、結果の変化などを論理的に説明する。
職務経歴書の自己PRに書かれている強みを発揮したエピソードは?客観的な事実や証拠(資格・評価・数字)を使い、説得力を持たせる。
なぜこの業界(企業)を志望しましたか?志望動機を職務経歴書と一貫性を持たせて話し、企業調査の成果も盛り込む。

職務経歴書と矛盾しない回答を心がける

面接では、職務経歴書の内容と口頭での説明に矛盾がないことが重要です。
特に、業務内容や実績、転職理由、ブランク期間などは深掘りされやすい質問です。
職務経歴書の文例を参考にしながらも、自分の経験を正確に振り返り、一貫性ある受け答えができるように事前に整理しておきましょう。

エピソードに具体性と成果を持たせるコツ

面接官は、応募者の実務能力や再現性を重視します。
職務経歴書では書ききれなかった詳細なエピソードや、周囲への影響力、問題解決力などを具体的な数字や事実を交え、STAR(Situation, Task, Action, Result)フレームワークを意識して話すことが有効です。
たとえば「前年比120%の売上増」という実績があれば、その背景や取り組み内容も補足しましょう。

職務経歴書サンプルから自己PR・志望動機を自分用にアレンジ

サンプル文例は参考になりますが、面接では自分自身の経験や価値観に基づいて表現することが大切です。
自己PRや志望動機の文例をそのまま覚えるのではなく、自分の現職・前職での具体的な体験を織り交ぜて、オリジナルの内容へとアレンジすることで、より説得力を持って伝えることができます。

想定質問への事前準備と練習方法

職務経歴書のサンプル文例からよくある質問を想定し、紙に書き出したり、友人や家族と模擬面接を行うことがおすすめです。
声に出して練習することで、自然な受け答えや言い回しが身につき、自信を持って面接に臨むことができます。
録音して振り返るのも効果的です。

面接官の視点を意識したストーリー作り

面接官は「この人を採用して活躍してくれるか」を見ています。職務経歴書の内容と面接で話す内容がつながるように、応募企業でどのような役割を担えるのか、今後の成長イメージを盛り込んで話せるよう、事前にストーリーを設計しておきましょう。
企業研究も十分に行い、志望先の社風や求める人物像に合ったアプローチが重要です。

職務経歴書サンプル文例集を活用した面接対策のまとめ

職務経歴書サンプル文例集は、書類作成だけでなく面接準備にも大いに活用できます。
ただし、サンプルを自分自身の経験や強みと結び付けてアピールし、具体的なエピソードや実績を補足することが、内定への近道です。
想定される質問への準備・練習を徹底し、自分ならではの魅力を伝えましょう。

まとめ

職務経歴書は履歴書と異なり、これまでの経験やスキルを具体的かつ分かりやすく伝える重要な書類です。
サンプル文例集やテンプレートを活用し、自分の強みや志望動機を明確にアピールすることで、内定への可能性が高まります。
書類作成後はミスがないか必ず確認し、自信をもって面接に臨みましょう。

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