副業やフリーランスといった多様な働き方の経験を、履歴書にどう書けば評価されるか迷っていませんか?
これらの経歴は、書き方次第であなたの市場価値をアピールする絶好の機会です。
本記事では、副業、業務委託、契約社員など働き方別の具体的な記載例から、採用担当者の評価を高める職務経歴書のポイントまでを網羅的に解説!
あなたのユニークなキャリアを強みに変え、希望の転職を成功させる方法がわかります。
多様な働き方の経験は履歴書に書くべきか

副業やフリーランス、契約社員といった多様な働き方が一般化する現代において、「これらの経験を履歴書にどう書けばいいのか」「そもそも書くべきなのだろうか」と悩む方は少なくありません。結論から言うと、応募する企業や職種、そしてアピールしたいスキルに応じて、戦略的に記載することが重要です。安易にすべての経歴を羅列するのではなく、自身のキャリアにとってプラスに働くかを見極める必要があります。
この章では、まず採用担当者が多様な働き方の経験をどのように見ているのか、そしてどのようなケースで記載が有利・不利になるのかを詳しく解説します。
採用担当者は副業・フリーランス経験をこう見ている
採用担当者は、履歴書に書かれた副業やフリーランスの経験から、応募者の潜在的な能力やスタンスを多角的に評価しようとします。単なる「お小遣い稼ぎ」と見られるか、「貴重なスキルアップの機会」と捉えられるかは、伝え方次第です。採用担当者が注目するポジティブな側面と、懸念する側面の両方を理解しておきましょう。
ポジティブな評価につながる視点
- 主体性と自己管理能力:自ら仕事を探し、納期やタスクを管理して成果を出す経験は、高い主体性と自己管理能力の証明と見なされます。指示待ちではなく、自律的に業務を推進できる人材として評価されやすくなります。
- 専門性と即戦力:特定の分野で副業やフリーランスとして活動していた場合、その領域における高い専門性を持っていると判断されます。特に、本業では得られないような専門スキルや実績は、即戦力として大きなアピールポイントになります。
- 学習意欲と向上心:本業以外の時間を使って新たなスキルを習得し、実践している事実は、学習意欲の高さやキャリアに対する前向きな姿勢の表れです。変化の速い現代において、自ら学び続ける人材は高く評価されます。
- 多様な環境への適応力:様々なクライアントやチームと仕事をしてきた経験は、多様な環境や人間関係に柔軟に対応できる適応力の高さを示唆します。
懸念点として見られがちな視点
- 本業へのコミットメント:「副業に注力するあまり、本業がおろそかになるのではないか」「入社後も副業を続け、業務に支障が出るのではないか」といった懸念を抱かれる可能性があります。
- 組織への帰属意識:フリーランスとしての働き方が長い場合、「組織の一員として協調性を持って働けるか」「会社のルールや文化に馴染めるか」を不安視されることがあります。
- 情報管理のリスク:複数の企業と関わる働き方に対して、情報漏洩などのコンプライアンス意識を慎重に確認される場合があります。
- キャリアの一貫性:関連性のない短期間の業務が複数ある場合、「飽きっぽいのではないか」「キャリアプランが不明確なのではないか」という印象を与えてしまうリスクがあります。
これらの懸念点を払拭し、ポジティブな評価を得るためには、応募する企業が求める人物像と自身の経験をしっかりと結びつけ、説得力のある形で伝えることが不可欠です。
履歴書への記載が有利になるケース・不利になるケース
多様な働き方の経験を履歴書に書くべきかどうかは、個々の状況によって異なります。以下の表を参考に、ご自身の経歴がどちらのケースに当てはまるかを確認し、記載の判断材料にしてください。
判断軸 | 有利になるケース | 不利になる・慎重になるべきケース |
---|---|---|
応募職種との関連性 | 応募職種で求められるスキルや経験と直接的に関連している。(例:Webデザイナー職に応募する際の、副業でのWebサイト制作経験) | 応募職種とは全く関連性のない経験。(例:事務職に応募する際の、週末の飲食店アルバイト経験) |
アピールできる実績 | 本業では得られないような、具体的な数値で示せる実績や成果がある。(例:副業のWebマーケティングで、担当サイトのPV数を半年で200%向上させた) | 具体的な実績や成果を説明できず、単に「業務を手伝った」レベルに留まる経験。 |
経験から得たスキル | プロジェクトマネジメント能力、顧客折衝能力、新しい技術スキルなど、ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)をアピールできる。 | 誰でもできるような定型業務や単純作業が中心で、スキルアップにつながっていない経験。 |
キャリアの一貫性 | 本業のキャリアを補強・発展させる経験であり、キャリアプラン全体の中に位置づけられる。 | 短期間の業務を転々としており、職歴全体に一貫性がない印象を与えてしまう可能性がある。 |
応募先企業の文化 | 副業を推奨していたり、多様な働き方に理解があったりする、先進的な社風の企業。 | 終身雇用を前提としたり、副業に否定的な見解を持っていたりする、保守的な社風の企業。 |
もし不利になるケースに該当する場合でも、書き方を工夫することでネガティブな印象を払拭できる可能性はあります。しかし、無理に記載することでかえって評価を下げてしまうリスクも考慮し、記載しないという選択も視野に入れましょう。重要なのは、その経験を通じて何を得て、次(応募先企業)の仕事でどう活かせるのかを明確に語れるかどうかです。
【働き方別】多様な働き方の履歴書への反映法と例文
副業、フリーランス、契約社員など、働き方が多様化する現代において、これまでの経験を履歴書にどう反映させるかは重要な課題です。それぞれの働き方には特有の書き方のルールやアピールするべきポイントがあります。
ここでは、働き方別に具体的な記載方法と例文を紹介し、あなたのキャリアを正しく、そして魅力的に伝える方法を解説します。自身の経歴に合った項目を参考に、採用担当者の評価につながる履歴書を作成しましょう。
副業・複業経験の書き方
本業とは別にスキルアップや収入増を目指して行う副業・複業の経験は、応募先企業で活かせるものであれば強力なアピール材料になります。特に、本業では得られない専門性や主体性をアピールできる貴重な機会です。ただし、やみくもに書くのではなく、応募職種との関連性を意識して記載することが重要です。
職歴欄への記載例
副業経験を職歴欄に記載する場合、本業の職歴と分けて時系列で書く方法と、在職中の企業の経歴に追記する方法があります。応募先企業との関連性が高い業務であれば、積極的に記載しましょう。本業の会社に在籍しながら行った副業は、その旨が分かるように補足すると丁寧です。
年月 | 職歴 |
---|---|
2020年4月 | 株式会社〇〇 入社 営業部にて、法人向け新規開拓営業に従事。 |
2022年5月 | 個人活動としてWebサイト制作の受注を開始(副業) WordPressを使用したコーポレートサイトやLP制作を5件担当。 |
現在 | 現在に至る |
上記のように、本業の職歴と並行して行っていたことが分かるように記載します。「業務委託契約」「個人活動として」といった言葉を添えることで、雇用形態の違いを明確に伝えられます。
自己PR欄でのアピール方法
自己PR欄では、副業を通じてどのようなスキルを習得し、それを応募先企業でどう活かせるのかを具体的に記述します。単に「副業をしていました」と伝えるだけでなく、主体性や学習意欲、自己管理能力の高さもアピールしましょう。
【例文:Webマーケター職に応募する場合】
現職の営業職の傍ら、Webマーケティングの知識を深めるため、Webライターとして副業で活動しております。SEOを意識した記事作成を月10本担当し、担当した複数記事で検索順位10位以内を達成しました。この経験で培ったSEOの知識、コンテンツ作成スキル、および数値分析に基づく改善提案能力を活かし、貴社のオウンドメディアのグロースに貢献できると考えております。
フリーランス・業務委託経験の書き方
フリーランスや業務委託としての活動は、即戦力となる専門スキルや自律性の高さを証明する重要な経歴です。どのような立場で、どのような業務を、どれくらいの期間担当したのかを明確に記載することが求められます。
職歴欄への記載例
フリーランスの場合、「個人事業主として開業」や「〇〇(屋号) 開業」と記載し、活動を開始した年月を明記します。具体的な業務内容は、代表的なプロジェクトや契約先をいくつか挙げるのが一般的です。守秘義務がある場合は、「大手化粧品メーカー」「IT系スタートアップ企業」のように業界や企業規模が分かるように表現を工夫しましょう。
年月 | 職歴 |
---|---|
2021年10月 | 個人事業主として開業(屋号:〇〇デザイン) |
Webデザイナーとして活動を開始。 主に以下の業務に従事。 ・スタートアップ企業のWebサイトデザイン・コーディング(年間約10社) ・大手食品メーカーのLPデザイン(月2〜3本) ・Webメディアのバナー広告制作 | |
2023年12月 | 一身上の都合により廃業 |
職務経歴書で実績を補足する方法
フリーランスの経験は、職歴欄だけでは実績を伝えきれません。職務経歴書を活用し、プロジェクト単位で「期間」「クライアント(可能な範囲で)」「担当業務」「実績・成果」「使用スキル」などを具体的に記載しましょう。実績は「売上を前年比120%に向上」「問い合わせ件数を月平均15件から30件に増加」のように、具体的な数値で示すことが重要です。これにより、あなたの貢献度やスキルレベルが客観的に伝わります。
契約社員・派遣社員経験の書き方
契約社員や派遣社員としての経験も、あなたの立派なキャリアの一部です。雇用形態を正確に記載した上で、担当した業務内容や実績を具体的にアピールすることが大切です。特に派遣社員の場合は、派遣元と派遣先の関係を正しく示す必要があります。
派遣元と派遣先の正しい記載ルール
派遣社員の場合、雇用契約を結んでいるのは「派遣元」の会社です。そのため、職歴欄にはまず派遣元の会社名を記載し、「登録」した旨を記します。その上で、実際に勤務した「派遣先」の企業名、所属部署、業務内容を記載するのが正式なルールです。契約社員の場合は、勤務先企業の横に「(契約社員)」と明記しましょう。
年月 | 職歴 |
---|---|
2021年4月 | 株式会社△△(派遣元)に派遣登録 |
株式会社□□(派遣先) 営業企画部に配属 営業事務として以下の業務に従事 ・売上データ集計、資料作成(Excel, PowerPoint) ・顧客からの電話・メール対応 ・請求書、契約書の作成・管理 | |
2023年3月 | 派遣期間満了のため退職 |
プロジェクト単位で実績をアピールするコツ
契約期間や派遣期間が定められている働き方では、期間内にどのような成果を出したかが評価のポイントになります。担当した業務をただ羅列するのではなく、「〇〇システムの導入プロジェクトにおいて、データ移行と操作マニュアル作成を担当」「新商品キャンペーンのサポート業務で、SNSでの問い合わせ対応を担当し、返信率95%を維持」のように、特定のプロジェクトや期間における自分の役割と貢献を具体的に示しましょう。職務経歴書で、業務改善の提案や後輩指導などの経験を補足するのも有効です。

多様な働き方の経験を評価につなげる職務経歴書のポイント
履歴書の職歴欄だけでは、あなたの持つスキルや実績のすべてを伝えることは困難です。特に、副業やフリーランス、契約・派遣社員といった多様な働き方を経験してきた場合、その価値を正しく評価してもらうためには職務経歴書の活用が不可欠です。採用担当者は、あなたが「何をしてきたか」だけでなく、「何ができるのか」「入社後にどう貢献してくれるのか」を知りたいと考えています。
ここでは、あなたの多様な経験を強力なアピールに変える、職務経歴書作成の3つの重要ポイントを具体的に解説します。
実績は具体的な数値で示す
採用担当者は日々多くの職務経歴書に目を通しており、抽象的な表現ではあなたの実績は伝わりません。「頑張りました」「貢献しました」といった言葉ではなく、誰が見ても客観的に評価できる「数値」を用いて実績を示しましょう。数値化することで、あなたの仕事の規模感や貢献度が具体的に伝わり、説得力が格段に増します。
売上や顧客数といった直接的な成果だけでなく、コスト削減率、業務効率の改善時間、WebサイトのPV数や成約率など、あらゆる業務は数値で表現することが可能です。もし直接的な数値化が難しい業務であっても、工夫次第で定量的なアピールはできます。例えば、「業務フローを見直し、マニュアルを作成することで、新メンバーの研修時間を従来の半分に短縮した」「顧客アンケートで5段階評価のうち平均4.5の高評価を獲得した」といった表現も有効です。
以下に、職種別の数値化の例を挙げます。
職種 | 数値化する前の表現 | 数値を活用した表現例 |
---|---|---|
Webライター | SEOを意識した記事を多数執筆し、検索順位の上昇に貢献しました。 | 担当した20本の記事のうち、15本が検索順位10位以内にランクイン。うち5本は1位を獲得し、メディア全体の月間PV数を30%向上させました。 |
営業 | 新規顧客の開拓に尽力し、売上アップに貢献しました。 | 新規開拓リスト100件に対し、アポイント獲得率20%、成約率10%を達成。四半期で500万円の新規売上を創出しました。 |
Webデザイナー | ECサイトのUI/UX改善を担当しました。 | ECサイトの購入ボタンのデザインと配置を変更するUI改善を提案・実施。結果として、コンバージョン率が1.2倍に向上しました。 |
プロジェクトマネージャー | プロジェクトを円滑に進行させました。 | 5名のチームを率い、予算1,000万円のシステム開発プロジェクトを管理。全工程を2週間の納期前倒しで完了させました。 |
専門スキルは一覧で分かりやすくまとめる
多様な働き方を通じて得たスキルは、あなたの大きな財産です。しかし、それらが職務経歴の中に散在していると、採用担当者には伝わりにくいもの。そこで、専門スキルを一覧にまとめ、冒頭部分に記載することをおすすめします。これにより、採用担当者は一目であなたのスキルセットと、募集ポジションとの親和性を判断できます。
スキルをまとめる際は、単に羅列するのではなく、「言語」「フレームワーク」「ツール」「資格」などのカテゴリに分類すると、より分かりやすくなります。また、各スキルに対して「実務経験3年」「基本的な操作が可能」といったように、客観的な習熟度や経験年数を併記すると、スキルのレベル感が正確に伝わります。
特に、自己管理能力や課題解決能力、コミュニケーション能力といったポータブルスキルも、多様な働き方で培われた重要な能力です。これらも具体的なエピソードを交えてアピールできると良いでしょう。
スキルシートの記載例
カテゴリ | スキル名 | 経験年数・習熟度 |
---|---|---|
プログラミング言語 | HTML/CSS, JavaScript | 約5年(手書きでのコーディング、レスポンシブデザイン対応が可能) |
フレームワーク | React, Vue.js | 約2年(Reactを用いたSPA開発経験あり) |
デザインツール | Adobe Photoshop, Figma | 約3年(Webサイトのデザインカンプ、バナー作成が可能) |
CMS | WordPress | 約4年(オリジナルテーマの作成、カスタマイズが可能) |
資格 | ITパスポート試験 | 2022年取得 |
ポートフォリオで成果を可視化する
職務経歴書で実績を文章や数値で伝えることに加え、「成果物」そのものを見せることは、何より雄弁なアピールとなります。特にデザイナー、エンジニア、ライターといったクリエイティブ職や専門職の場合、ポートフォリオの提出は必須とも言えます。ポートフォリオは、あなたのスキルの質とセンスを直接証明するための強力なツールです。
ポートフォリオを作成する際は、ただ作品を並べるだけでなく、以下の情報を補足しましょう。
- プロジェクトの概要・目的:どのような課題を解決するために作られたものか。
- 担当範囲と役割:プロジェクト全体の中で、自分がどこを担当したのか。
- 制作期間:どのくらいの期間で制作したのか。
- 工夫した点や課題解決のプロセス:どのような思考を経てその成果物に至ったのか。
- 使用したスキルやツール:どの技術やツールを使ったのか。
これらの情報を添えることで、単なる作品集ではなく、あなたの思考力や問題解決能力を伝える「実績証明書」としての価値が生まれます。作成したポートフォリオサイトのURLは、職務経歴書の冒頭や自己PR欄に記載しておきましょう。Webサイト形式でなくとも、PDFにまとめて提出する方法も有効です。
多様な働き方を履歴書へ反映する際の注意点

副業やフリーランスといった多様な働き方の経験は、あなたのスキルや主体性をアピールする絶好の機会です。しかし、伝え方を誤ると「本業への集中力に欠けるのでは?」「キャリアに一貫性がない」といったネガティブな印象を与えかねません。
ここでは、多様な働き方の経験を効果的に伝え、評価につなげるための3つの重要な注意点を解説します。
職歴に一貫性を持たせる見せ方
複数の企業やプロジェクトに関わっていると、職歴が雑多に見えてしまうことがあります。採用担当者に「キャリアの軸が定まっていない」という印象を与えないためには、これまでの経験に一貫性を持たせ、応募先企業でどのように貢献できるかを明確に示すことが重要です。
ポイントは、応募する職種や企業で求められるスキルを「キャリアの軸」として設定し、その軸に沿って経験を再整理することです。例えば、「Webマーケティング」を軸にするなら、フリーランスで請け負ったSEOコンサルティングの経験と、副業で行ったSNS運用の経験を関連付けてアピールします。
職務経歴書では、単に時系列で業務内容を羅列するのではなく、「〇〇のスキルを活かした経験」といった形でグルーピングしたり、自己PR欄で「一貫して〇〇の領域で専門性を高めてまいりました」とストーリー仕立てで語ったりすることで、計画的にキャリアを築いてきた姿勢を伝えられます。
守秘義務に触れないようにする
業務委託や副業で得た実績をアピールしたい気持ちは分かりますが、クライアントとの間で交わした秘密保持契約(NDA)に違反しないよう、細心の注意が必要です。具体的な企業名、サービス名、未公開情報、詳細な売上データなどを記載するのは絶対に避けましょう。
実績を伝える際は、情報を特定できない範囲で一般化・抽象化するのが基本です。例えば、クライアント名は「大手食品メーカー」「急成長中のSaaS企業」のように表現し、実績は具体的な金額ではなく「売上を前年比150%に向上」「問い合わせ件数を3倍に増加」といった成長率や改善率で示します。自身の役割と貢献に焦点を当て、「どのような課題に対し、どうアプローチして、どのような成果につなげたか」を具体的に説明することが、守秘義務を守りつつ実力をアピールする鍵となります。
項目 | NGな表現(具体すぎる例) | OKな表現(抽象化した例) |
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クライアント名 | 株式会社〇〇商事の新商品「△△」のマーケティング | 大手総合商社の新規消費財ブランド立ち上げにおけるマーケティング戦略立案 |
実績(数値) | キャンペーンにより売上を5,000万円から7,000万円に増加させた | Webキャンペーンを主導し、対象商品の売上を前四半期比で40%向上させた |
業務内容 | 社外秘の次世代システム「Project X」の要件定義を担当 | 金融機関向け次世代基幹システムの刷新プロジェクトにて、要件定義を担当 |
短期間の業務経験の扱い方
数週間から数ヶ月で完了したプロジェクトや、単発で請け負った業務経験の扱いは悩ましい点です。すべてを記載すると職歴が煩雑になり、「長続きしない人材」という誤解を招くリスクがあります。一方で、応募職種に直結する貴重な経験であれば、強力なアピール材料になります。
短期間の業務経験を記載するかどうかの判断基準は、「応募職種との関連性の高さ」です。関連性が高く、自身のスキルを証明できる経験であれば、期間の長短にかかわらず積極的に記載しましょう。逆に関連性の薄い経験は、思い切って省略するのも一つの戦略です。
記載する場合は、履歴書の職歴欄にすべてを詰め込むのではなく、職務経歴書を活用するのが効果的です。例えば、「業務委託」として一定期間をまとめ、その中で主要なプロジェクトを3〜5件箇条書きで紹介する方法があります。また、「〇〇スキル」という項目を設け、そのスキルを活かした実績としてプロジェクト名を列挙するのも良いでしょう。「契約期間満了のため」「プロジェクト完了のため」など、短期間で終了した理由を簡潔に添えることで、採用担当者の不要な懸念を払拭できます。
まとめ
副業やフリーランスといった多様な働き方の経験は、履歴書への書き方次第で大きな強みになります。
採用担当者はこれらの経験から、あなたの主体性や専門スキルを評価するため、応募先企業で活かせる経験を戦略的に記載することが重要です。
本記事で解説した職歴欄や自己PRでのアピール方法、具体的な数値を用いた実績の示し方を参考に、あなたの価値を最大限に伝えましょう。
正しい反映法を実践し、キャリアアップを実現してください。
