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【自己PR 書き方 チェックリスト】全20項目で抜け漏れなし!3ステップで完成させる方法

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自己PRの書き方で悩み、手が止まっていませんか?この記事では、採用担当者の心に響く自己PRを誰でも簡単に作成できるよう、準備から完成までの3ステップを徹底解説します。自己分析や企業研究のポイントから、PREP法を使った伝わる構成、強み別の書き方まで網羅。さらに、抜け漏れを防ぐ【全20項目のオリジナルチェックリスト】で、あなたの自己PRを完璧に仕上げます。新卒・転職別の例文も豊富に用意しているため、この記事を最後まで読めば、書類選考や面接で自信を持ってアピールできる自己PRが完成します。

目次

自己PRの書き方で悩むあなたへ 採用担当者に響く文章とは

「自己PRを書いてみたけれど、これで本当に良いのだろうか?」「自分の強みがうまく伝わっているか不安…」就職・転職活動において、多くの人が自己PRの書き方に頭を悩ませています。単に自分の長所を並べるだけでは、採用担当者の心には響きません。

採用担当者は、自己PRを通して「あなたがどんな人物で、入社後にどう活躍・貢献してくれるのか」という未来の姿を見ています。つまり、あなたの強みが企業の求める力と合致し、入社後の活躍を具体的にイメージさせられるかどうかが、書類選考や面接を突破する鍵となるのです。この記事では、採用担当者の視点を踏まえ、あなたの魅力が最大限に伝わる自己PRを作成するための全知識を、3つのステップと20項目のチェックリストで徹底解説します。

なぜ自己PRは重要なのか?採用における役割を理解しよう

履歴書やエントリーシート(ES)、面接など、選考のあらゆる場面で求められる自己PR。なぜ企業はこれほどまでに自己PRを重視するのでしょうか。それは、自己PRが応募者の能力や人柄を多角的に判断するための重要な材料だからです。採用担当者が自己PRから読み取ろうとしている主なポイントは、以下の3つです。

評価ポイント採用担当者が知りたいこと
人柄や価値観どのような経験から、何を学び、どんな価値観を形成してきたのか。自社の社風やチームにフィットする人材か。
入社後の活躍イメージ保有するスキルや強みを、入社後にどのように活かし、事業に貢献してくれるのか。再現性のある能力を持っているか。
企業理解度と志望度の高さ自社の事業内容や求める人物像を正しく理解しているか。数ある企業の中で、なぜ「この会社」でなければならないのか。

このように、自己PRは単なるアピールの場ではなく、あなたと企業の相性(マッチ度)を測るための重要なコミュニケーションツールなのです。

採用担当者が「会いたい」と思う自己PRの3つの共通点

毎年何百、何千という自己PRに目を通す採用担当者。その中で「この人に会ってみたい」と思わせる自己PRには、いくつかの共通点があります。あなたの自己PRを「その他大勢」から「際立つ一つ」に変えるために、以下の3つの要素を意識しましょう。

1. 具体的なエピソード(根拠)があるか

「私の強みは課題解決能力です」とだけ言われても、採用担当者はその能力のレベルや信憑性を判断できません。「どのような課題に対し、あなたがどのように考え、行動し、結果としてどうなったのか」という具体的なエピソードを添えることで、初めてアピール内容に説得力が生まれます。数字や客観的な事実を盛り込むと、具体性はさらに増します。

2. 強みの再現性(入社後の貢献)が示されているか

過去の成功体験を語るだけでは不十分です。その経験から得た学びやスキルを、入社後にどう活かせるのかを明確に伝える必要があります。「この強みは、貴社の〇〇という事業において、△△という形で貢献できると考えています」といったように、未来の貢献まで言及することで、採用担当者はあなたが入社後に活躍する姿を具体的にイメージできます。

3. 企業との接点(マッチ度)が考えられているか

どれだけ優れた強みでも、企業が求めている能力でなければ意味がありません。企業の公式サイトや採用ページ、IR情報などを読み込み、「その企業が今どのような人材を求めているのか」を徹底的にリサーチしましょう。その上で、自分の数ある強みの中から、最も企業に響くであろうものを戦略的に選び、アピールすることが重要です。企業理念や事業内容と自分の経験を結びつけて語ることで、志望度の高さも伝わります。

やってはいけない!評価を下げてしまう自己PRのNG例

良かれと思って書いた内容が、実は評価を下げてしまっているケースも少なくありません。多くの応募者が陥りがちなNG例を知り、同じ轍を踏まないように注意しましょう。

NG例なぜNGなのか?改善の方向性
抽象的で根拠がない「コミュニケーション能力」「主体性」など、耳障りの良い言葉を並べるだけでは、人物像が全く伝わらない。強みを発揮した具体的なエピソード(状況、課題、行動、結果)をセットで語る。
自慢話に終始している「〇〇で表彰された」「売上1位だった」という事実の羅列は、自慢に聞こえ、企業への貢献意欲が見えない。その成果を出すために、どのような工夫や努力をしたのかというプロセスと、その経験をどう活かすかを伝える。
どの企業にも使い回せる内容企業名を変えればどこにでも提出できるような内容は、「志望度が低い」と判断される。その企業ならではの事業内容や文化、求める人物像に触れ、「なぜこの会社なのか」を明確にする。
企業の求める人物像とのズレチームワークを重視する企業に、個人プレーでの成功体験ばかりをアピールするなど、方向性がズレている。企業研究を徹底し、自分の経験の中から、企業が求める資質に合致するエピソードを戦略的に選ぶ。

この記事を読めば、あなたの自己PRはこう変わる

自己PRの重要性やポイントは理解できても、いざ書くとなると手が止まってしまうかもしれません。ご安心ください。この記事では、誰でも迷わず、論理的で説得力のある自己PRを作成できるよう、具体的なステップに沿って解説を進めていきます。

続く章では、自己PR作成を「準備」「作成」「確認」の3ステップに分け、それぞれでやるべきことを具体的に解説します。特に最後のステップでご紹介する「全20項目のチェックリスト」を使えば、あなたの自己PRに抜け漏れがないか、採用担当者の視点で最終確認ができます。このガイドに沿って進めることで、自信を持って提出できる、あなただけの最高の自己PRが完成するはずです。

自己PR作成の3ステップ概要

「自己PRの書き方がわからない」「何から手をつければいいか迷ってしまう」と感じていませんか?採用担当者の心に響く自己PRは、実は誰でも作成可能です。その秘訣は、やみくもに書き始めるのではなく、決められた手順に沿って進めること。ここでは、効果的な自己PRを完成させるための「3つのステップ」の全体像を解説します。この流れを意識するだけで、あなたの魅力が最大限に伝わる文章を、効率的に作成できるようになります。

まずは、自己PR作成の全工程を一覧で確認しましょう。各ステップの目的と具体的な作業内容を把握することで、迷わず取り組むことができます。

ステップ目的主な作業内容
ステップ1:準備自己PRの「材料」となる情報を集める自己分析による強み・スキルの洗い出し、企業研究による求める人物像の把握
ステップ2:作成集めた材料を伝わる構成で文章化するPREP法などのフレームワークを活用し、論理的な骨組みを組み立てる
ステップ3:確認完成した文章の質を高め、抜け漏れをなくすチェックリストを用いた客観的な視点での推敲、誤字脱字や表現の確認

この後の章では、各ステップについてより具体的に掘り下げていきます。まずはこの3ステップの概要を頭に入れて、自己PR作成の地図を手にいれましょう。

ステップ1 準備 材料を集める

自己PR作成の第一歩は、文章の「材料」となる情報を徹底的に集めることです。この準備段階を丁寧に行うことで、内容の薄い自己PRや、企業の求めるものとズレたアピールを防ぐことができます。いわば、美味しい料理を作るための新鮮な食材集めと同じです。主に「自分自身に関する情報」と「応募先企業に関する情報」の2つの側面から材料を集めていきます。

具体的には、過去の経験を振り返る「自己分析」を行い、自分の強みや得意なこと、仕事で活かせるスキルを言語化します。同時に、応募先企業のウェブサイトや採用情報を読み込む「企業研究」を通じて、その企業がどのような人材を求めているのか(求める人物像)を正確に理解します。この2つの情報が揃って初めて、あなたと企業との接点を見つけ出し、効果的なアピール内容を考えることができるのです。

ステップ2 作成 骨組みを組み立てる

ステップ1で集めた豊富な材料を、次に「伝わる形」に組み立てていきます。これが作成のステップです。どれだけ素晴らしい経験やスキルを持っていても、それが相手に理解されなければ意味がありません。採用担当者は毎日多くの履歴書やエントリーシート(ES)に目を通しているため、短時間で要点を理解できる論理的な文章が強く求められます。

ここで役立つのが、「PREP法」に代表される文章のフレームワークです。PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論の再提示)の頭文字を取ったもので、この順番で文章を構成することで、非常に分かりやすく説得力のある自己PRを作成できます。まず最初に「私の強みは〇〇です」と結論を述べ、次にその強みが発揮された具体的なエピソードを続け、最後に入社後どのように貢献できるかを伝える、という流れが基本形となります。この骨組みに沿って書くことで、誰が読んでも納得感のある自己PRが完成します。

ステップ3 確認 抜け漏れをチェックする

自己PRの文章が完成したら、最後は必ず「確認」のステップを踏みましょう。書き上げた直後は、自分では完璧だと思っていても、客観的に見直すと改善点が数多く見つかるものです。この最終確認を怠ると、誤字脱字や分かりにくい表現によって、あなたの評価が下がってしまう可能性さえあります。

このステップでは、まず誤字脱字や敬語の間違いといった基本的なミスがないかを確認します。次に、専門用語を使いすぎていないか、一文が長すぎて読みにくくなっていないかなど、表現の分かりやすさを見直します。そして最も重要なのが、「企業の求める人物像とアピール内容が一致しているか」「独りよがりなアピールになっていないか」という視点でのチェックです。この後の章で紹介する「自己PR書き方チェックリスト」を活用したり、大学のキャリアセンターの職員や転職エージェント、信頼できる友人・知人など、第三者に読んでもらったりするのも非常に効果的です。客観的なフィードバックをもとに推敲を重ね、自己PRの完成度を極限まで高めましょう。

ステップ1 準備編 自己PRに書くべき経験を洗い出す

魅力的な自己PRを作成するための最初のステップは、料理でいう「材料集め」です。どれだけ優れた調理法(書き方)を知っていても、肝心の材料(アピールできる経験)がなければ、採用担当者の心に響く自己PRは作れません。このステップでは、あなたという素材の魅力を最大限に引き出すため、「自己分析」で自分の強みを深く理解し、「企業研究」で相手が求めるものを正確に把握する2つの作業を行います。この準備を丁寧に行うことで、自己PRの質は格段に向上します。

自分の強みやスキルを把握する自己分析のやり方

自己分析とは、これまでの経験を振り返り、自分の価値観、得意なこと、そしてアピールすべき「強み」を客観的に見つけ出す作業です。自分では当たり前だと思っていることの中に、企業にとって価値のあるスキルが隠れていることは少なくありません。ここでは、多角的に自分を理解するための具体的な自己分析手法を紹介します。

過去の経験を可視化する「モチベーショングラフ」

モチベーショングラフは、これまでの人生におけるモチベーションの浮き沈みをグラフにすることで、自分の価値観や強みの源泉を探る手法です。何に喜びを感じ、困難にどう立ち向かうのか、あなたの行動特性が明らかになります。

【作成手順】

  1. 横軸に時間(小学生〜現在)、縦軸にモチベーションの度合い(プラスマイナス100など)をとったグラフを用意します。
  2. これまでの人生での出来事を思い出し、その時のモチベーションの高さを点で記入し、線で結んでいきます。
  3. モチベーションが上下した出来事について、「なぜ上がったのか(下がったのか)」「その状況で何を考え、どう行動したのか」「その経験から何を得たのか」を具体的に書き出します。

特にモチベーションがV字回復した経験は、あなたの「課題解決能力」や「ストレス耐性」といった強みを示す絶好のエピソードになります。

強みと経験を網羅する「マインドマップ」

マインドマップは、中心テーマから関連する事柄を放射状に広げていく思考整理術です。自分の頭の中にある情報を整理し、強みとそれを裏付けるエピソードを効率的に結びつけることができます。

【作成手順】

  1. 紙やツールの中心に「自分」と書きます。
  2. そこから「強み」「スキル」「経験(アルバイト、サークル、ゼミなど)」「価値観」「好きなこと」といった大項目を枝分かれさせます。
  3. 各大項目から、さらに具体的なキーワードやエピソードを連想して書き加えていきます。(例:「強み」→「継続力」→「大学4年間続けたアルバイト」)
  4. 全体を眺め、関連性の強いキーワード同士を線で結び、自分のアピールポイントを構造化します。

客観的な視点を取り入れる「他己分析(ジョハリの窓)」

自分だけで分析していると、どうしても主観的になりがちです。そこで有効なのが、友人や家族、大学のキャリアセンターの職員など、第三者に自分の長所や短所を聞く「他己分析」です。自分では気づかなかった「盲点の窓(自分は気づいていないが他人は知っている自分)」を知ることで、アピールできる強みの幅が広がります。

お願いする際は、「就職活動の自己分析のために、私の長所と短所、そしてそう感じた具体的なエピソードを教えてほしい」と目的を明確に伝えると、相手も協力しやすくなります。

アピール材料を整理する「経験の棚卸し」

自己分析の総仕上げとして、これまでの経験を具体的なエピソードレベルまで掘り下げ、整理する「経験の棚卸し」を行いましょう。以下の表形式でまとめることで、後のステップで自己PR文を作成する際に、必要な要素をすぐに取り出せるようになります。

経験・活動期間役割・立場目標・課題具体的な行動結果・成果得たスキル・学び
カフェでのアルバイト大学1年〜4年新人教育担当新人スタッフの離職率が高く、定着が課題だった業務マニュアルの図解化、悩みを聞くための定期的な1on1面談を実施担当した新人5名が1年以上定着。店舗全体の接客レベルが向上した傾聴力、課題発見力、後輩育成のスキル
マーケティングのゼミ活動大学3年〜4年グループリーダー地域企業との共同プロジェクトで、新商品の販売戦略を立案する必要があった3C分析やSWOT分析で市場を調査。SNSでのターゲット層へのアンケートを実施し、ニーズを分析提案した販売戦略が企業に採用され、目標売上の120%を達成した分析力、リーダーシップ、企画提案力

このように具体的なエピソードを整理しておくことが、説得力のある自己PRを作成するための最も重要な土台となります。

企業の求める人物像を理解する企業研究のポイント

自己分析で自分の強みがわかったら、次はその強みを「誰に」アピールするのかを明確にする必要があります。それが企業研究です。どれだけ素晴らしい強みでも、企業が求めていなければ意味がありません。自分の強みと企業のニーズが合致する点を見つけ出し、効果的にアピールするための方法を見ていきましょう。

採用サイトや募集要項からキーワードを抜き出す

企業研究の基本は、企業の公式情報にあたることです。特に以下の項目には、企業が求める人物像のヒントが詰まっています。

  • 採用情報ページの「求める人物像」:最も直接的なメッセージです。「挑戦心のある方」「チームワークを大切にする方」など、キーワードを必ずチェックしましょう。
  • 経営理念・ビジョン:企業が何を大切にし、どこへ向かおうとしているのかがわかります。その理念に共感できるか、自分の価値観と合っているかを確認します。
  • 事業内容・仕事内容:どのようなビジネスで、入社後にどんな仕事をするのかを理解します。その仕事で活かせる自分のスキルや経験は何かを考えます。
  • 先輩社員インタビュー:実際に活躍している社員の経歴や仕事への想いから、社風や求められる資質をリアルに感じ取ることができます。共通するキーワードや価値観を探してみましょう。

説明会やOB/OG訪問で「生の声」を聞く

Webサイトだけでは得られない、企業の「雰囲気」や「文化」といった定性的な情報を得るためには、実際に社員と話す機会が非常に重要です。説明会の質疑応答やOB/OG訪問を活用し、以下のような質問を投げかけてみましょう。

  • 「貴社でご活躍されている方々に共通する特徴やマインドはありますか?」
  • 「仕事の中で、特にチームワークが重要だと感じたエピソードはありますか?」
  • 「〇〇という経営理念が、現場のどのような場面で意識されていますか?」

このような質問を通じて得た具体的なエピソードは、あなたの志望度の高さをアピールする材料にもなります。

IR情報や中期経営計画で企業の未来を読む

(特に転職活動や、ライバルと差をつけたい新卒学生向け)
より深く企業を理解するためには、株主や投資家向けのIR情報(Investor Relations)や中期経営計画に目を通すことをお勧めします。少し難しく感じるかもしれませんが、企業が今どのような課題を抱えており、今後どの事業に力を入れていくのかという「未来の戦略」が書かれています。これを読み解くことで、「自分のスキルを活かして、貴社の〇〇という課題解決に貢献できます」といった、より具体的でレベルの高いアピールが可能になります。

自己分析と企業研究のマッチング

最後に、自己分析で見つけた「自分の強み」と、企業研究で明らかになった「企業が求める人物像」を照らし合わせ、アピールすべきポイントを絞り込みます。以下の表のように整理すると、自己PRの軸が明確になります。

企業の求める能力・価値観(企業研究から)自分の強み・経験(自己分析から)合致する点・貢献できること(アピールポイントの核)
周囲を巻き込み、目標を達成するリーダーシップゼミ活動でリーダーとして、意見の異なるメンバーをまとめ、共同プロジェクトを成功させた経験多様な意見を調整し、一つの目標に向かってチームを牽引できる。入社後もプロジェクトを推進する力として貢献したい。
現状に満足せず、課題を発見し改善する力アルバイト先で、新人スタッフの教育方法に課題を見つけ、マニュアル改善と面談で離職率低下に貢献した経験現状を分析し、課題解決のために主体的に行動できる。貴社の業務効率化やサービス向上に貢献できると考える。

この「合致する点」こそが、あなたの自己PRで最も伝えるべきメッセージの核となります。この準備ができていれば、次のステップである文章作成は驚くほどスムーズに進むはずです。

ステップ2 実践編 伝わる自己PRの書き方と構成

ステップ1で集めた「自分の強み」と「企業の求める人物像」という2つの材料を使い、いよいよ自己PRの骨組みを作成していきます。ここでは、誰でも論理的で説得力のある文章が書ける「PREP法」というフレームワークと、アピールしたい強み別の構成例をご紹介します。このステップを終えれば、あなたの自己PRは格段に伝わりやすくなります。

基本のフレームワーク PREP法を使った書き方

自己PRの書き方で最も効果的なフレームワークが「PREP法」です。PREP法とは、以下の4つの要素の頭文字を取ったもので、この順番で文章を構成することで、伝えたいことを論理的かつ簡潔にまとめることができます。採用担当者は毎日多くのエントリーシート(ES)に目を通すため、要点が分かりやすい文章は高く評価されます。

要素内容書き方のポイント
Point (結論)私の強みは「〇〇」です。アピールしたい強みを最初に一言で断言します。ここを曖昧にせず、最も伝えたい能力やスキルを明確に示しましょう。
Reason (理由)なぜなら、〇〇という経験で〇〇という課題を解決し、貢献したからです。結論で述べた強みがなぜ自分にあると言えるのか、その理由を簡潔に説明します。具体的な経験に繋げることで、主張の信頼性が増します。
Example (具体例)大学時代の〇〇という活動で、〇〇という問題がありました。私はその原因を〇〇だと分析し、〇〇という施策を実行しました。その結果、〇〇という成果を出すことができました。強みを発揮した具体的なエピソードを記述します。状況、課題、自分の行動、結果を明確にすることで、読み手があなたの活躍をイメージしやすくなります。数字や固有名詞を入れると、より具体性が高まります。
Point (再結論)この〇〇という強みを活かして、貴社で〇〇の分野に貢献したいと考えています。最後にもう一度、自分の強みを述べ、その強みを活かして入社後にどのように貢献できるかを伝えます。企業への貢献意欲を示すことで、採用するメリットをアピールします。

このPREP法という「型」に沿って書くだけで、自己PRの説得力は飛躍的に向上します。まずはこの構成を意識して、ご自身の経験を当てはめてみましょう。

アピールしたい強み別の構成例

PREP法という基本の型を理解したら、次はアピールしたい強みに合わせて内容を最適化していきましょう。ここでは特に多くの学生や社会人がアピールする「協調性」「課題解決能力」「リーダーシップ」の3つを取り上げ、それぞれの強みがより魅力的に伝わる構成のポイントを解説します。

協調性をアピールする場合

「協調性」は多くの企業で求められる基本的なスキルですが、単に「人と仲良くできる」だけではアピールとして不十分です。チームの目標達成のために、異なる意見を持つメンバーの間でどのような役割を果たしたかを具体的に示すことが重要です。

  • アピールのポイント:
    • 「目標達成」という共通のゴールに向けた協調性であることを明確にする。
    • 意見の対立や困難な状況の中で、どのように潤滑油として機能したかを語る。
    • 周りの意見を傾聴するだけでなく、自分の意見も発信した上で合意形成に導いた経験を盛り込む。
構成要素協調性をアピールする場合の記述例
Point (結論)私の強みは、多様な意見を調整し、チームを同じ目標に向かわせる協調性です。
Reason (理由)大学のゼミ活動で、意見が対立するメンバー間の架け橋となり、チームを研究発表会の成功に導いた経験があるからです。
Example (具体例)(状況) 当初、研究テーマの方向性で意見が二分し、議論が停滞していました。(行動) 私は双方の意見を個別にヒアリングし、共通の目的意識を確認しました。その上で、両者の意見の長所を組み合わせた新たな第3の案を提示し、粘り強く対話を重ねました。(結果) 結果、チームは一つにまとまり、全員が納得する形で研究を進めることができ、発表会では教授から高い評価を得ました。
Point (再結論)この協調性を活かし、貴社のプロジェクトチームにおいて、様々な専門性を持つ方々と円滑なコミュニケーションを図り、事業の成功に貢献したいです。

課題解決能力をアピールする場合

「課題解決能力」は、ビジネスの世界で直面する様々な問題に対応できる人材であることを示す強力なアピールになります。重要なのは、課題を「発見」し、その「原因を分析」し、具体的な「解決策を実行」して「成果を出した」という一連のプロセスを論理的に説明することです。

  • アピールのポイント:
    • 現状分析の的確さ、原因特定プロセスの論理性をアピールする。
    • 独創的な解決策だけでなく、地道な改善策でも成果に繋がった経験を語る。
    • 解決策を実行する上で、周りをどのように巻き込んだかを示すと、より評価が高まる。
構成要素課題解決能力をアピールする場合の記述例
Point (結論)私の強みは、現状を的確に分析し、課題を根本から解決する能力です。
Reason (理由)アルバイト先の飲食店で、売上が伸び悩んでいた商品の販売数を、データ分析と施策実行によって前月比150%に向上させた経験があるからです。
Example (具体例)(状況・課題) 私が勤務していた店舗では、新商品の売上が目標に達していませんでした。(原因分析) 私は過去の販売データを分析し、ターゲット層への認知度が低いことが原因だと仮説を立てました。(解決策) そこで、SNSでの口コミ投稿キャンペーンや、ランチセットとの割引提供を店長に提案し、実行しました。(結果) 結果として、新商品の認知度が向上し、販売数は前月比150%を達成。店舗の月間売上目標達成にも貢献しました。
Point (再結論)この課題解決能力を活かし、貴社のマーケティング部門において、データに基づいた的確な戦略を立案・実行し、事業拡大に貢献したいと考えています。

リーダーシップをアピールする場合

「リーダーシップ」は、単にリーダーや部長といった役職経験を指すのではありません。「目標を掲げ、周りを巻き込み、成果へと導く力」を指します。役職についていなくても、自発的にチームのために行動した経験があれば、それは立派なリーダーシップ経験です。

  • アピールのポイント:
    • 役職名だけでなく、目標達成のために具体的にどのような行動を取ったか(目標設定、役割分担、動機付けなど)を語る。
    • メンバーの意見を聞き、モチベーションを高めるなど、チームのパフォーマンスを最大化するために工夫した点を示す。
    • 困難な状況を乗り越え、チームを成功に導いた経験は特に評価が高い。
構成要素リーダーシップをアピールする場合の記述例
Point (結論)私の強みは、明確なビジョンを掲げ、周囲を巻き込みながら目標を達成するリーダーシップです。
Reason (理由)所属していたサークルで、新入生歓迎イベントの企画責任者として、前年を上回る参加者数を達成した経験があるからです。
Example (具体例)(状況) 当初、企画チームは準備の方向性が定まらず、活動が停滞気味でした。(行動) 私は「新入生にサークルの魅力を最大限に伝え、昨年の1.2倍の参加者を集める」という具体的な目標を設定しました。各メンバーの得意分野をヒアリングし、広報、企画、当日の運営という役割を分担。週1回の定例会で進捗を共有し、メンバーの小さな成功を称賛することで、チーム全体の士気を高めました。(結果) 各自が責任感を持って役割を全うし、SNSと連携した新しい広報戦略も成功。結果として、目標を上回る参加者数を集めることができました。
Point (再結論)このリーダーシップを発揮し、貴社の一員として将来的にはプロジェクトを牽引する存在となり、チームを成功に導くことで貢献したいです。

ステップ3 確認編 自己PRの書き方チェックリスト全20項目

自己PRの文章が完成したら、最後にもう一度だけ客観的な視点で内容を見直しましょう。自分では完璧だと思っていても、第三者から見ると分かりにくかったり、アピールが弱かったりすることがあります。ここでは、採用担当者の視点に立って、あなたの自己PRをさらに磨き上げるための最終チェックリストを全20項目で用意しました。提出・面接の前に、抜け漏れがないか必ず確認してください。

構成に関するチェックリスト

まずは文章全体の骨格がしっかりしているかを確認します。どんなに良い内容でも、構成が分かりにくいと魅力は半減してしまいます。採用担当者がストレスなく読み進められる、論理的な構成になっているかを見直しましょう。

チェック項目確認ポイント
1. 結論から始まっているか?冒頭で「私の強みは〇〇です」と結論を明確に提示できていますか。PREP法(結論→理由→具体例→結論)の基本を守ることで、伝えたいことが瞬時に伝わります。
2. 話のつながりは自然か?「強み(結論)」→「それを裏付けるエピソード(具体例)」→「入社後の貢献(再結論)」の流れに一貫性がありますか。話が飛躍したり、論理が破綻したりしていないか確認しましょう。
3. アピールしたい強みは一つに絞られているか?複数の強みを詰め込みすぎて、結局何が言いたいのか分からなくなっていませんか。最も伝えたい強みを一つに絞ることで、印象に残りやすくなります。
4. 入社後の貢献意欲で締めくくられているか?単なる成功体験の自慢話で終わっていませんか。その強みを活かして、入社後にどのように会社へ貢献したいのか、具体的な意欲を示して締めくくりましょう。
5. 指定された文字数や時間に収まっているか?ESや履歴書で指定された文字数の8割以上〜上限以内、面接であれば指定時間(例: 1分)の9割程度に収まっていますか。長すぎても短すぎても評価は下がります。

内容の具体性に関するチェックリスト

次に、自己PRの内容に深みと説得力があるかを確認します。抽象的な言葉だけでは、あなたの個性や能力は伝わりません。具体的なエピソードを盛り込み、あなただけのオリジナルな自己PRになっているかチェックしましょう。

チェック項目確認ポイント
6. 具体的なエピソードが盛り込まれているか?「コミュニケーション能力が高いです」だけでなく、誰と、どのような状況で、何をしたのか、その結果どうなったのかが具体的に描かれていますか。5W1Hを意識しましょう。
7. 数字を用いて客観的に示せているか?「売上を伸ばした」→「売上を前年比120%に伸ばした」、「多くの人をまとめた」→「30人のチームをまとめた」など、具体的な数字を入れることで、実績の規模感やインパクトが伝わりやすくなります。
8. 自分ならではの工夫や考えが示されているか?その経験の中で、あなたが何を考え、どのような工夫をして課題を乗り越えたのかが書かれていますか。あなた自身の思考プロセスを示すことで、人柄やポテンシャルが伝わります。
9. 課題や目標が明確になっているか?どのような課題や困難な状況に対して、あなたの強みが発揮されたのかが明確ですか。課題設定が明確であるほど、あなたの行動の価値が高まります。
10. 再現性のある強みになっているか?アピールしている強みが、入社後も同様に発揮できると採用担当者がイメージできる内容になっていますか。一度きりの成功体験ではなく、再現性のあるスキルとして伝えましょう。

表現と体裁に関するチェックリスト

文章の表現や体裁は、あなたの社会人としての基礎力を示す重要な要素です。誤字脱字や不適切な表現は、それだけで「注意力が散漫」「ビジネスマナーが身についていない」といったマイナスな印象を与えかねません。

チェック項目確認ポイント
11. 誤字脱字や文法の間違いはないか?何度も読み返すのはもちろん、可能であれば声に出して読んでみましょう。Wordなどの校正ツールを使ったり、第三者に読んでもらったりするのも有効です。
12. 読みやすい文章になっているか?一文が長くなりすぎていませんか(一文60字程度が目安)。句読点の位置は適切ですか。適度に改行を入れるなど、読み手がスムーズに理解できる工夫がされていますか。
13. 適切な言葉遣いができているか?「〜ですます調」で統一されていますか。話し言葉(「〜みたいな」「〜とか」)や略語、学生言葉を使っていないか確認しましょう。敬語の使い方も要注意です。
14. 主体的な表現を使っているか?「〜を学びました」「〜という経験をさせてもらいました」といった受け身の表現ではなく、「〜を学び、〇〇に活かしました」「自ら〇〇を提案し、実行しました」など、主体的な行動を示す言葉を選びましょう。
15. 専門用語を多用していないか?前職や研究の専門用語を、説明なく使っていませんか。採用担当者がその分野の専門家とは限りません。誰が読んでも理解できる、平易な言葉で説明しましょう。

企業とのマッチ度に関するチェックリスト

自己PRは、単に自分の強みをアピールする場ではありません。その強みが「応募先企業でどのように活かせるか」を示すことが最も重要です。企業研究をしっかり行い、企業が求める人物像と自分の強みを結びつけられているかを確認しましょう。

チェック項目確認ポイント
16. 企業の求める人物像と合致しているか?企業の採用サイトや経営理念から読み取れる「求める人物像」と、あなたがアピールしている強みは一致していますか。独りよがりなアピールになっていないか確認しましょう。
17. 企業の事業内容や社風を理解しているか?企業のビジネスモデルや最近のニュース、社風などを理解した上で、貢献したいという熱意が伝わりますか。「なぜこの会社でなければならないのか」という問いに答えられる内容にしましょう。
18. 応募職種で求められるスキルと関連しているか?営業職なら「課題解決能力」、エンジニア職なら「探究心」など、応募する職種で特に求められる能力と、あなたの強みがリンクしていますか。職務内容を深く理解することが不可欠です。
19. 「使いまわし」感がないか?どの企業にも提出できるような汎用的な内容になっていませんか。「貴社の〇〇という理念に共感し」など、その企業ならではの言葉を入れることで、志望度の高さが伝わります。
20. ポジティブな言葉で締めくくられているか?文章全体が、前向きで意欲的な印象を与えますか。未来への貢献意欲を語ることで、採用担当者はあなたが活躍する姿を具体的にイメージしやすくなります。

【例文】新卒・転職別 自己PRの書き方サンプル

これまでに解説してきた自己PRの書き方やフレームワークを踏まえ、具体的な例文をご紹介します。新卒の就職活動と中途採用の転職活動では、アピールすべきポイントや評価される経験が異なります。ご自身の状況や強みに合わせて内容を調整し、採用担当者の心に響くオリジナルの自己PRを作成するための参考にしてください。

新卒就活向けの自己PR例文

新卒の自己PRでは、社会人経験がない分、アルバイトやサークル活動、学業などを通じて得た「ポテンシャル」や「人柄」、「学習意欲」を伝えることが重要です。具体的なエピソードを交え、入社後にどのように成長し、貢献していきたいかを明確に示しましょう。

協調性をアピールする例文(サークル活動)

私の強みは、多様な意見をまとめ上げ、目標達成に向けてチームを導く協調性です。大学時代、100名以上が所属するテニスサークルで副部長を務めました。活動方針を巡って上級生と下級生の間で意見が対立した際、私は双方の意見を丁寧にヒアリングする場を設けました。対立の原因がコミュニケーション不足にあると考え、練習後に定期的なミーティングを開催することを提案・実行しました。その結果、部員同士の相互理解が深まり、チームの一体感が向上。最終的には、全員が納得する形で新しい活動方針を定め、団体戦で過去最高のベスト8という成績を収めることができました。この経験で培った傾聴力と調整力を活かし、貴社でもチームの一員として、周囲のメンバーと協力しながらプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。

構成要素この例文のポイント
結論 (Point)冒頭で「多様な意見をまとめ上げ、目標達成に向けてチームを導く協調性」という強みを明確に提示しています。
具体例 (Example)「サークル活動での意見対立」という課題に対し、「ヒアリングの場を設ける」「ミーティングを提案・実行する」という自身の具体的な行動を示しています。
結果 (Reason/Result)「チームの一体感が向上」「団体戦でベスト8」という客観的な成果を伝えることで、強みの説得力を高めています。
貢献 (Point)強みを活かして「チームの一員としてプロジェクトの成功に貢献したい」と、入社後の活躍イメージを具体的に語っています。

課題解決能力をアピールする例文(アルバイト)

私の強みは、現状を分析し課題を特定した上で、改善策を立案・実行する課題解決能力です。カフェのアルバイトで、新人スタッフの早期離職が課題となっていました。私は店長に許可を得て、新人スタッフと既存スタッフ双方にヒアリングを実施。その結果、業務マニュアルが文字ばかりで分かりにくく、質問しづらい雰囲気が原因であると突き止めました。そこで、写真や図を多用したビジュアルマニュアルの作成を提案し、自ら中心となって完成させました。さらに、先輩が新人を指導する「メンター制度」の導入も進言しました。これらの施策により、新人スタッフがスムーズに業務を覚えられるようになり、導入後半年で離職率を50%改善することに成功しました。貴社に入社後も、現状に満足せず常に課題意識を持ち、主体的に解決策を提案することで事業の成長に貢献したいです。

構成要素この例文のポイント
結論 (Point)冒頭で「現状を分析し課題を特定した上で、改善策を立案・実行する課題解決能力」という強みを定義しています。
具体例 (Example)「新人スタッフの早期離職」という課題に対し、「ヒアリング」「マニュアル作成」「メンター制度の提案」といった具体的な行動プロセスを時系列で説明しています。
結果 (Reason/Result)「離職率を50%改善」という定量的な成果を示すことで、能力の高さを客観的に証明しています。
貢献 (Point)強みの再現性を示唆し、「主体的に解決策を提案することで事業の成長に貢献したい」と意欲を伝えています。

転職活動向けの自己PR例文

転職活動における自己PRでは、新卒とは異なり「即戦力としてのスキル」と「具体的な業務実績」が求められます。前職(現職)でどのような成果を上げてきたのかを定量的に示し、その経験やスキルが応募先企業でどのように活かせるのか(再現性)を具体的にアピールすることが重要です。

リーダーシップをアピールする例文(IT業界・プロジェクトマネージャー)

私の強みは、多様なスキルを持つメンバーをまとめ上げ、困難な状況下でもプロジェクトを成功に導くリーダーシップです。現職では、5名のエンジニアチームのリーダーとして、顧客管理システムの刷新プロジェクトを牽引しました。プロジェクト中盤で仕様の急な変更があり、納期遅延の危機に陥りましたが、私はまずメンバーの不安を取り除くために1on1ミーティングを実施。その上で、タスクを再定義し、優先順位を付け直すことで、現実的なスケジュールを再設計しました。また、進捗状況をクライアントと密に共有し、期待値の調整を行うことで信頼関係を維持しました。結果として、チームのモチベーションを落とすことなく、品質を担保した上で納期内にプロジェクトを完遂。クライアントからは次期大型案件の指名をいただくことができました。この経験で培った課題発見力、調整力、そしてチームビルディングのスキルを活かし、貴社のより大規模なプロジェクトにおいても、チームの成果を最大化させることで貢献できると考えております。

構成要素この例文のポイント
結論 (Point)冒頭で「プロジェクトを成功に導くリーダーシップ」という、職務に直結する強みを提示しています。
具体例 (Example)「仕様変更による納期遅延の危機」という具体的な課題に対し、「1on1ミーティング」「タスクの再定義」「クライアントとの密な共有」といったマネジメント行動を詳細に記述しています。
結果 (Reason/Result)「納期内に完遂」「次期案件の指名」というビジネス上の明確な成果を述べており、即戦力として活躍できることを裏付けています。
貢献 (Point)自身のスキルを応募先企業の「より大規模なプロジェクト」という文脈に落とし込み、貢献意欲と再現性を具体的にアピールしています。

課題解決能力をアピールする例文(営業職)

私の強みは、データを基に顧客の潜在ニーズを掘り起こし、最適なソリューションを提案する課題解決能力です。前職の法人向けSaaS営業において、担当エリアの新規契約数が伸び悩んでいるという課題がありました。私は過去の失注案件のデータを徹底的に分析し、機能説明に終始してしまい、顧客の根本的な経営課題に踏込めていないことが原因だと仮説を立てました。そこで、業界ごとに顧客のビジネスモデルを研究し直し、単なる製品紹介ではなく「このツールを導入することで、〇〇の業務が△△%効率化され、年間□□万円のコスト削減に繋がります」といった具体的な導入効果を提示する提案スタイルに切り替えました。この取り組みの結果、担当エリアの四半期受注率を前年同期比で150%に向上させ、社内の営業MVPを受賞しました。貴社製品の優れた特性と、私の強みである課題分析力・提案力を掛け合わせることで、新たな市場を開拓し、事業拡大に大きく貢献できると確信しております。

構成要素この例文のポイント
結論 (Point)冒頭で「データを基に顧客の潜在ニーズを掘り起こし、最適なソリューションを提案する課題解決能力」という営業職に不可欠なスキルを提示しています。
具体例 (Example)「失注案件のデータ分析」「仮説立案」「提案スタイルの変更」という、論理的な思考プロセスと行動力を示しています。
結果 (Reason.Result)「受注率150%向上」「営業MVP受賞」という誰もが納得する定量的な実績を挙げることで、高い営業スキルを証明しています。
貢献 (Point)応募先企業の製品を理解していることを示しつつ、「新たな市場を開拓し、事業拡大に貢献する」というスケールの大きい貢献イメージを伝えています。

履歴書・ES・面接 提出先別の自己PR作成ポイント

渾身の自己PRを作成しても、提出する媒体や場面に合わせて伝え方を調整しなければ、その魅力は半減してしまいます。ここでは、履歴書やES(エントリーシート)といった「書類」と、対面で話す「面接」の2つのシチュエーションに分け、それぞれの最適なアピール方法と作成のポイントを詳しく解説します。

履歴書やESの文字数に合わせた書き方

履歴書やESの自己PR欄には、「200字以内」「400字程度」といった文字数指定が設けられていることがほとんどです。指定された文字数の中で最大限の効果を発揮するには、伝えたい情報の優先順位をつけ、的確に要約するスキルが求められます。基本戦略は、本記事で紹介したPREP法を応用し、「どの情報を強調し、どの情報を削るか」を判断することです。アピールしたい「強み(結論)」と入社後の「貢献意欲(結論)」は必ず含め、中核となるエピソード部分の具体性を文字数に応じて調整しましょう。

代表的な文字数ごとの構成ポイントを以下の表にまとめました。まずは400字程度の標準的な自己PRを作成し、それを元に各文字数へ調整していくと効率的です。

文字数構成のポイントワンポイントアドバイス
200字程度【結論】→【エピソードの要点】→【貢献意欲】の3点で簡潔に構成します。強みと、それを最も象徴する実績や行動に絞って記述することに特化します。PREP法の「P(Point)」「E(Example)の要約」「P(Point)」を抜き出すイメージです。冗長な表現を避け、一文を短くするよう心がけましょう。
400字程度PREP法【結論→理由→具体例→結論】の基本構成が最もフィットします。強みを裏付けるエピソード(課題・行動・結果)を具体的に記述し、説得力を持たせましょう。自己PRの標準的な文字数です。この文字数で完成度の高い基本形を作成し、他へ応用するのがおすすめです。誰が読んでも状況が理解できるよう具体性を意識してください。
600字以上PREP法をベースに、エピソードの背景(なぜその課題が生まれたか)、課題の困難さ、自分の思考プロセス、周囲との関わりなどを加え、内容に深みを持たせます。文字数を埋めるために情報を羅列するのではなく、一つのエピソードを多角的に描写することが重要です。あなたの価値観や人柄が伝わるようなストーリー性を意識すると魅力が増します。

また、文字数が多い場合は、アピールしたいスキルや実績を箇条書きで示すことも有効なテクニックです。文章のなかに「具体的には、以下の3点に取り組みました。」といった一文を入れ、箇条書きを用いることで、採用担当者が情報を整理しやすくなり、視覚的な分かりやすさが向上します。

面接で1分間の自己PRを求められた場合の話し方

面接での自己PRは、ESに書いた内容をただ読み上げる場ではありません。「では、1分で自己PRをお願いします」のように時間を指定されることも多く、簡潔かつ印象的に話すスキルが求められます。書き言葉と話し言葉の違いを理解し、面接官との「対話」を意識することが成功のカギです。

1分間(約300字)という短い時間であなたの魅力を最大限に伝えるには、戦略的な構成と時間配分が不可欠です。以下の構成を目安に、話す内容を組み立てましょう。

パート時間配分(目安)話す内容とポイント
導入(結論)約10秒「〇〇と申します。私の強みは〇〇です。」と、まず氏名と結論を明確に伝えます。自信を持ってハキハキと話し、第一印象を良くしましょう。
本論(具体例)約40秒強みを裏付けるエピソードを話します。ESの内容を要約し、特に「どのような課題に対し」「自分がどう考え、行動し」「どんな結果を出したか」に焦点を当てて具体的に説明します。数字(売上〇%向上など)を用いると説得力が増します。
結び(貢献意欲)約10秒「この〇〇という強みを活かし、貴社の〇〇という事業で貢献したいと考えております。」と、入社への熱意と貢献のビジョンを具体的に伝えて締めくくります。

好印象を与える話し方のポイント

自己PRの内容と同じくらい、「どのように話すか」という非言語的な要素も評価されています。以下の点を意識して、自信と熱意を伝えましょう。

  • 表情と目線:緊張する場面ですが、口角を少し上げ、明るい表情を心がけましょう。面接官の目(複数いる場合は一人ひとりに均等に)をしっかりと見て話すことで、誠実さとコミュニケーション能力の高さを示せます。
  • 声のトーンとスピード:普段より少し高めのトーンで、語尾までハキハキと話すことを意識します。早口になると聞き取りにくく、焦っている印象を与えてしまいます。聞き手が理解しやすいスピードで、重要な部分では少し「間」を取ると、話にメリハリが生まれます。
  • 姿勢とジェスチャー:背筋を伸ばし、胸を張って良い姿勢を保ちます。話の内容に合わせて適度な身振り手振りを加えると、表現が豊かになり、熱意が伝わりやすくなります。
  • 丸暗記は避ける:ESの文章を丸暗記して話すと、感情がこもらず、棒読みになりがちです。面接官からの予期せぬ質問にも対応できません。伝えたい「キーワード」と話の「流れ」だけを頭に入れ、自分の言葉で話す練習を重ねましょう。

面接本番で実力を発揮するためには、事前の練習が欠かせません。スマートフォンなどで自分の自己PRを録画し、「時間内に収まっているか」「表情や声のトーンは適切か」「話は分かりやすいか」などを客観的に見直す練習が非常に効果的です。友人やキャリアセンターの職員など、第三者に聞いてもらいフィードバックをもらうのも良いでしょう。

まとめ

本記事では、採用担当者に響く自己PRを3ステップで作成する方法と、抜け漏れを防ぐ全20項目のチェックリストを解説しました。自己PRで最も重要なのは、企業の求める人物像と自身の強みを結びつけ、客観的な事実で裏付けることです。このチェックリストを活用すれば、独りよがりなアピールを避け、誰が読んでも納得感のある自己PRが完成します。ぜひこの記事を参考に、自信を持って選考に臨める最高の自己PRを仕上げてください。

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